事件はある日の深夜に起こった。




「リィィィィバァァァァはんちょぉぉぉぉぉぉおおお!!!」


「おおお…っ!こんな時間にどうしたんだ。」


少女が抱き着いた男は黒の教団本部 科学班班長のリーバー・ウェンハム。
部下想いの上司でエクソシストたちからも絶大な信頼を得ている彼。


「イノセンスが!!私のスティックが全く反応しないの!!」


「…は?反応しないって、発動できないってことか?」


「そうそう!!ただの杖になっちゃったよ!!」


「んー。そんなこと言われてもなぁ…。#name#のイノセンスはちょっと特殊だからなぁ…。」



リーバーの言う通り。#name#のイノセンスは少し周りのイノセンスとは違う。
ある魔術師が作ったとされ、その全貌は科学だけでは明らかにできない部分が多い。



「明日…というか、もう今日か。任務は?」


「ない!」


「んじゃあとりあえず見てやるから。」


「ありがとううううぅぅぅ!!!てことで私は寝ま「リィィィィィィィィバァァァァアアァァァ!!!!」痛ぇ?!」



#name#が科学班のフロアを出て行こうとした途端、赤毛が目立つバンダナの彼が思いっきり激突してきた。



「あ、#name#!こんなとこでなにしてるんさ?夜這い?」


「んなわけあるか!ラビじゃあるまいし!てか何してるとかこっちのセリフだわ!」


「あぁ!そうそう!
リーバー、俺のイノセンスの様子がおかしいんさ〜。」


#name#と同じようにイノセンスを持ってきたラビ。その姿はボロボロで彼の代名詞ともいえるバンダナも多くのところがほつれていた。


「てか、ラビなにしてそんなボロボロなの。」


「任務だったんさ!!急にイノセンス使えねぇから焦ったさ〜!」


「あ、なるほど。おかえり、ラビ。」


「おう。てことで、リーバーこれどうにかならん?」


ラビの問いかけにリーバーは首をかしげる。
#name#のイノセンスはまだ謎が多い分不思議なことがあっても納得するが、ラビのイノセンスは科学班が作ったものだ。
今までイノセンスが発動しなくなる事案など、聞いたことがない。
2人の様子だと、同調率が下がったわけでもなさそうだ。



「あれ、#name#とラビも来てたんですか?」


「あ、アレンさ。」


「アレンもイノセンスのこと?」


「え?あ、まぁ…。もしかして2人もですか?」


「どうなってるんさ?なぁ、リーバー。」


ラビの問いかけにリーバーはうーんと唸り、とりあえず今日からしばらく預かり様子をみることになった。





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