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「ねぇ、菜緒帰ってきてる?」


おそ松は焦り気味の声でトド松が管理する管理室にノックなしで入る。


「どうしたの、おそ松兄さん。
そんなに慌てて。」


「来てる!?来てない!?」


おそ松はトド松の話も聞かずに彼の胸倉をつかんで脅迫まがいで問いかける。
その気迫にトド松も驚きながらは「ま、まだ…だけど…。」と答える。



「どのくらい帰ってきてない?」


「どのくらいって…今日は友達とスタバァで宿題やるからまだしばらく帰ってこないんじゃないかな。
なに、お腹空いたの?それなら菜緒ちゃんがキッチンに「菜緒のGPS、確認して」…は?」


すっかり周りが見えてない様子のおそ松にさすがのトド松も不信感を抱く。


「言ってるでしょ!?ただ友達と勉強してるだけだって!
もちろんずっとスタバァにいるわけじゃないかもしれないけど、おそ松兄さんがやってることストーカーと変わんないよ?!」


「いいから探知しろっ!!」


おそ松の気迫に圧されそうになったトド松だったが、椅子から立ち上がって反抗する。


「………いくらボス命令だとしても…それは菜緒ちゃんがかわいそうだよ。
僕はやらない。」


「そっか。なら俺がやる。」


「あ、ちょっと……っ!!」



トド松をどけて、おそ松は椅子に座りカタカタとパソコンをいじる。
そして画面に表示されたのはErrorの表記。


「……エラー?そんな、一松兄さんのGPSが不具合を起こすなんて…。」


「いや、一松のせいじゃない。
全員、会議室に集合だ。」









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