「「「「「菜緒(ちゃん)が誘拐された?!!」」」」」




おそ松以外の5人が声をそろえて驚いた。
そしてその声に頷くおそ松。


「無線機にGPSがついてるのはわかってるよね?そのGPSが探知できない。」


「電源が切れているんじゃないのか?」


カラ松の疑問に一松がすぐさま答える。


「いや、電源が切れたらトド松に連絡が行くようなってるからそれはない。」


「つまりそれすらもなく、GPSが機能しないってことは壊された可能性が高い。」


「なるほど。このタイミングってことは、もしかしてあいつらが。」


チョロ松の視線に気づいたおそ松はこくんっと頷いて短く「あぁ。」と答えた。


「菜緒を誘拐したのは、おそらくボンゴレだろうな。」


「ほぅ。ビッグな名前じゃねーか。」


ボンゴレファミリー。
イタリアを拠点に活動していて、うちと同じく暗殺部隊を有し、世界中に支部を持つ大型マフィア。


「でもおそ松兄さん。
ボンゴレファミリーが菜緒ちゃんを狙う理由がないじゃないのー?」


いつになく真剣な十四松。
その手にはすでに彼の武器が装備されていた。


「それなんだよ。ボンゴレが菜緒を狙う理由が全く分からないんだ。」


「それなら、どうしてボンゴレが菜緒ちゃんを誘拐したって?」


「トド松の言う通りだよ。先代が同盟を組もうと考えるほど、仲が良かったんだ。
そんなボンゴレがそんなことするなんて。」


「ま、ボスの勘ってやつ?」


張り詰めた空気の中、突然おちゃらけだしたおそ松。
でも、おそ松の勘はなによりも当たる。それはメンバーの全員が知っていることだから、誰も非難しない。


「てことで。これから菜緒の捜索にあたる。
みんな、準備はいいね?」


「「「「「あぁ。」」」」」









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