菜緒に向けて走りだしたおそ松は拳銃をそっと取り出し、白髪の男の腕に向かって発砲する。
それを合図にしたかのようにカラ松と十四松の回し蹴りが炸裂した。隙を見て、チョロ松は仕込んでいた煙玉を爆発させる。


「おそ松!こっちだ!」


「おぅ!姫様は返してもらっ………っ?!!!」



部屋に充満していた煙はすぐさまに消えてしまい、おそ松達はボンゴレ一味に囲まれてしまっていた。



「一松の煙玉が一瞬にして…っ!」


「お見事だったよ。まさか獄寺君の腕を撃ち抜くなんて。
さすがビックなカリスマレジェンドだね。」



沢田綱吉の肩の上には好戦的な目をしてるマスコットサイズのライオン。
それを見て、おそ松は苦虫をつぶしたような笑みを浮かべる。



「匣兵器…。なるほど?最強マフィアは武器が凡人とは違うんだな…っ。」


「ナッツていうんだ。可愛いだろ?」


背中合わせにしてるおそ松達に向けられる無数の武器。逃げ場はない。
匣兵器を持っているのはボスの綱吉だけじゃないことはわかってる。つまりここで下手をすれば菜緒にも危害が加わる。



「さぁ、どうする?」


「知ってます?ボンゴレ。暗殺部隊が6人いること。」


「あぁ。知ってるよ?
最近ボスになったおそ松。戦闘員のカラ松、十四松。司令塔のチョロ松。研究員の一松。諜報部のトド松の6人だよね?
君達の腕は確かだってマフィア界では有名だよね。」


「あ、せいかーい。
ま、俺がボスになったからにはもっとかっこよく決めなくちゃいけないから。」



おそ松は腕につけてる時計を口元に寄せる。


「ね、一松。」










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