「あぁ、あと君の言う菜緒って女の子もここにいるよ。」

「菜緒!!」


白髪の男の中で意識を失ってる菜緒を抱きかかえて現れる。
すぐ近くにいるのに、引き戻せないもどかしさに襲われる。



「すごいね。俺が彼女に接触しただけで犯人がわかっちゃうなんて。
ボスの超直感ってやつかもね。」


「超直感……?」


「そう。遥かに優れた直感力のことだよ。
ボンゴレのボスには必要不可欠なんだけど、まさか松野くんにもあるなんてね。」


「なるほど。
じゃあ俺は生まれた時からビッグなカリスマレジェンドだったんすね。」



強気な表情を見せるおそ松だが、脳内はこの最悪な状況を打開する方法だけを考えている。
兄弟の後ろには武器である拳銃を構えたボンゴレの部下達。
本部にいるトド松がくるには時間がかかりすぎるし、元々トド松は戦闘向きじゃないことはおそ松はよくわかってる。
ボンゴレはマフィア最強とも言われるチーム。おそ松1人では分が悪すぎる。
…かと言って兄弟達に指示出せば動き出す前に殺されてしまうかもしれない。



















「さぁ、どうする?彼女を助けて兄弟を見捨てるか。
兄弟を助けて彼女を見捨てるか。その2択にしてあげるよ。」


「……………っんなの、」



おそ松は走り出す。





「菜緒に決まってんだろっ!」









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