「それでおそ松兄さんー!いつ突撃するのー?!」


準備運動まで済ませてる十四松は、いつも以上にやる気満々のようだ。



「んー。今回は突撃しないかな。」


「「「「「え?」」」」」


おそ松の言葉に全員の声がハモる。



「え、いま全員行く雰囲気だったよね?」


「だって、ボンゴレちょー強いんだよ?6人で勝てるわけなくない?」


「いやいやいや……、それボスが言うことなの?」


「だから俺1人で行こうと思って。」


「意味わかんない。」


一松の一言におそ松はいつもの笑顔を浮かべて「大丈夫」と言った。



「話してくるだけ。ボンゴレのボスもあんまり好戦的じゃないのは知ってるし。
いまうちはあまり有利な立場じゃないのは、みんなもわかってるだろ?」


「……確かに…。」


カラ松は、あごに手を置いて考える。こっちは人質を取られている状態である。
こっちからなにか仕掛けて、菜緒の身に危険が及ぶ可能性があると。



「だからみんなは俺に何かあった時だけ動いてほしい。
トド松は俺に盗聴器と監視カメラを付けて。」


「わ、わかった。」


トド松はそういうとその2つを取りに部屋に戻った。


「おそ松兄さん…。危険過ぎない?」


「ありがとう十四松。でも、俺が強いのは知ってるだろ?
なんたってビッグなカリスマレジェンドだからな〜!」


十四松はおそ松の言葉を聞いても不安を拭いきれないようで。
そんな十四松を見て一松がぽんっと肩に手を置く。


「まぁ…いちおボスだし…。」


「一松兄さん…。」


「そうだよ、十四松。
今までは先代がやってたことで、別に珍しいことじゃないでしょ?」


「チョロ松兄さん…。」


「まっ、そゆことっ!
十四松は近くで待機してて。なにかあったら頼りにしてるから。」


溢れそうな涙を長い袖で乱暴に拭いて「うんっ!!任せて!!」と元気よく返事をした十四松。



「はい、おそ松兄さん。
この眼鏡が監視カメラ、ネクタイピンに盗聴器がついてるから。」


トド松から2つを受け取ったおそ松は「ありがとう。」と言って受け取る。


「チョロ松、ボンゴレに連絡を取って。
すぐに行くって。」


「わかった。」








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