クトゥルフしようぜ!-Parallel-
「まあまあ。これで全員紹介出来たんだ。…と、牛鍋も来たようだぜ」
「はい、お待たせしました。お熱いので気をつけてお召し上がりくださいね(手早く牛鍋を置きながら)」
「そういえばアルフレッドはオカルト好きのようだがもしかして『怪奇倶楽部』の会員か?」
「!!(驚きのあまり目を見開き)……知ってるのかい?」
「噂では。活動内容は詳しくは知らないが眉唾物のオカルト情報を集めてるとは聞いていたから(紙エプロンを首につけ)」
「『怪奇倶楽部』?」
「なんだそりゃ?」
「…そこの坊ちゃんの言った通り。怪奇現象を愛で遭遇し研究する事を至上の喜びとする変態集団とも噂されてますね」
「へー、変態なんだー」
「ほならアルフレッドも変態?」
「へんたいじゃないけど会員だよ(冷ました牛を握り箸で掻き込みながら)」
「ならアルフレッドは以前の神隠し事件をどう考えている?」
「あれは神さまの仕業だね!俺たちは選ばれたのさ!」
「馬鹿馬鹿しい、怪奇現象などあり得るわけがありませんあれは夢です(念仏のようにぶつぶつと呟き)」
「選ばれたって……神も仏も人を導くものなのになんでまたこんなことしたんだよ」
「……給仕さん、先程からこちらを気にしてるようだけど何だろね(牛鍋を運んだ給仕に目を向け)」
「視線が合うと、さっと逸らされちゃう。……何か言いたかったのかな?」
「その箸の持ち方を指摘したいんじゃないですか?(呆れたようにアルフレッドの手を指し)」
「んぇ?(ヘタな箸で牛肉を拾い上げては口に放り投げていく)」
「まあ箸は慣れるまでなかなか使い方が難しいからな……と、(勢いよく開いた扉の音に振り返り)」
「オカルト〜悪いオカルトも良いオカルトもいねえがああ〜(ゆっくりと店内へと足を踏み入れると血眼な目で周囲を見渡し)」
「おい、なんかやばい奴が来たぞ(真顔)」
「誰か塩の瓶を取ってください、お祓いしましょう(真顔)」
「オカルトおおおどこだあああああ」
「お、オカルトオさんはここには居ないよう(びくびく)」
「(もちゃもちゃと牛鍋に夢中だったがやっと振り返り)ふぁふぃふ、ふぁおふぉふぁふぃんだぞ(ごくんっ)」
「食べてから喋れ(真顔)」
「お行儀悪いよ(真顔)」
「わかってるって。……あじむー、顔こわいんだぞー」
「!(アルフレッドの声に勢いよく振り返り)ややっ!君は我が同胞のアルフレッド君じゃにゃーか!どう?オカルとってる?」
「ばっちりさ!このまえも、ジャンプしまくるゴーストの情報てに入れたばっかりでちかぢか行く予定さ!」
「え、なにそれ心躍る!僕もそれついて行っていいー?前に聞いたろくろっ首が出るって噂のトンネルがさ、もう封鎖されてて入れなくて僕ぁ悔しくて悔しくて!」
「……アルフレッドの知り合いか?随分と個性的な人だな」
「あ、うん。この国に来て、いちばん最初にともだちになったオカルトなかまのあじむなんだぞ」
「どもー!安心院メディアだよ!あんしんいんって書いてあじむ!変な名前じゃろ?あと新聞記事もしてまーすっ!いやーん、僕って文学系☆」
「変態なアルフレッドに変態なお友達かあ…」
「いや、俺はへんたいじゃないから!」
「……(予想外の出来事ばかり起こったために完全にフリーズ状態)」
「少佐殿、大丈夫か?(肩をぽんと叩き)」
「あ、……はい、大丈夫です。少々容量を超えておりました怪奇現象など存在しない(震え声)」
「いやあ、アルフレッド君から神隠しに会ったと聞いてね!それも他に神隠しナカーマが居るのならこれは話を聞くしかないと思ってね!はるちーはやめろーって止めてたけど(唇を尖らせ)」
「神隠しのことも知ってるんだ……」
「だって僕は『怪奇倶楽部』の会員なんだぜい?あ、会員証見る?(名刺入れから取り出し)」
「そんなものまであるのかよ……(会員証を見つめながら)」
「すごい、本格的だね」
「勿論アルフレッド君もそこのお姉ちゃんだって持ってるんだよ!(胸を張りながら得意げに)」
「もってるよ、これないと会合追いかえされるときあるし(うんうんと頷き)」
「……お姉ちゃん?」
「……と、言うと先程の給仕か?」
「…ああ、そういう事」
「(視線に気付くとふわりと目元を弛めて人差し指を唇に当て)女は秘密を重ねて美しくなるのですよ?」
「キャーお姉ちゃんいい女ー!」
「おーっほっほっほ!もっとおねーちゃんを褒めなさーい☆」
「……あれが素ですか(真顔)」
「なんと言うか…もっと上手くやれないのか(真顔)」
「あ、そうそう!今日はオカルトのプロを連れてきたんだよ!どっちもPOW18のおかしいカンスト組だから怪奇とか何それ美味しいの状態だね!」
「はい?(理解出来なかったように眉根に皺が寄る)」
「うん、俺のわかる言葉で喋って」
「(ゆっくりと扉を開け)…メディアさん、矢張り皆さんにお会いしていたのですね」
「あ、前に助けてくれた神主さんだー!その後ろにいるのって……占い師さん?」
「はーい、当たるも八卦当たらぬも八卦。都の占い師と言えばおいら。阿蘭陀の彗星、サジタリウスっすよー(ひょっこりと晴の後ろから顔を覗かせ)」
「占い師?……ああ、よく路地裏にいるあの胡散臭い奴か」
「胡散臭すぎて占ってもらう気にはなれなかったな……」
「ひっでえ!」
「ええー、俺よく占ってもらうよー!明日は何色のパンツ履いたらラッキーかなあとか」
「お前最近やたら色について言ってたのこれかよ(真顔)」
「うん!あ、今日のパンツ見てみるー?(ごそごそ)」
「ベッラもいるから自重しとけ(頭ポンポン)」
「おや、もうサジタリウスさんは皆さんとお知り合いですか。皆さん御無沙汰しています(ゆっくりと頭を下げ)」
「よう神主。神隠しと時は世話になったな」
「その節はお世話になりました。……無事、いつも通りの生活を送っております」
「ふふー、役者は揃った。これで件の神隠しについてネホリンハホリン出来ますなー!」
「……なんか、あの人こわい(ギルベルトにぴったりとくっつき)」
「ああ、好奇心持ちすぎるとああなるんだな。近寄らねえのが正解だ(理解出来ない様子で苦笑いを浮かべ)」
「俺、帰ってもいいですか?(袖を押さえながらゆっくり挙手)」
「私も帰っていいですか?(軍帽を持ち上げて真顔になり)」
「そういえば怖い話してると余計に怖いもん引き寄せるらしいでー。あと一人なったらヤバいって船乗り仲間が言うとった」
「そりゃあ良くねえなあ。特にメンタル弱い系の奴らは(溜息を零し)」
「おやそうですか。それでは帰ります(さらり)」
「ぐっ……さすがPOW18の男!何事にも屈しない鋼の心!!」
「ん?用ないならおいらも本業に戻るっすけど?(きょとり)」
「サジタリウス君!ほら奢る!僕奢るから居て!君のオカルト見解をおせえてー!!(メニューを取り出し)」
「兄貴が言うならしゃーないっすかねえ、じゃあちょっとだけー(空いている席にどっかり腰掛け)」
「ふふ、付き合いがよろしいですね。サジタリウスさんは」
「お、俺1人になりたくないから皆といるー(ルートヴィッヒの服の袖を持ち)」
「そうだな、今1人になるのはよくない。夜も誰かと一緒にいることを勧めよう」
「まあこの時間は逢魔が時というよからぬものがさ迷う時間です。このような怪綺談を話した後に独りになるのは皆さんにとって自殺行為でしょうねえ」
「……(努めて冷静な表情を取り繕っているが冷や汗が次々と伝っては袖で乱暴に拭う)」
「…(菊の様子に気付き歩み寄り)室内が少々暑いですね。宜しければこちらを(袖から手ぬぐいを取り出すと菊に手渡し)」
「お心遣い、痛み入ります(真っ青な顔で手拭いを受け取る)」
「(受け取るその手に手を重ね)気を張っていましたら身も心も緊張してしまいます。本田様、俺の呼吸に合わせて(安心させるような笑みを浮かべ)」
「(何度か呼吸を整えるように息を吐き)……もう、大丈夫。ご心配をおかけしました」
「ふふ、俺は少し力添えをしたまで。…本田様の力になれて嬉しいです(ふわりと柔らかく微笑み)」
「……(隣で2人の様子を見つめ)」
「どうしました、お坊ちゃん(頬杖をつきながらアーサーを見つめ)」
「いや……齢を重ねれば俺も頼られる男になれるのかと」
「Jealousy?(ストレート)」
「まさか。……だが少し、少し年齢の差とやらが大きく感じただけだ」
「君がたよれる男ってところ、見せればいいんじゃないかい?」
「神隠しの時は最後はばててしまって船乗りに担がれていましたがね」
「…………(ぐっと拳を握り)」
「年齢はどうしようもないけど、身長のばせばいいんだぞ。ミルクのんで背、のばす!」
「そうですね。陸軍少佐殿はそこまで背は高くないでしょうし追い越すことも夢ではないのでは」
「…家に牛がいるから毎朝絞りたてのmilkを飲んでるのだがな」
「家に牛(真顔)」
「だめだめ!あとはアーモンドとかバランス良くたべないと!栄ようかたよると背、のびないんだぞ」
「……分かった。ナディエに相談してみる」
「何の話?(ひょっこり)」
「背を伸ばしたい(アーサーを指差し)」
「身長かあ、規則正しい生活を送って栄養価の高い食事をきちんと摂って……あとは適度な運動かなあ(指折り数え)」
「現役の医師の助言は有難いな(こくこくと頷き)」
「明日すぐ背が伸びるわけじゃないけど、きちんと続ければ成長するよ。まだまだ成長期だもんね(ウインク)」
「……本田様も罪な男です事(アーサー達の方を見つめ)」
「罪?……そうですね、軍内でも評価は両極端ですから(理解していないように汗ばんだ頬を拭い)」
「ふふ、それでいて鈍感ですか。いやはや罪深い(くすくすと笑いながら袖元で口を隠し)」
「……はあ(曖昧な返事で誤魔化しながら首を傾げる)」
「はるちーや、君さっきから本田様ーホンダサマー言ってるけど軍人兄ちゃんリスペクトなう?」
「年上を敬うのは当然のことでしょう?(きょとり)」
「ほなら俺もアントーニョ様?」
「ロヴィーノ様って言っていいんだぜ……(どやぁ)」
「はい、カエリドさん。ヴァルガスさん」
「アレー?」
「解せぬ」
「呼び方をいちいち気にするのも野暮だろう。分かればいい(きっぱり)」
「……本田様(にやにや)」
「はい、なんでしょうか?(慣れた様子)」
「あれ、普通の顔してる」
「なんだ、随分慣れてるんだな」
「いいえ、軍内でも本田様と言われることは間々にありますので。今更からかいで言われても何とも」
「あー、確かに。そういえば俺も言われるなバイルシュミット様ーとか」
「ギルベルトはよく若様って言われてるよねえ」
「ギルベルト君はギルベルト君なのにね(不思議そうに首を傾げ)」
「若様って呼ばれる事は別に嫌じゃねえけど。でも名前で呼ばれたい気持ちもあるんだよなあ」
「と、いうと彼が『ギルベルト君』と呼んでいる理由はそれですか?」
「好きに呼べとは言ってるけどそうなのか?(イヴァンの方へ振り返り)」
「だって、バイルシュミットって長いし……若様って言ったら、渋い顔したし。……だから、ギルベルト君」
「そっか(柔らかい笑みを浮かべ)…ありがとな、イヴ(くしゃくしゃと髪を撫で)」
「うん(くしゃりと幼い笑みを浮かべて頷く)」
「(オカルト話をサジタリウスに熱心に聞いていたがギルベルト達の方へ振り向き)……なに?あの2人は付き合ってんの?」
「んにゃ、違うとさ。なんでも、保護者(あたたかいお茶を置きながら)」
「まじかー。あれで付き合ってないとかもしやこれも怪奇現象ですかにゃ?」
「メディアの兄貴は何でも怪奇現象に結び付ける癖やめた方がいいっすよー(ずぞぞーっとお茶を啜り)」
「いやあ、だって不思議なものは不思議だし。もうさ、付き合ってないならテロップ!テロップつけてほしいよ!ほら、※付き合ってません的な!」
「誰もつきあってないんだぞー(ひょいと顔を覗かせ)」
「ほほう。しかしここから恋の季節がやって来るんでしょうねー僕はそれをもぐむしゃするだけのお話だけどな!(どやぁ)」
「かのう性が高いのはあそこのびっくり年のさコンビだよ(アーサーと菊を指差し)」
「ほほう。矢張り、ですか(ひょこりとアルフレッドの後ろから顔を出し)」
「まあ俺だって分かるよ。あの2人が惹かれあってるのはね(グラスの中のワインを揺らしながら)」
「みててもどかしいんだよね。お互いに、年ばっかかんがえて。俺なら行動あるのみなのに(うーんっと身体を伸ばし)」
「年齢もそうですがそれ以外にもお2人の間には何かあるのは確実ですけどね…。とりあえず俺と本田様が話してる時に背後から睨まれるのは勘弁願いたいものです」
「やっぱりJealousyだ(確信)」
「ふふ、青春だねえ……」
「お花がいっぱい咲いてるなあ……」
「(視線が何か所からか突き刺さり)……何故見られているのか」
「……(じっと菊を見つめ)」
「……カークランド卿、如何なさいましたか?(別のテーブルからの視線を感じなかったことにしてアーサーに声を掛け)」
「……。…本田菊…本田…………菊(ゆっくりと発音し)」
「!?(下の名前を呼ばれて驚きのあまりフリーズ)」
「!!(菊の様子にびくりと肩を揺らし)…戯れが過ぎたな。忘れてくれ(視線を逸らし)」
「い、いえ……その、普段下の名を呼ばれることがなかったもので……な、んと申せばいいのか……カークランド卿の声で呼ばれると、愛おしい名に、聞こえました……(段々と言葉尻が小さくなっていく)」
「……嫌じゃ、なかったのか?(不安げに尋ね)」
「(控えめに頷き)し、しかし齢三十になる手前の男の発言ではありませんでしたね……申し訳ありません、その、浮かれて(視線を逸らし)」
「い、いや。…菊が、嬉しいのは俺も嬉しい(綺麗な笑みを浮かべて)」
「カークランド卿……(頬にさっと朱色が走ったことを隠すように腕で口元を覆う)」
「……あの空間に何方が入れるというのでしょう。いえ入れる筈がございません(二人の世界とかした空間を見つめ)」
「口のなか、じゃりじゃりしそう(真顔)」
「いいんじゃないかな。ふたりが幸せなら(にこにこ)」
「なんだか初恋の甘酸っぱさが滲み出てますね、初々しいなあ(うっとり目を細め)」
「ええ。お2人にはあのままでいて欲しいとも思います。…無用の心配かとは思いますがね」
「ありゃ放っておいても、そのうちそういうことになりそうだから問題ねえだろ(話に混ざるようにぬっと顔を出し)」
「周りからは丸わかりだというのに当人達は分かっていないとは……どれほど鈍感なのだか(肩を竦め)」
「じゅーしょーってやつだろ?俺しってるんだぞ(挙手)」
「俺も知ってる!くさつのゆーでも治らん奴やろ?」
「俗にいう手遅れってやつだな(頷き)」
「ふふ。……それでも皆さんはお2人の幸せを願う。これがどれほど素敵な事か(上品に微笑み)」
「まあ、たにんの不幸よりも幸せをみたいっておもうからねー」
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