おやすみシリーズ


 酔いが回ってきたのか、花奈さんはことりとグラスを置くとぎゅっと俺に抱きついてきた。
「花奈さん?どうしたの、かわいい顔して。」
 花奈さんは俺を見上げたが、幸せそうなとろんとした瞳でじっと見つめてくるのがかわいらしく、つい俺もドキドキしてしまう。
「だっこ…………して?」
 酔っ払った花奈さんは、少し首を傾げつつも抱きしめる腕を離さない。
 俺は、花奈さんの頭を撫でてひょいっと、重みのない彼女を持ち上げた。
「えへへ……りょ*くん~。」
 すりすりとすっかり染まった熱い頬を寄せてくる。

 気が付くと、花奈さんは幸せそうに眠っていた。
 ふらふらだったもんなぁと思い返しながら俺は寝室へと向かい、ぽふりと花奈さんと一緒のベッドに入る。
「くぅ…………りょぉくん…………。」
 まだ酔ってるのか、寝ぼけてる花奈さんはもそもそと俺に近づき、ちゅっとキスをしてまた眠りについた。
「おやすみ、花奈さん。」

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