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神が私を殺すまで
寝物語
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次の日の夜、目が覚めた頃にセラはDIOの寝室を訪れた。手にはブランデーを加えたホットミルクティーが二つ。
「お邪魔いたします」
「何か用か」
ベッド脇のサイドテーブルにマグカップを置いたセラは静かにDIOの横に腰を下ろした。
「昨日、私のことが気になると仰っていましたから少し昔語りに付き合っていただこうかと思いまして」
宜しければお付き合いくださいなとセラは笑った。DIOは手にしていた本を置き、静かに耳を澄ませる。
「嗚呼、まずはなにから話しましょうか。」

ーセラの独白ー
私が生まれたのは小さな町でした。母は魔法界でも名家の令嬢で父はマグル(非魔法族)。2人は駆け落ち同然の結婚だったとのちに母は私に語っていましたので祝福された関係ではなかったようです。
幼少を貧しい家でマグルとして暮らした私は母の語る魔法界に恋い焦がれていました。そこならばこの退屈な世界から抜け出せるのだと、信じて疑いませんでした。そして私は11歳の時に魔法魔術学校、ホグワーツへ入学しました。
え?魔法使いの学校があるのかですか?もちろんありますとも。私たちはそこで魔法の使い方を学ぶのです。私が入学したのは1638年のことでした。あの時の興奮は忘れられません。初めて触れる魔法という分野に感動し、一心不乱に勉学に励みました。寝る間も惜しみ、日々机に向かう日々。側から見れば面白味のかける人間だったでしょう。しかし私の日常は輝いておりました。とりわけ私はルーン魔術を好み、当時学校で稀に見ぬルーン魔術の天才としてその名を馳せておりました。恥ずかしながらそれに対する私の自信たるや……嗚呼思い出せば出すほど若気の至りです。私程度の人間などこの世に五万と居るというのに。話が逸れてしまいましたね。ホグワーツを卒業してからも古代ルーンなどの研究を行い続けておりました。しかし、楽しい日々というのはそう長くは続かないものだったのです。

魔女狩り。

魔女狩りはご存知ですか?なら話は早い。魔女狩りに会ったのです。
私ではなく母が。街の誰かが密告したそうでした。この家では魔術の研究を行っていると。夜な夜な怪しげな儀式をしていると。私が資料を集めにアイルランドへ出ている間に火炙りにされてしまいまったのです。

街に帰り変わり果てた母の姿を目の当たりにした私は魔力が暴走し……気がつけば、街一つを消してしまいました。


もちろんそんなことは魔法界でも犯罪で私は捕まり裁判を受けました。
情状酌量の余地ありと判断されことなきを得ましたがあの時ほど生あることを恨んだ日はありません。
その後、家を失い、家族を失い。それでも生きていかねばと錬金術師として名を馳せていたニコラスフラメルの助手として住み込みで働き始めました。
ニコラス氏のことはご存知で?賢者の石を創った御仁です。えぇ、あの賢者の石。わたしは彼の元で助手をする傍ら自らの研究を進めていました。しかしことあるごとに思い出す母の残像に死に対する恐怖だけが膨れ上がり続け、ある日事件が起きたのです。

私は賢者の石を盗みました。

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