26th. Dec 2021
バーティミアスはよく魔術師に
「悪魔じゃない。妖霊だ。悪魔って言うな」
って言うんよね。私はそれがすごく好きで
>バーティミアスは、「悪魔」という呼びかたは軽蔑や軽視のあらわれだとして好まないが、たいていの魔術師や一般人は妖霊のことを「悪魔」と呼ぶ。
一応wikiではこう書いてあるし、確かにそうだと思う。
実は愛殺の悪魔って、英訳するとdevilじゃないのね。わたし的にdevilはちがうなぁっておもってて。
つまり、愛殺の異世界語で書かれてるのもdevil的な言葉じゃないと思うのよ
devilってさ、evilから来てるじゃん。evilって悪のっていう形容詞だけど、dがついた理由はよく分からないけど、
とにかく「悪魔」という日本語と同じく「悪」という意味を込めた名前だと思うのね
で、愛殺の悪魔は、一般的にはhevilって呼ばれてると思ってる。これは「ヘビル」じゃなくて、「エビル」にしようかなと思ってる。あ、フランス語読みだと「h」の発音が無くなるからそういう感じでいこうかなと笑
で、エビルにする理由は、「異端者」っていう英語の「heretic」の「h」をとることにしようと思って。
まぁ実際は、愛殺世界の言葉としては、異端者+悪って意味で「悪魔」という名前が付けられてはいないよ。むしろ「悪魔」って意味だけなんだけどね。
あれ、そう考えるとdevilでいい気がしてきた...
まぁこれはいいや。
で、じゃあ悪魔たちは自分たちをどう呼んでるかだけど
例の居酒屋の名前が「異端の会」であるとおり、かろうじて「異端者」や「極端」とは認識していても、「悪」とは認識してないんだよね...
だからこそラムズは、例のアヴィルの話の最後に「悪はない」って言うんだよね。
もうねーーー
アヴィルの話の最後の「死という正義」はめちゃくちゃラムズが言いたいことを語ってくれててものすごく好きな話なんだけど
>アヴィルを殺した俺を責めろ。俺が全部の悪になってやるから」
「ラムズが、悪……?」
>「俺が悪役ヴィランになってやるっつってんの。責任の所在を俺に押し付ければいい。責められんのはいつも俺だ。悪いのはいつも俺たちだ。もう慣れてる。いくらでも責めろ。
あえてこういうんだよね。ラムズはもういつもこうなるんだよね。諦めてるんだよね...もうそれがものすごく愛おしくてすき。ものすごくすき。闇が深くて好き。
自分が悪魔だって虐げられ、嫌われ、憎まれ、自分たちの使族が不当に殺され、そして今は自分たちが生き延びる度に、仲間を自分たちで殺してるんたよね。
あああなんて哀れな使族
もう本当に本当にかわいそうでかわいそうで最高に好きだよ
悪魔はさ、「人殺し」とか「恐怖」とか「血」とか「驚かす」とか「イタズラ」とか、そういう概念の悪魔がいたんだよね。
宝石の悪魔も何種類かいたかもしれないし、そういう意味で、「人殺し」とかみたいな悪魔もいた。人殺しや恐怖の悪魔は、恐怖を与えたり人殺しをするのが好きで、だからこそ悪魔のせいで世界は混乱に満ちたんだよね
なんで悪魔のせいかっていうと、悪魔たちは極端に生きているからこそ、この人殺しの悪魔たちだけじゃなく、宝石の悪魔も美の悪魔も食欲の悪魔も、自分の欲求を満たすために自由に振る舞い続けてたんだよね
悪魔はもともと憑依の能力持ってたから、それを使って人間たちの世界で好き勝手に自分の好きを求めて、欲求を高めて
そのせいで、本当に世界を一番混乱に貶めたのは「恐怖」や「人殺し」や「イタズラ」の悪魔ばっかりなのに、それ以外の悪魔も一緒に欲求を満たしてたから、ひっちゃかめっちゃかになってたんだよね……
だからこそ、悪魔は粛清された
依授された使族がたくさん生まれたのね。エルフとかはその筆頭だったと思うなぁ……。エルフはもちろん、フェアリークイーンもそうだし、あと当時なにがいたんだ?しらね笑 まあいいや笑
とにかくそういう人たちを使って悪魔を本当の意味で皆殺しにしようしたのね
だから悪魔は困って、とにかく現時点で生き延びた者達だけでも、なんとか姿を隠そう、隠れて生きよう、絶滅したことにしようって決める。
そして、本当の意味で世界に混乱を招く悪魔──人殺しや恐怖の悪魔を自分たちで始末した。
そのあとは、悪魔たちは自分たちがいないことにして、代わりにナイトメアっていう種族がいることにした。その使族がいれば、色んな魔法を使ってるのを見破られたら、ナイトメアってことにすればいいから
悪魔のせいで人間や世界が死んだ。悪魔はおかしい。異常だ、そう言われてずっと生きてきてるのね……
そうじゃなくても、ヴァニラがお酒をあまりにも飲む様子も、ラムズが宝石狂いと呼ばれることだって、ラムズたちが自分の宝石のために相手を惨殺したり酷い目に合わせる度に
「お前たちはおかしい!!気が狂っている!お前のせいで……!!!」
そう言われて生きてきたんだよ……
メアリのことだってそうなるかもしれないよね……
怜苑あたりとかにさ……
「宝石としてメアリを見るなんてひどい!おかしい!宝石狂いにもほどがある!」それこそ「悪魔の所業だ!」って言われる
悪魔たちは自分たちが異常なほどものに執着することを、「悪魔だ」と言われ、「異常だ」「おかしい」「お前たちのせいだ」と言われ
悪魔教のなかでは今度は、悪魔が世界で一番悪を体現している存在だ、恐れよって言われて、祭り上げられて
挙句の果てにはむしろ信仰されて「悪魔なんでしょう?だからこうするんでしょう?」って、「悪としての生き方」を指図されて、それを求められて
でも悪魔たちも自分たちが円滑に好きなものを集めるために、そういう要求に答えていくしかなくて
もちろんそれに嫌気が指すことはないんだけど、でも、何年も何年も、何千年も、世代を経て、時代をへて、じわじわ彼らの心の中に「いつも悪魔のせいにされる。悪魔が悪いといつも言われる。俺たちが最大の悪だと、いつもそういわれる」
そういう洗脳みたいなものを受け続けてきてるんだよね……
まぁだからこそ、ラムズは「俺たちは悪魔だ。だからみんなが思うようにやってやるよ」って言ってる
今メアリにちょっと冷たいのも、悪魔だとわかった時に「悪魔なら仕方ないね」って、そう思って貰えるように生きてる。
悪魔が悪だとみんながそう思っていて、悪魔が異常だとみんなが思っていて
悪魔たちはそれを背負って、「そうだねじゃあ僕らが『悪魔』の役を担うよ」って言って生きている。
でも本当は悪魔たちは思ってるんだよね
「ただ好きなだけなのに、どうして悪だといわれないといけない?」
って。
宝石が好きなだけなのに、愛してるだけなのに
お前らだって宝石も金も愛してるじゃないか。それと同じじゃないか。お前らは色んなものを愛せるけど、俺は宝石だけにその愛を注ぎ込んでる。ただそれだけの違いだろ?
なのにどうして俺たちは悪だと言われるんだ?
むしろ人間たちの愛は中途半端じゃないか。愛すると言ったのに他のものを愛したり、愛するのをやめたり、そうやって色んなものを裏切って生きてるじゃないか。俺たちの方がずっと正直で、真っ直ぐに生きている。違うのか?
ずっとそう思ってる……心の中で……悪魔はみんな……。
「ヴァニラはホントにお酒が好きだね。
そんなに飲んでどうするの?
酒の中毒になるよ?
健康に良くないよ?
こんなに飲むなんて」
そう言われるたびに、それの何がいけないの?って思ってる。
人間がそう作られたように、悪魔たちもそう作られただけ。ただそれだけなのに、どうして自分たちの作り方は間違えていて、人間たちは正解なの?
これが正しいのか正しくないのかは分からない。だけど、悪魔たちはそう思って生きてる。
>「どっちだっていいんだよ。生きることも死ぬことも、どっちも同じだ。変わらない。好きな方を選べばいい」
「いいか、死だって正義になんだ。生きることだけが正義じゃない。メアリが俺と共に塔を出ると決めたところから、アヴィルにとって生死の価値が変わったんだ。アヴィルにとって、死が正義になったんだよ。
生きることと死ぬことがどちらも同じ、どちらも変わらないように、
自分たちが極端に生きていることも、人間が中途半端に生きていることも、どちらも変わらないだろう。どっちも正義だろう?
>だが真実は一つだけ。悪・は・な・い・。どう足掻あがいても」
「俺たちは変わらねえってだけ」
悪はない。俺たちは「悪」魔じゃない。
だけど、どうあがいても、どんなにがんばっても、俺たちは変われない。宝石以外を愛することはできない。
この「俺たち」は、メアリも含めた人間以外の使族のことではなく、ラムズたち悪魔のことを言ってるんだよね……
>「いつでも多数の意見が正統になる。そして少数の意見が異端になり、迫害される。ラミアは少数。多数の他の使族が嫌悪するから、彼らは異端になる」
これも自分たちのことを言ってる……
ラミアは異端者だけど、その最たる例が自分たちだって思ってる。
だからこれは自分たちのことだと思って話してると思う……
悪魔は闇の神と時の神で作られた使族だけど、時の神は運命を与えたとして
闇の神が与えたのは「悪」ではなく「唯一」なんだよね……。
だからそういう意味で、ラムズたちの使族を英訳すると、devilではなく本当はonesとかなのかなぁって思ってる。
ほんとはone以外に違う英語を探したかったけど、見つからなかった笑笑 だからoneにしかできなかったけど、
まぁでもほんとに「唯一」に縛られてるだけ……
まぁこれを日本語訳して、ラムズたちが自分たちをなんて読んでるのか?って言われると、うーん。
それを考えると、鬼だって、
鬼ってたぶん殺人鬼って言葉がある通り、怖いとか酷いって意味が多いと思うんだよね
だけど鬼は記憶を失うことがあるってのと、覚醒したあと狂|妖鬼《オニ》になると殺欲が生まれるってことはあれど、それ以外で恐ろしいことはしていないはずなんだよ……
それなのに人間たちに|妖鬼《オニ》って名前をつけられたのかなぁって思ってる。
まぁ人魚に関しては、日本語で見ると「人」がある以上、すごく人間的な名前になってるけど、
異世界語ではそうじゃないと私は思いたい!!「魚」的要素がつよい名前になってるのかなぁって。だから、人魚は自分たちの呼び名にそれほど異を唱えてはいないと思う。
でもそう考えると、ステータス閲覧にはなんて書いてあるのか問題が発生するよなあ。それが神様からの使族の呼び名の答えだからね。
うーーん。
分からないけど、神様は名前をつけて使族を生み出してはいないんじゃないかと思うんだよね。
世界に任せてると思うんだよなあ
そういう意味じゃ、ステータス閲覧でしぞくが見える時、神様は「その世界で一番分かりやすい名前で書いておこう」ってしたんじゃないかなーと思っている……
だから悪魔のことは、悪魔って書いてある気がする。
じゃないとステータス閲覧でステータスを見た人が、「妖魔?なにそれ?新しい使族?」ってなっちゃうんだよね……
だからそういう利便性的な意味で、悪魔は悪魔って書いてありそうだなぁ
だけど、少なくとも悪魔は自分で悪魔を自称したことはないから、悪魔って名前を好きだとは思ってない!!と私は思いたい!!それが好き!!!
うーん
でもほかの名前がなぁ。
これについては、話し合いしてるシーンでもちょっと書いてみようかなぁ。
>妖霊は関係性が常に変化するため友情や嫌悪感のある強い関係を作らない、というバーティミアスの主張にも関わらず、バーティミアスは何度も自分を殺そうとしてきたフェイキアールのことを嫌っている様子を見せている。
バーティミアスwiki
これを見るとすごく悪魔たちを表してて死ぬほど萌えた。
この設定覚えてなかったから、無意識なんだなぁ、最高すぎる。
悪魔という概念