最後の行で涼君におやすみ花奈さんを何回言わせただろう


「涼」
 ほろ酔いの花奈さんは頬をほんのり赤くして、きゅっと俺に抱きつく。
 まだ恥ずかしいのか少し遠慮してるのがかわいい。
「お酒もっと飲む?」
「うん……」
 もう一杯お酒を飲むと、微妙にふにゃっとしてきた。
 ぎゅっと抱きつくと、幸せそうな表情で染まった頬を すりすりと猫のように寄せてくる。
 そんな花奈さんが愛おしく、そっと頭を撫でた。
「えへへ…………りょぉくんすき~」
「よしよし、俺も花奈さんが好きだよ。」
 ちゅっと唇を重ねる。

 花奈さんは、眠そうな瞳でゆらゆらと揺れていた。
 放っておけばこてんと俺の膝の上で眠るが、俺はおねむな彼女を放っておける性格ではない。
「眠い?」
「…………ねむくない。」
 明らかに眠そうだ。
「はいはい。」
 花奈さんは、ぎゅっと抱きつくと、うとうとと微睡み始める。
「ねぇ……りょぉくん。」
「花奈さん?」
「…………だっこして。」
「いいよ?」
 抱っこしてしばらくしたら、気持ち良さそうにすやすやと眠った。
「おやすみ、花奈さん。」

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