ダブルクロスしようぜ!-Parallel-

【ロングチャット】

フランス→フランシス・ボヌフォワ(ひかるさん)
アメリカ→アルフレッド・ジョーンズ(おぼろ)
カナダ→マシュー・ウィリアムズ(おぼろ)
スペイン→アントーニョ・フェルナンデス・カリエド(ひかるさん)
ロマーノ→ロヴィーノ(おぼろ)

プロイセン→ギルベルト・バイルシュミット(ひかるさん)

*

「…(城門の扉から出ると何かを察したのか先導を歩いていたのを立ち止まり城下町へ続く街道をじっと見つめ)」
「わぷっ(立ち止まったフランシスにぶつかり)……?(こてんと首を傾げる)」
「……旦那様、ちょっと下がっててくれるかい?(フランシスの反応に即座に反応してマシューを数歩下がらせ)」
「(アイリスを閉じると神経を研ぎ澄ませ)…オーヴァード…いや、この感じは…ジャームかな。それも複数」
「(片手を上げて影を周囲に張り巡らせ)……半径20M圏内、いるね」
「え、え……?ふ、ふたりとも?(おろおろとふたりを交互に見遣り)」
「(マシューの方へ振り返り)旦那様、大丈夫ですよ。旦那様は必ず私が…いえ、私達がお守りしますから(安心させるような柔らかな笑みを浮かべる)」
「う、うん……え、えーっと……お願い、します?(フランシスの柔らかな笑みに笑い返し)」
「勿論。旦那様の憂いを払うのが俺たち……あっと、失礼。私たちの仕事ですから(影を操りながら周囲を警戒し)」
「(にこりとマシューの笑みに返し)さて、俺達のお掃除は少々乱暴だからね。ご近所様に迷惑をかけないようにしないとね(懐からチェスの駒を出すとそのまま地面へと落としそこから黒と白の盤上のような床が拡がる)」
「久し振りに見たね、フランシスのワーディング。……相変わらずCoolなんだぞ(ぴゅうっと口笛を吹き)」
「(優雅さも感じられる所作で一礼すると空間が完成し)はは、完全に俺の趣味に走ったようなものだけどね。…さしずめ俺達はナイト。クイーンを守る為にこの盤上を支配しないとね」
「じゃあ俺は特攻隊長のナイトってところかな。俺たちの戦いは女王クイーンを奪われたらお仕舞いだ。だから、本気でやらなきゃね(ぎらりと空色に強烈な光が宿り)」
「オーヴァードの……戦い……(初めてのワーディングの中での行動に自身の服の裾を握りしめ)ぼ、僕にだって出来る……っ、僕はウィリアムズ家の当主なんだ……っ」
「旦那様、あまり気を張らないで(マシューの方へ歩み寄ると優しく髪を撫で)…貴方様の仕事は我々の為に安全にそこに居ていただくこと。私達は貴方がただ在られるだけで単純なのですが強くある事が出来るのですから」
「そういうことです。俺たちに微笑んでくれるだけで力が沸く。それは旦那様にしか出来ないことですよ(ぱちんとウインクを送り)」
「ッ、……う、うん。力んでた……よね。ありがとう、ふたりがいてくれて……よかった(ふわりと微笑み)」
「(アイリスを柔らかく細め)さあ、旦那様こちらへ。貴方は私達の女王様クイーン。なれば佇むのなら玉座こそが相応しい(影で創造した玉座へと導きマシューを座らせるとその場に跪き手の甲にキスを落とす)」
「うわあ……すごい……(影の玉座に目をぱちくりとさせて擽ったそうに笑い)……えっと、はい。ふたりとも……頑張って(照れて赤くなった頬を片手で隠しながらそっと囁き)」
Yes, My Lordご主人様の仰せのままに.(お辞儀をすると顔を上げて視線を左右に走らせ)」
Faites comme vous voulez貴方の思うままに.(主へと頭を下げるとその場からゆっくりと立ち上がり)…さて、そろそろ客人がやって来るよ」
「OK,こっちの網にも引っ掛かった。30秒でかち合うよ(影を一気に自身の背後へと戻し)」
「(自身を起点に影がロゼット型に拡がり)執事長命令だ。団体様を盛大にもてなせ(影から様々な銃器を出現させながらアイリスを光らせ)」
「アルフレッド・ジョーンズ了解。我らが女王クイーンの憂いを払うため、盛大にぶちかましてくるよ(影が炎のように揺らめくと自身の影が分身の形へと変わって姿を現す)」
「(敵影が視界に入ると手元のライフルを手に取り)さあ行く…!?(自身の背後から熱量を感じ振り返ると真横を炎の帯が通り抜ける)」
「ひゃわっ!?あつつっ!!(激しい熱気に熱源の方を振り返り)」
「……オーヴァードかとは思ってたけど、その通りじゃないか(炎の向こうに見えた人影に眉根を寄せ)」

「おお、当たった当たった(遠方のジャームに命中した事に笑みを深め)遠距離苦手やけどなかなかいけるな俺!」
「アントーニョ……あそこ、さっきのやつらいるぞ(フランシス達を指差し)」
「んんー?(指差された方に目を凝らし)あ、ほんまや。なんとか家の人らや」
「ウィリアムズ家。あの金髪3人組は目立ったから覚えた……(興味が薄いのかアントーニョの放った炎を眺め)」
「(ライフルを片手に構えながら)これはこれは。ソルバイラールの国王様とお妃様。まさか貴方方が私達と同じ『オーヴァードそれ』とは」
「(慌てて玉座から立ち上がり)ええっと、これは深いわけがある……わけじゃないけどえっと、僕たちは敵じゃなくて……(あわあわと両手を振り)」
「……(フランシスを見るとすっと目を逸らし)こいつら、全員俺達と同じなのか」
「みたいやねえ。なんせこの空間もこの人らが作ったんやろ。いやあ、俺的にはもっと派手なワーディングでもええねんけどなあ(きょろきょろと周りを見回し)」
「……アントーニョ様、お言葉ですがワーディングには派手さは必要ないでしょう?(ぴくりとこめかみを震わせ)」
「何言うとるん!人生も祭りも喧嘩も派手でなんぼ!いつか散るんやったらぱーっと咲いてってのがオツなんやろ?っと、おりょ(自身の真横すれすれに弾丸が飛ぶと斜め後方に居たジャームにヒットし)」
「アントーニョ……あいつ(弾丸が飛んだ方向を指差す)」
「咲き乱れすぎて目立つのもどうかと思いますよ、俺は(苦笑いを浮かべながら硝煙を銃口から吹き出したライフルを新しいものへと持ち替え)」
「(ロヴィーノの方へ振り返り)なあこれってあれかな」
「アントーニョ、あの金髪たちに嫌われたかもな(少しムッとした様子でフランシスとアルフレッドを睨み)」
「そうなん?俺はてっきりどっちが沢山敵さん倒せるか勝負挑まれてるんかと思ったで!(目をきらきら輝かせ)」
「……相変わらずポジティブだな、お前(表情がほんのりと和らぎ)」

「え、えっと……ていっ!!(両手を振ると小さなシロクマの幻影が現れてフランシスの周囲で行進を始める)」
「…ソルバイラールの王様って変わり者だね(マシューの援護に癒されながら困ったように笑い)」
「王様ってつく奴は殆ど変わり者に見えるんだぞ(暴走しない程度の出力で影の刃を周囲へと撃ち込み)」
「でも実力は折り紙付きってわけだ。流石力任せに勝敗をつける弱肉強食国家様(ライフルを回転しながら2丁持って打ち込みながら弾切れしたものを踵落としと回し蹴りの要領で影に戻しを繰り返し)」
「ッ、ああ……っ!!(分身の影を炎に変えて影の刃へと纏わせると自身の皮膚が焼け焦げ)……本当に、力任せのやつらは面倒だっ、ね!!(ジャームを指差して影の刃が炎の威力を増して雨のように降り注ぎ)」

「(空中に炎で文字を作り掌で文字をなぞると剣が出現し)あっちも張り切っとるようやしこっちも気合入れよか、ロヴィ!(くるくると柄を回すと自身を中心に剣を周囲に振ると軌道に沿って炎が追尾する)」
「ん(こくりと頷くと白い息を吐き出し)……凍らせるんなら任せろ(パキパキと音を立てて地面が凍りつく)」

「…(ジャームの脳天を貫きながら)国王様もお妃様もサラマンダーか」
「炎と……氷……正反対で、同じシンドローム……?(驚きで口元に手を当て)」
「道理でさっき近くを通った時変な気温だったわけだッ!(自身の影の炎に振り回されながら軽口を叩き)」
「シンドロームの中には1つの括りの中に反作用のあるものも実在するからね。サラマンダーは特にそれが顕著なわけさ。…アルフレッド(ジャームの攻撃の手が緩んだ隙にアルフレッドを襲いかかるジャームに向かって支援射撃を行う)」
「ッ、(支援射撃を受けて怯んだ敵に炎を叩き込み)……執事長、助かりました(炎で暴れる左腕を押さえ付け)」
「…ジョーンズ。一旦こちらまで下がれ。次の攻撃に備えて待機。遠くにいる敵は俺が撃ち落とすから(目の前に迫ったジャームに弾切れしたライフルのグリップで後頭部を殴打)」
「……っ、了解(悔しそうに歯噛みしながら軽い跳躍でフランシスの傍まで退却)……ごめん、ちょっとクールダウンする(立て続けに炎を連射したことで始まり掛けた衝動を押さえ付けて深く息を吐き出し)」

「せい!!(炎を纏った剣でジャームの額を突くと火花を撒き散らしながら炎が額を起点として体中に拡がり)…んー、ちょっと歯応えないなあ」
「(アントーニョの様子を見ながらぱちんと指を鳴らし)……なら、ショウの始まりだ (声と同時に眩い光が自身を取り囲んで周囲の視線を集める)」
「あ、こっちめっちゃ来とるやん!あははっ、テンション上がるわあ!(アントーニョの高揚に合わせるように炎が火柱を上げ)」
「おう、もっと集めてやるよ(更に光を強くし)……蛾みてぇ(どこか楽しそうに呟く)」

「えいっ、えいっ!!(次々とシロクマの幻影を生み出してはフランシスとアルフレッドの周囲で行進を続けさせ)」
「…楽しんでるね、あっち(ふうっと溜息をつきながらライフルを両手に持ったまま両腕を広げ迫り来るジャームに連射)」
「っふう……執事長、【暴走】する許可……もらっていいかい?(閉じていた目を開くとジャームを睨み付け)」
「……駄目だ。ここでお前が的確な判断が出来ない事は旦那様の危険を招く(弾切れのライフルを投げ捨て)」
「けど……っ、(ぐっと唇を噛み締め)…………了解。執事長の指示通りに動きます(炎が姿を消すと影から雷が鳴り響く)」
「……邪魔(フランシスとアルフレッドの間を縫うように強烈な冷気が吹き抜け)」
「っと(吹き抜けた冷気にぶるりと身体を震わせ)…はは、お妃様も性格がよろしいことで」
「あれ、絶対当てる気だったろ……!(すれすれで通り抜けた風に身を震わせ)」
「いやあ、あれくらい気が強くないと一国の国王とは対等ではいられないよ。…さてとあっちが勝負を挑むのならこっちも指咥えてるだけじゃ癪だからね(影からライフルよりも数倍大きな銃器がゆっくり姿を現し)」
「……(ごくりと息を呑み)フランシス、君……そんな銃器隠し持ってたのかい?」
「んー、持ってたことは持ってたけどね。何、使う機会がなかったんだよ。このじゃじゃ馬さんをね(影から全身を現したサブマシンガンを構えると広範囲に連射し)」
「!!!(銃弾の雨に目を見開き)」
「(サブマシンガンの発射音に振り返り)お、なんやなんや」
「発砲音煩ぇ……(片耳を押さえ)」
「ふ、フランシスさん……すごい……(シロクマを生み出すことをすっかり忘れてフランシスの攻撃に魅入り)」
「あー重たい。久々に使うと肩凝るなこれ(緊張感のない発言を発しながら休みなく撃ち込み)」
「えー!めっちゃ煩いやん!せやけど派手やで派手!!(羨ましそうにサブマシンガンを見つめ)」
「派手……まあ派手だよなあれ……(納得するように頷く)」
「っつ!!フランシス!!(フランシスの死角から奇襲を仕掛けてきたジャームへ黒い雷を撃ち込む)」
「merci,アルフレッド。…サブマシンガンの悪い所はぶっぱなすとすぐ弾切れ起こして大きな荷物になることだね。だから(弾薬切れになった所を横からジャームが襲いかかり)重たい荷物は思いきって捨てよう、か!!(襲いかかってきたジャームに向かってサブマシンガン本体で強打)」
「(膝をつきながらフランシスの豪快な一撃を眺め)……器用すぎだろ、君……ッ!?(フランシスの背後からの攻撃に気付き)ッ、狙うなら、俺だろっ!!(影が蛇のようにジャームに纏わりつくと自身へと標的を向けさせ)」
「(炎をジャームに打ち込みながら)ああ!それ要らんのやったら俺が!俺が欲しいねんけど!!(サブマシンガンが気に入った様子)」
「いや、アントーニョ……お前それ使えるのかよ……(思わず冷静に突っ込みを入れ)」
「え、使えんけど花火とかあれで打ち上げられそうやん?(いきいきとした目で力説)」
「あー……花火……花火か……アリっちゃアリだな……花火か……あれは悪くない(うんうんと頷き)」

「ったく、嫌になるね。倒しても倒してもキリがないしあっちはなんかトリップしてるし(袖からリボルバーを取り出すと遠方から迫るジャームに狙撃)」
「っ、ふ……ッ、(自身を生贄にした影響で身動きが取れずに地面に這いつくばり)……何体、いるんだよこれ……」
「が、頑張って!ふたりとも!(声の限りで声援を飛ばし)」
「ひい、ふう…あかん、どんくらい倒したか数え忘れてもうたわ(うーんと唸りながら)」
「20辺りで数えるの面倒になった……何体だったっけな(飛んできたジャームの銃弾を氷の息で凍らせ)」
「イヴァンの接待もここまで来るともう少し捻ってほしい所やけど…(背後から襲うジャームを発火させながら)」
「……あ。おい、そこの金髪ふたり。お前らのボス……(マシューを指差し)」
「へ?……うわっ!?(背後にいたジャームに気付かずに腕を取られ)痛たたっ!離してくださいっ!!」
「!?マシュー!!!(ロヴィーノの言葉で振り返ったことで反応が遅れ)」
「マシュー!!(ふらふらとした足取りで立ち上がり悲鳴を上げ)」

「砂よ。その脆き力を密集せよ(声と共にマシューの腕を掴んだジャームの真下から砂の槍が出現しジャームを突き刺す)」

「ひわっ!?(ジャームが攻撃されたことで抵抗していた腕が呆気なく離され、前につんのめってべしゃりと倒れる)」
「っ…今のは(マシューに駆け寄りたい気持ちを抑えながら周囲の安全を確保し)」
「(影の分身が自身を侵蝕する感覚を押さえ付け)……砂の、槍……」
「お、おお?(自身の周りのジャームが次々と現れる砂の槍に貫かれ絶命していく様に目を瞬かせ)」
「なんだ……俺達がやらなくても片付けてくれるのか(次々と絶命していくジャームを眺め)」
「(倒れていくジャームの背後からゆっくりと5人の元へ歩み寄り)皆様、お怪我の方はありませんか」
「あ……え、えっと……大丈夫……です?(顔を上げて目をぱちくりとさせ)」
「いやあ、助かったよ騎士様(表面上は笑顔だが警戒心を解くことなく見つめ)」
「……(無言で影を伸ばしていつでも対応出来るように構え)」
「来賓の帰り道くらいしっかりしろよな(アントーニョの方へと戻って小さく欠伸をし)」
「こちらから不穏な気配を感じましたので。城内のオーヴァードは殲滅しましたがまさか街の方にも侵入していたとは…お妃様の仰る通りです。申し訳ございません(素直に頭を下げる)」
「俺は楽しめたから気にしてへんよー(ひらひらと手を振り)」
「あ、あの……さっきの槍……は、ギルベルトさんが……?(おずおずと訊ね)」
「(ぱちくりと真紅の目を瞬かせ)ええ、私もイヴァン様を守る一騎士として微細なれどオーヴァードの力は備え持っています(マシューに向かって柔らかく微笑み)」
「ふわ……そうだったんですね……あ、あの……助けてもらって、ありがとうございます(地面に座り込んだままふにゃりと笑って小首を傾げ)」

「…(小さく溜息をつくとマシューの元へ歩み寄り)旦那様、立てますか?」
「あ、うん。立てますっ(慌てて立ち上がり)」
「……(警戒心を解くことなく影を揺らめかせながらギルベルトを見ている)」
「(その場にしゃがむと床に手を付きながら目を瞑り)…敵対するジャームの気配は今の所感じられません。ワーディングを長時間張るのも大変でしょう。そろそろ解いては如何でしょうか」
「あー確かにワーディングずっと張っとったら意外と体力使うやんなー(頭の後ろで腕を組み)」
「あれ、なんであんなに疲れるんだろうな……(過去の行動を思い返しながら首を傾げ)」
「…本当に敵はいないのかな(ギルベルトの方に微笑み)」
「私の見る限りでは(表情を変えず)」
「……信じられるかい、あの騎士(フランシスとマシューの方に歩み寄って小声で訊ね)」
「旦那様を守ってくれたのはこの目で確かに見たけど、それは俺達を信用させる為…ってのも考えられるよね。…けれどそうだとしてもメリットがあまりにも少ないと思うけど(2人に向かって小声で伝え)」
「?ギルベルトさん、いい人ですよね?(疑うことを知らない眼差し)」
「……あー……マシュー、時に君の純粋さが羨ましく思うよ(額を押さえ)」
「でもマシューがそういう人って割かしその通りだったりもするんだよねえ(腕を組みながら唸り)」
「???(きょとんとした表情)」
「……ごめん、ワーディング解くにしてもなににしても、ちょっと席はずす(額を押さえたままふらりとふたりから離れ)」
「(小さく息を吐き)…あいつ、また力を酷使したな」
「だ、大丈夫かな……(不安そうにアルフレッドを見るとフランシスの方に視線を移して裾を握りしめ)」
「……(マシュー達の様子を見守っている)」

「(マシュー達の様子を見つめながら)…あっちもあっちで思うところはあるようやけど。騎士さんのことより俺は他に引っかかることあんねんよなあ」
「他に引っ掛かること?(アントーニョを見上げ)」
「おん。俺達襲ったジャームな。さっきはあっちのご主人さん襲おうとしたやろ。…まるであのご主人さんが司令塔やから潰したれって感じはしたねんよなあ」
「……司令塔?確かにあの金髪……多いな、金髪。あの貴族が頭だっての解ってた感じだったな……」
「一見統一性ないような動きに見えて実は攻撃能力ある俺らの体力や集中力散漫させるよう誘導しとったし…誰なんやろうな、そないに指揮しとる人は」
「俺達は特に分断されてねえけど、あっちはかなり分断されてたもんな。……さっきの戦いで、あの眼鏡はウロボロスだって分かったしな。……そりゃ暴走も早いわけだ」
「あの眼鏡君だけやないよ。かっこええ武器持っとる髭の人もウロボロス。ついでいうとご主人さんはハヌマーンとノイマンかな。いやあ、スィニエークは面白いなあ!そないな能力者がゴロゴロ居るもんなあ!!(けらけらと笑って)」
「(ぽかんとした様子でアントーニョを見つめ)……よくあの短時間で分かったな。俺はあの眼鏡くらいしか分かんなかったぜ」
「んー、会った時から眼鏡君はウロボロスの力使って何か探ろうしたんは知っとったけど後は戦闘スタイルとかやで?当てずっぽうやから当たってへんかもやけどなー」
「……やっぱりソルバイラールの王は格が違うな。そういうところで見抜けてる……のかは知らねえけど、流石だよ(どこか誇らしげ)」
「あ、俺褒められてる?いやあ照れるわあ。ロヴィに褒められたら尚更嬉しいわなあ(心の底から嬉しそうに笑い)」
「おう、褒めてる。アントーニョはすごい(満足そうに白い息を吐いて頷き)」

「……(アントーニョ達を見つめていたがマシュー達の方へ視線を戻し)執事の片割れがあちらへ向かわれましたが追いかけなくてよろしいんですか?」
「あ、え、えっと……アル……(不安な瞳でフランシスを見つめ)」
「…(追いかけたいが足が未だ竦んでいるであろう主人を置いていくことが億劫な様子)」
「……おい、そこの髭男(フランシスに声を掛け)」
「…もしかしなくても俺かな(苦笑いを浮かべながら振り返り)」
「もしかしなくてもお前。……そっち、連れていっても危険なら俺たちが面倒見とくぞ(マシューを指差し)」
「そうそう。そこの騎士さんも居るしちょっとの間やったら俺達も居るよ(ひらひらと手を振り)」
「…(マシューの方へ視線を移し)」
「……(ぎゅっとフランシスの服の裾を握り)アルを……アルを……助けてあげて……ください……」
「…(裾を握る手の甲にそっと自分の手を重ね)ごめんねマシュー。主人を置いてくなんて執事としてあるまじきことだけど…うん。馬鹿な幼馴染を連れて帰って来るとするよ」
「いいんだ……だって、アルもいないと……フランシスさんとアルがいるから、僕は……頑張れるんだもん(涙の膜が張った瞳でフランシスを見つめ)」
「…素敵な旦那様、いや…優しい幼馴染を持てて俺は幸せだよ(マシューの額にキスを落とし)…いってくる」
「いってらっしゃい。フランシスさん、……Je te souhaite bonne chanceあなたに幸運がありますように.」
「(床に手をつくと触れた場所から砂煙が立ち上がり)アルフレッド様ならあちらを真っ直ぐ行った所にいらっしゃるようで」
「(マシューの言葉に頷き)…ありがとう騎士様。今回はお礼を言わせてもらうよ(そう言い放つとアルフレッドの元へ駆け走る)」

× 




ALICE+