涼花奈デート前


「……もうねるの?」
 まだ寝たくないのかぎゅっと俺に抱きつく。
「もっとおさけのんれたい……りょぉくんにあまえたい…………ひっく」
「明日は休みだし、その時にデートでもなんでもしよ?」
「えへへ……やくそく……だよ?」
 少しずつまどろみはじめ、しばらくしたらころんと眠っていた。
 明日はどこに行こうかな?楽しみで俺が眠れなくなるよ。

「えへへ……」
 やはりと言ったとこか、早朝に目覚めた彼女はふよふよと浮いている。
「…………涼くん、かわいいって言ってくれるかな。」
 新しい服に身を包み、嬉しそうにしてる時点ですごくかわいい。
「涼くんなかなか起きない…………デートの事忘れてるのか?」
 忘れるわけがない、かわいいからもう少し見ていたいだけだ。
「……キスしたら起きるかな。」
 ちゅっ
 俺は起き上がり、自分から花奈さんにキスをした。
「!?」
 真っ赤になりまた身体が浮き上がる。
「おはよう、かわいい花奈さん。
今日のお洋服もかわいいね。」
 よりいっそうドキドキしてしまって、彼女をぎゅっと抱きしめる。
 なんとなくだが、俺より少し早く大きな鼓動が聞こえるような気がした。
「ふふ、デートの前からドキドキしちゃうね。」
「……うん。」
 彼女の頭を撫でて、少し下半身を落ち着かせて、俺も着替える事にした。

「……今日も、デートの後…………するの、かな?」
 花奈さんはかわいい上目遣いでいながら、どこか色っぽい声色で呟いた。
 こういう所がズルいんだよ、花奈さん……。

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