ダブルクロスしようぜ!-Parallel-

「違う違うんだ……やめろ……俺は違う……違うんだ……っ、やめてくれ……傷つけたくなんか……(実体化した己の影が囁く踏みにじれという声を振り払うように首を振り)」
「アルフレッド!!(アルフレッドの姿を視認すると躊躇なく駆け寄り)」
「ッ、来ないでくれ!!……おねがいだよ……こないで……来たら、君を傷つけてしまう……(影が意思をもってフランシスの方を振り返り)」
「…(アルフレッドの言葉に足を止めるも大きく息を吐きだし)…あのね、アルフレッド。俺も一応はお前と同じくウロボロス使いだよ。単体としてはお前に実力は負けるけど…んっ(瞳を閉じすぐに瞼を持ち上げるとアイリスを淀んだ色へと変化すると同時に自身の影がアルフレッドの影を抱擁するように絡みつく)」
「っ、……フランシス……怖いんだ……目覚めたときから……ずっと俺の影が騒いでるんだ……制御できないんだよ……ッ(影を抱擁されて膝から崩れ落ちると震える声で呟き)」
「(アルフレッドと同じ視線になるようにしゃがみ)…それでもお前はその恐怖と戦いながらマシューや俺達を守ってくれてたよね(アルフレッドの頭を撫で)…ん、えらいえらい」
「〜〜ッ、フランシス……っ、ごめ……ごめんよ……っ、こんなの、こんなの執事失格だ……!フランシス……(涙が溢れ出してフランシスに抱きつき)」
「なーに言ってんの。何も知らなかった貴族の坊ちゃんだったお前がここまで立派な執事になれたことは相当努力してきたって俺もマシューも知ってるよ。…でもお前はまだ子供なんだから今のうちに大人に甘えちゃいな(ぽふぽふと頭を撫でながら抱きしめ返し)」
「(ぐすぐすと鼻を鳴らし)こ、子供扱いしないでくれよ……来年成人なんだから……(フランシスの鼓動の音に安心しきって泣きながらも取り乱した空気が霧散していく)」
「俺からすればいつまでたってもお前は餓鬼だよ。すぐ無茶するし強がるしかっこつけたがるしあと…(抱き締めたまま指折り数え)」
「む、無茶は少しくらいしないと実力が追い付いてないから仕方ないじゃないか……強がってないんだぞ。カッコもつけて……つけてるけど……(恥ずかしさからフランシスの胸板に顔を押し付け)」
「(ふっと噴き出し)全部自覚あんのかよ(くすくすと笑い)」
「す、少しくらい格好いい方がいいじゃないか!……その方が、男らしいっていうか……(モゴモゴと呟き)」
「まあ気持ちは分かるよ、男だし。マシューの前で大方かっこいい所見せてやりたいんでしょ(うりうりと頭を撫でていた手を移し頬っぺをこねくり回し)」
「うう……っ、否定できない……マシューには格好悪いところなんて見られたくないし……あ、君にも見られたくなかったんだぞ。……もう散々見られてるけど(頬をこねくり回されて擽ったいのか小さく息を漏らし)」
「格好悪い所見られたくないって言われても昔からお前がやんちゃしてた頃の事から知ってるからねえ…。今はどちらかと言うと「あのアルフレッドがこんな対応が出来るのか!」って驚く事のほうがまだ勝ってるんだよなあ(頬を触れる手の動きは止めずに可笑しそうに笑い)」
「うっ……ちびの頃はほら、ただの世間知らずなガキだったから……(擽ったさで目を伏せながら耳を赤くし)」
「はは、(照れた様子なアルフレッドに笑みを一層深め)…うん、だいぶ落ち着いてきたみたいだね」
「え?……あ……(自身を蝕んでいた影の囁きが消えたことに気付き)ふ、フランシス……君、カウンセラーになれるよ……(目を瞬かせ)」
「なれるとしてもお前専属なんだろうけどね(ぽふぽふと背中を叩き)ま、悪い気はしないかな」
「……ウロボロス、俺には身に余る力なのかもね。君がいないと狂ったように暴れるだけだし(大人しく背を叩かれ)」
「…同じ力を持つ身としてはお前のそれは遥かに俺のより強大だって分かるよ。だからこそ俺達もそれを頼りきってしまってる所もあるんだけどね(思い当たる所があるのか苦笑いを浮かべ)」
「(ふるふると首を振り)頼られると凄く嬉しいんだ。君が俺を必要としてくれてる、そう実感できるし……多分俺の性格だよね。力に呑まれるあの瞬間、凄く気分がいいんだよ……(ばつが悪そうに視線を泳がせ)」
「…(アルフレッドの言葉に思案を巡らせ)お前の言いたいことはなんとなく分かるよ。その感覚は感情は違えどオーヴァード俺達には何かしらあるみたいだからね」
「……そっか。なんで俺ばっかりって思ってたけど、オーヴァード俺たちには付き物……か。フランシス、君にも?(泳がせていた視線を戻し)」
「…(曖昧な笑みを浮かべ)声、みたいなのは聞こえるよ。目の前の敵を制圧しろとかそういう闘争心のようなものかな?…力を酷使する度にその声は確かに大きくなってくね」
「……っ、(曖昧な笑みを浮かべるフランシスを抱きしめ)大丈夫だぞ。今はきっと、敵はいない。……だから制圧なんてしなくて平気だよ(先程のフランシスを真似るように慣れない手つきで背を叩き)」
「!(予想外のアルフレッドの行動に目を見開き)…はは、そうだね。今はもう居ない。ここに居るのは俺の大切な幼馴染だけ、だね(はにかみながら微笑み)」
「ん。……俺にとっても大切な幼馴染だね(そっと微笑むとフランシスの唇に優しくキスを贈り)……えっと、お礼と……おまじない!(冷静になって自身の行動に恥じらいが生じて声が上ずり)」
「…っ(思わず口を手で覆うも頬はほんのりと赤く色づき)…恥ずかしい奴だよね、お前(ジト目で見つめながら悪態をつくような言葉を発するもどこか照れ臭そうな声色)」
「は、恥ずかしいのは自覚済みだよ!!(思わず顔を手で覆い隠し)」
「自覚済みなら尚更質が悪いってもんだよ…と(真下のモノクロのタイルが街道の石畳へと変化していき)…はあ、集中力の限界かな。ワーディング解けちゃったよ」
「(指の隙間から世界が切り替わる様子を見つめ)……フランシス、大丈夫かい?体力……持っていかれ過ぎてないかい?(心配そうな声音で訊ね)」
「ちょーっとだるいのはだるいけど平気だよ。心配してくれてありがとう(柔らかくアイリスを細めて空色を見つめる)」
「……(立ち上がると自身の影を立ち上らせてフランシスを引っ張り)よいっ、……と(軽々と姫抱きで持ち上げる)」
「へっ…うわっ!?(突然の浮遊感に声をあげ)え、えっと…アルフレッド?(目を何度も瞬かせ)」
「だるいんだろ?……ほら、きちんと掴まって。落とすつもりはないけど、弾みで落ちちゃうかも知れないだろ?(影がフランシスを落とさないように絡み付き)」
「…男としてはこの格好は少々情けないけど…うん、大人しく介抱されるとするよ(抵抗することなく影に身を預け)」
「ん、それでいいんだぞ。えっと……フランシス……あの、さ……ありがとう……(フランシスの耳元でぼそりと照れたように囁く)」
「…そこは俺がお礼を言うとこでしょ(くすくすと笑い)」
「いや、そうじゃなくて……(もごもごと口ごもり)……探しに来てくれて、ありがとう……」
「(アルフレッドの様子に目を綻ばせ)不思議なことに昔からお前を1番に見つけられるのは決まって俺なんだよね。だから今回もこっちに居るって確信はあったよ」
「…………(抱き上げているフランシスの肩口に顔を埋め)君だけは、俺を見つけてくれるから……なんだろう、涙が出そうだよ……」
「…(何も言わずただアルフレッドの頭を撫でると頭上に何かが乗ったのを感じ)ん?…何これ(黄色の小鳥がフランシスと頭頂部に可愛らしく乗っかっている)」
「(顔を上げると小鳥を確認し)鳥……だね。人馴れしてる感じだよ」
「(頭頂部付近に手をあげると人差し指の第2関節に鳥が乗り)…ほんとだ。逃げないよこの子。でもどこから…」
「どこからだろう……フランシス、こいつに見覚えとかないのかい?(小鳥をしげしげと眺め)」

『マシュー・ウィリアムズは屋敷に戻られました(無機質な声が嘴から漏れる)』

「!?(鳥が喋ったことに目を見開き)……しゃ、喋った!?」
「……本物の鳥じゃない?(鳥の姿をまじまじと観察し)」
「……君は誰だい?(小鳥に向かって問い掛け)」
『貴方々が戻られぬ間にマシュー様は眠るように気絶。どうやら力に不慣れでバテてしまわれたのでしょう。健康面に関しては特に問題ないのですがそちらの屋敷の方が落ち着かれると思われましたのでお送りいたしました(流暢に伝達事項を伝え)』
「名乗らないけどおそらく騎士様じゃないかな…」
「喋り方的には多分そうだよね……マシュー……(目を伏せ)」
「…マシューには悪いけど今回のような件は多かれ少なかれ遭遇する機会はあると思うよ。何せマシューも<裏貴族>の1人なんだから。…これを機会に自分の課せられたものを嫌でも自覚したんじゃないかな(鳥をじっと見つめたまま)」
「……そう、だよね……彼は<裏貴族>として生きる道を選んだ……選ばざるを得なかったんだろうけど、俺……やっぱり彼には綺麗なものだけを見て生きてほしかったな(諦めたように笑い)」
「それが出来ないからこの世の中は簡単に生きていけないのさ(ふうっと小さくため息をつき)…でもね、俺は信じてるよ。マシューはどんなものを目の当たりにしてもきっとあの澄んだ眼差しを曇らせることはないって。なんせ俺達の旦那様だからね(アルフレッドに向かってウインク)」
「ん……そう、だね。マシューは俺たちの大切な女王クイーンで旦那様だ。あの綺麗な瞳が曇ることなんてない。……俺たちがずっとついてるんだから(フランシスを抱きしめる腕を強め)」
「ずっと…(アイリスに金の雨を降らせるもすぐに柔らかく細め)そうだね。俺達がついてるんだから大丈夫だよ」
『そちらもご無事でなにより。それでは失礼いたします(頭を会釈するようにさげるとフランシスと指から飛び立つ)』

「……フランシス?(少し言葉に詰まった様子に首を傾げ)」
「ん?なにかな(鳥が羽ばたくのを見つめながら)」
「……ううん、なんだか……君が……どこかへ行ってしまう気がして……(自分でも理解できない感覚に視線を泳がせ)」
「はは、なんだそれ。…それより早く屋敷に戻ろう。他の執事やメイドがマシューを介抱してるとは思うけど俺達もちゃんと自分達の仕事をこなさなきゃね」
「あ、うん。……そうだね。屋敷に直行でいいかい?……それなら、こっちが早い(フランシスを抱え直すと軽く足に力を入れて跳躍し)」
「んっ(跳躍時の独特の感覚に片目を瞑り)…力、今は使っても平気なの?(空色を見上げながら小首を傾げ)」
「わかんない。……最悪は屋敷に戻ったら直行で部屋に戻るよ。攻撃対象がなけりゃ、一時間も大人しくしてたら衝動も収まるだろ?(苦笑しながら次々と屋根の上を走り抜け)」
「だったら今夜は俺の部屋においでよ。同じシンドロームなら抑制する術は理解してるつもりだし何かあった時俺が対処出来るだろ?(浮遊感をやり過ごすためにアルフレッドのジャケットを掴みながら)」
「……うん。お邪魔して……いいかい?(照れ笑いへと表情が変わりながら屋根を飛び移り)……っ、降りるぞ。舌噛まないようにっ、ね!!(勢いを殺さずに斜め下へと弾丸のように飛び降りる)」
「…っ!(急降下の反動に息を詰めながら片目だけ開きアルフレッドを盗み見る)」
「よっ、と!!(着地を決めるとフランシスを降ろし)……到着なんだぞ(頬を赤くしながら視線を泳がせ)」

「!執事長!アルフレッド様!(ふたりの姿が敷地内に確認出来た事で駆け寄り)」
「ただいま。……旦那様は?(メイドの方を振り返り)」
「旦那様は騎士の方に送られ部屋で横になられたままお休みになられています(ぺこりと頭を下げ)」
「ただいま。俺達が不在の間は何事もなかったかな?」
「先程お伝えした騎士様の訪問以外は何も…(返答をする顔は徐々に赤く染まり)」
「(メイドの様子に表情を一瞬だけ曇らせると肩を竦め)……一時間後に旦那様の部屋にいくよ。部屋で休んでくる(ひらりと手を振って屋敷の方へと歩みを進め)」
「(横切るアルフレッドを視線で追うも不思議そうにこちらを見つめるメイドに笑みを向け)君達も休むといい。長い時間の留守を任せてすまなかったね(ぽふりとホワイトプリムを撫でると同じく屋敷の方へ歩みを進める)」

「(手早く玄関ホールへ滑り込むとずるずると壁に凭れ)……なんだ、これ……なんだよこれ……」
「(玄関ホールの扉を開き)…アルフレッド?…!!(壁に凭れている姿に息を飲み)…どうした!?やっぱりさっき力を使ったから…!(アルフレッドに駆け寄ると両肩を掴み)」
「(肩を掴まれて力なく顔を上げ)……俺、今どんな目してる……?(嫉妬と混乱と加虐が混ざりあった瞳でフランシスを見上げ)」
「…(両肩を掴んでいた手でアルフレッドを抱きしめ)…ほんと、何があったんだよ」
「わからない……君をめちゃくちゃにしたくて……あのメイドの子もめちゃくちゃにしたくて……けど、それは嫌なんだ……衝動に呑まれてるんじゃない……けど、こんな感情……知らない……(抱きしめられた体が僅かに震え)」
「…俺にこうされるの、嫌?(言葉とは裏腹に抱き締める腕の力を強め)」
「(力なく首を横に振り)……ううん。幸せな気分になれる……だけど、なんでだろう……寂しいんだ……」
「寂しい?…そう、なら(抱き締めていた腕の力を緩め少し距離をあけ)お前が寂しくないよう俺がくっついてりゃ幸せなまま?(額同士をこつんと合わせ至近距離の空色を覗き込む)」
「っ、(じわりと空色が滲み)……フランシス……俺、どうにかしちゃったんだ……寂しいのに、君に誰かが笑い掛けて……お腹が痛くなって……頭がずきずきして……っ(少し離れたフランシスの服を握りしめ)」
「……(アルフレッドの言葉を静かに聞き入れながら頭を優しく撫で)」
「フランシス……俺を許さないで……俺、君を独り占めしたいって、そう……思ってしまった……(かたかたと服を握りしめる指先が震え)」
「許すも何も。…少なくとも今はアルフレッドお前の為のフランシス俺はここに居るよ(安心させるようにぽふぽふと頭を叩き)」
「ッ、(耐えていた涙が溢れそうになって慌てて視線を落とし)……フランシス……、ごめん……(顔を上げると祈るようにフランシスの唇へ啄むようにキスをする)」
「!……(頭を優しく叩いていた手を後頭部に添えて自身の方へ引き寄せるとアルフレッドの拙さを覚える口付けとは違う噛み付くようなキスを交わす)」
「んむ、ン、うッ!?(噛み付くようなキスに目を見開き、驚きにうっすらと唇が開く)」
「んっ…は(僅かに空いた唇の隙間に舌を侵入させ舌先を捉えながらキスを交わしている最中に眼鏡を外させ近くに放り投げる)」
「ッ、は、ぁ……んん……っ、(眼鏡を失って視界がぼやけ)……ふ、ぁ、ひ……ふ……っ(舌が絡み合う感覚に段々と目尻が蕩け)」
「っ…ふ(唾液を含ませながら舌を絡ませ水音を奏で)は…(腰に腕を回し体を支える)」
「ン、ぁ……(体の力が抜けてフランシスに体を預け)ぁ、ふ、……んぅ(真似するようにおっかなびっくりに舌先をちろりと動かし)」
「!…ふふ(自身の動きを模倣する目の前の相手に喉元で笑いながら舌を絡ませる動きはそのままに時折舌先で上顎を小突き)」
「ぁあ……ッ(上顎を小突かれてびくりと背が震えるとフランシスの肩を押し)……っ、は……ッ、ぁ……ふ、フランシス……っ、あ、あの……(視線を泳がせ)……へ、部屋に……」
「(ちゅっと音を立てて唇にキスを落とすと名残惜しそうに離れ)…そんな顔されて部屋促したら悪い人に美味しく食べられちゃうよ?」
「……君なら、いいよ(ぎゅっとフランシスの手を握りしめ)」
「……(アルフレッドの言葉に目眩を覚える錯覚を感じ)…そこまで期待されちゃね。ここはご期待に添えてあげるのが優しさってもんかな(その場から立ち上がると顔に集中しはじめる熱を隠し)」
「っつ、(慌ててフランシスに倣うように立ち上がり眼鏡を拾い上げ)……ふ、フランシス……その、俺……君が嫌じゃなきゃ……(ばたばたと視線が泳ぎ)」
「…俺が、嫌?(顔はほんのりと赤く染めながらアルフレッドの言葉に首傾げ)」
「嫌じゃなきゃ……も、もっと……触れたいんだ……君に……(羞恥心に耐えきれず眼鏡を握りしめて俯き)」
「…(指同士を絡め手を繋ぎ)…いいよ。俺の部屋に行こ。お前が俺に触りたいってのならいくらでも」
「(こくんと頷き)……うん。触れたいんだ……君に、もっと……君を感じたい……」
「(繋いだ手の拘束を強めて)歩けそう?」
「うん……歩けるよ……(フランシスの方を見ると少し照れた笑みを浮かべ)」
「ん、(にこりと音が聞こえてくるような綺麗な笑みを浮かべ)じゃあ俺の部屋でも行こ。他の子達にはマシューが目を覚ましたら報告してもらえるようには伝えたしね」
「……(こくこくと頷くとやわやわと手を握り返し)うん。君の部屋……いこ?」

「(手を繋いだままサロンから階段へと向かい)こうやって手を繋いでると昔を思い出すよね。俺が真ん中でアルフレッドとマシューと手を繋いで色々遊び回ったっけ」
「懐かしいね……フランシスに抱っこされるマシューが羨ましくておんぶ強請ったり、手を繋いで街に行ったり……(思い出に浸るようにうっとりと目を細め)」
「ああ…マシュー抱っこしてる時にお前が後ろから乗っかってきた時は腰が折れるかと思ったよ…。マシューはそうでもないけどアルフレッドは昔から目を離すとすぐどこかに行くから俺がこうして手を繋いで逃げないようにしてたっけか(繋いだ手を幼い頃やっていたように大きく振り)」
「うわっ(腕が大きく振られて素っ頓狂な声を上げ)……落ち着きがないのは昔からって、やつだよね。なんか思い出したら恥ずかしくなってきたんだぞ……(繋いでいない方の指で頬を掻きながらぼそぼそと呟き)」
「はは。今更だろ?…それでもやっぱりお前を見つけるのはいつも俺だった。自分でもなんとなく分かるんだもん。不思議な話だよね(寝室へ続く階段を上りながらノスタルジーに浸り)」
「……フランシス、君が俺を見つけてくれて……凄く嬉しいよ。……Thank you.(階段を踏みしめながらフランシスの顔を見つめて微笑み)」
「(最上段を上るとその場に止まり)お安い御用さ。俺にとってはお前をいち早く見つけられることはちょっとした自慢だからね(誇らしげに微笑み)」
「(ぽすっと頬が赤くなり)……き、君も充分恥ずかしい奴だよ(微笑みを直視できずに視線が彷徨い)」
「酷いなあ。本当のことを言っただけなんだけど(唇を尖らせながらもどこか面白そうに)」
「〜〜ッ、(じわじわと込み上げてくる熱を誤魔化すように咳払いをし)か、階段上ってど真ん中に突っ立ってたら、みんなの迷惑になるんだぞっ」
「はいはい(くすくすと笑いながら歩みを再開し)」
「(ぎゅっと手を握りしめ)……フランシス、あの、えっと……へ、部屋……ついたら、キス……してもいい?(お伺いを立てるようにおずおずと訊ね)」
「(アルフレッドの言葉に歩みを始めていた足を止め)…キス、したいの?(キスという言葉を少し強調し)」
「(空色が右へ左へと彷徨い)……う、うん……したい……の、かも(自身も戸惑ったように言い淀み)」
「(アイリスを細め)言ったろ?触ってもいいって。男に二言はないよ」
「っ、ん……うん……(何処か安堵したような光が瞳に差し)」
「(鍵束から自身の部屋の鍵を取り出しながらふと何かを思いつき)…そうだ。アルフレッド、これ(ポケットに入れていた鍵を手渡し)」
「これ……鍵?(受け取った鍵をしげしげと見つめ)……どこのだい、これ……」
「俺の部屋のスペアキー。それあればいつでも俺の部屋に入れるから何かあったら使いなよ(鍵穴に鍵を通し扉を開く)」
「!!(スペアキーと聞いて空色が大きく見開き)……う、うん……じゃあ遠慮なく使わせてもらうよ……(扉の開く音に小さく息を呑み)」
「言っとくけど部屋の中には面白いものなんてひとつもないからね。あ、そこの棚の茶菓子や茶葉や珈琲豆は使ってもいいから(部屋に入りながら棚の方を指さし)」
「べ、別にいたずらなんてしないよ!……うん、あっちの棚だね。……うん、ありがとう(緊張気味に周囲を確認)」
「好きな所に座りなよ。部屋に人を招くことがないから客人用の椅子がないからその椅子かベッドでも腰掛けていいよ(棚からマグカップを2つ取り出しながらアルフレッドの方へ振り返りベッドと椅子を指さし)」
「ん、(小さく頷くとベッドに腰掛け)……はあ。ふかふかしてて気持ちいいんだぞ、これ……(緊張の糸が切れてそのままベッドへ仰向けで倒れ)」
「疲れたろ?なんならそこで寝る?(珈琲豆をコーヒーミルに入れ手馴れた手つきで豆を引き)」
「(首を横に振り)寝ない。……フランシスのこと、見てる(もぞりと寝転がる向きを変え)」
「(アルフレッドの言葉に目を丸くし)…見ていても特別面白いことはないんだけどなあ(見られることへと気恥しさを隠すようにストーブにミルクとお湯の入ったポットを設置し)」
「面白くなくてもいいんだぞ。……俺が幼馴染の格好いいところ見たいだけだから(眼鏡を枕際に放り投げると体が安定するところを探り)」
「(羞恥心によって僅かに頬を染め)…はあ、そう言われるとなんか緊張しちゃうだろ(コーヒーミルから珈琲豆を取り出し温めていたサーバーにドリッパーをはめペーパーフィルターを装着する)」
「……緊張してないくせに(くすりと笑うと小さく鼻唄を歌い)……フランシス、すきだよ(ぽそりと呟き)」
「(お湯が湧いたポットを手に取りドリッパーに少量お湯を入れ珈琲豆を蒸らし)ん?何か言った?(小さな呟きに小首を傾げ)」
「ん……何も言ってない。聞こえなかったなら、何も言ってないんだぞ(鼻唄を続けながらフランシスの顔を見つめ)……フランシス。すきだよ(先程よりも更に小さな声で囁き)」
「よしっ、と(サーバーに水滴が落ちているのを確認するとベッドへ歩み寄りアルフレッドの隣に腰掛け)…やっぱり何か言ってる(小さく笑いながらアルフレッドの鼻の先を指で軽く突き)」
「んむっ(鼻先を突かれてくすくすと笑い)……何言ったかな、忘れちゃった(フランシスの手首を掴むと指先に触れるだけのキスを贈り)」
「(指先に触れる感覚に擽ったさを覚えながら)お前はいつからそんなに忘れん坊になったのかなあ(顔の輪郭をなぞるように指を這わせ)」
「ははっ、いつの間にか忘れっぽくなっちゃったよ(輪郭をなぞられて擽ったさに笑いながらも何度もキスをし)」
「…キス、好きだよねアルフレッド。癖になっちゃった?(何度も施される温もりに笑みを零しながら)」
「うん。好きなんだぞ……君にキスしたりされたりすると……こう、頭の中まで温かくなってくるんだ……(先程キスされた時のようなとろりとした恍惚な表情を浮かべ)」
「…(手首を掴むと自身の方へ体を引き寄せ)キス、他の子にもしてるの?(苦笑いを作りながら尋ね)」
「……一回だけ、試しに。けど……なんか、違った(視線を彷徨わせ)」
「(困ったように眉を八の字に動かし)…その子にはどうしてキスしたかは言ったの?(弟を心配するような兄の眼差しで)」
「気になったから、って言ったんだぞ。そしたら……『アルフレッド様、そういうものは好きな人とするものですよ』って宥められた(しゅんと項垂れ)」
「(ふうっと安堵のため息をつき)その子が良く出来た子で何よりだったよ。その子の言う通り、キスっていうのは好きな子に…そうだね、大好きな子にするものだよ」
「(引き寄せられた体を密着させるとフランシスの唇に唇を押し付け)……じゃあ、今はいいの?」
「…っ、アルフレッドはどうなの(アイリスを細めて空色をぼんやりと見つめ)」
「今……したい(アイリスを縁取る瞼にキスをし)……君に、フランシスにキスしたい……もっと触れたいよ……(空色が潤み)」
「(ポットのふつふつと生み出される泡の音を遥か遠くのような音と錯覚を覚えながら)…部屋に来る前にも言ったろ。触ってもいいよって。…お前が飽きるくらいに触り尽くしなよ」
「……(そっとフランシスの頬を撫で)フランシス……すきだよ……すきなんだ……(譫言のように囁きながら頬を撫でた指で顎をなぞると顎髭を何度も撫で)」
「……俺も好きだよ、アルフレッド(顔を触れる指の動きにゆっくりとアイリスを閉じていき)」
「(目を閉じたフランシスの瞼に何度もキスを落とし)……んっ、ふ……フランシス……すきなんだ……(祈るようにキスを続けて顎を撫で)」
「…(触れていない瞼の方を開き)…はは…なんて声出してんだよ」
「っ、……え?俺、変な声出してた……?(キスを続けながらも不思議そうに訊ね)」
「いつもよりも何て言うんだろ…聞いたことのない声だったから(顎の窪みに親指を添え)」
「ぁ……(喉から甘い声が漏れたことに驚くと咄嗟に唇を離して手のひらで自身の口を覆い)……い、今……変な声出た……」
「…っ(ぴくりと漏れた声に反応し)…えっと、嫌…じゃなかった?」
「(かあっと真っ赤になると頷き)……頭が、ぴりって……痺れた感じがした……」
「………(自身の唇をむにむにと動かし)」
「……フランシス、あの、その……(視線を泳がせると言いにくそうに口を開閉させ)」
「え、えっと…何かな、アルフレッド(吃りながら伺うような視線を向け)」
「…………(ぎゅっと体を押し付けて自身の昂りを伝え)君に……キス、してたら……ここ、痛くて……っ」
「……っ(押し付けられていた箇所に手を伸ばそうとするが我に返り動きを止め)」
「フランシス……?(動きを止めたフランシスを不安そうに見つめ)」
「(伸ばそうとしていた手を自身の目元に当て)…アルフレッド。キスと同じようにこれは好きな人と…ううん、特別な人とやらなくちゃいけない行為なんだよ」
「(おずおずとフランシスの手首を掴み)……フランシス、君にとって……俺は、特別?」
「(どくんと心臓が大きく跳ねる音をダイレクトに感じ)…俺が…特別だって、言ったら?(アイリスを揺らしながら空色を見つめ)」
「(瞬きを忘れてアイリスを覗き込み)……すごく、すごく……嬉しい……(吐息のように囁き)」
「(空色の真下に親指を這わせ)…じゃあ、アルフレッドにとって…俺は、なに?」
「(ぴくりと肩が跳ね)……特別……なひと、だよ……言葉に表せないくらい……特別なんだ……」
「(額をゆっくりと合わせ)なら、俺はお前にどこまで触れても許される?」
「……君に触れられることに、許されないことなんてないんだぞ(静かな笑みを浮かべ)」
「っ…!!(衝動のままに掴まれていない方の手で肩を引き寄せ抱き締め)…ダメだよアルフレッド。俺なんかにそんな風にすべてを許しちゃ(強く抱きしめながら諭すような口調で)」
「(抱きしめられながら首を振り)……君だから、君だから許してるんだ……君に触れられて……こんなに幸せな気持ちだから……すべて、すべて君に……あげたいよ」
「(項に顔を埋め)…俺に返せるものなんて殆ど無いんだよ。そんなのお前が損するだけだろ(いやいやと首を振り)」
「いらないよ。君が触れてくれるだけで、それだけでいいんだ……だから、そんな悲しいこと言わないでくれよ(フランシスの背に手を回して抱きしめ)」
「…(項からゆっくりと顔を上げ)……アルフレッド(消え入りそうな声で名前を呼び)」
「うん。……なんだい、フランシス(そっと応えて首を傾げ)」
「(ぶんぶんと首を振り)…ううん。…呼んだだけだよ」
「(フランシスの唇をそっと撫でると啄むようにキスを贈り)……ん、フランシス……」
「(キスの贈り物に目を柔らかく細め)…アルフレッド(肩を優しく押すとシーツの海に体を沈ませ)」
「ふぁ、(柔らかいベッドに沈むとフランシスを見上げて照れ笑いを浮かべ)……んふ、フランシス……」
「ん…(覆いかぶさるようにアルフレッドの横に片手をつきもう片手で頭の後ろに手を添えると誘われるように口付けを落とし)」
「ん、ぁ……(鼻に抜けた甘ったるい声が出ると恥ずかしそうに目元を弛ませ)……ンン、ふ、……んぅ(素直に唇を開くと自ら舌を伸ばし)」
「は…ん、(応えるように舌を絡めながら股の間に片膝を差し入れ押し上げるように刺激する)」
「あ、ぁ……っ(直接性感帯を刺激されて僅かに腰が揺れ)ん、ふ、ぁ、し……んン……ッ(舌が絡み合う快楽に生理的な涙が零れ)」
「んぅ…(舌先を吸い上げながら膝の動きは止めず)アル…っ、(首元のタイを解きボタンを音を立てて外していく)」
「ぁ、ああ……(舌先に感じる痺れるような甘さと股への刺激されて呼吸が荒くなり)ふら、フランシス……っ(ボタンが外れる音にビクビクと脇腹が震え)」
「ごめ…っ、はは止まらないや(口付けの合間に熱い息を吐き出しながら露わになった胸元に手を這わせ)」
「ン、は……っ、フランシス……っ、あは、くすぐったい……(むず痒そうに身を捩りながらも吐息が甘くなっていく)」
「ふ…(唾液を絡めながら舌先を離し)でもお前の胸、なんか柔らかくてつい触りたくなるって言うか…(胸と脇の間に手を差し込み谷間に寄せるように胸肉を掌で撫で)」
「ぁ、う……(胸を撫でられてもぞもぞと身動ぎ)も、もっと痩せた方がいいかな……?(乳房のように寄せられた胸肉を見ると羞恥心を誤魔化すように笑い)」
「無理しなくていいんじゃないかな?俺は触っていて気持ちいいけど(胸を撫でながら左胸に心地よさそうに頬を擦り寄せる)」
「っつ、ん、(頬を擦り寄せられて腰が揺れ)き、気持ちいい……かい?……よかった……すごく、嬉しいよ……(とろんと目元が緩み)」
「(うっとりとした色をアイリスに宿し)…アルフレッドは、俺が気持ちいいのも嬉しい?(顔を起こすと上目遣いで空色を見つめ)」
「(熱に浮かされた空色がフランシスを捉え)うん……君が気持ちいいの、すごく嬉しい……」
「(胸から顔を離し)俺はお前が気持ちいいならそれでいいんだけどね(スラックスのファスナーに手をかけ音を立てて下ろす)」
「あ……(ファスナーが開く音に息を呑み)……じゃ、じゃあふたりとも気持ちよければ……すごく嬉しいことだよね……」
「ふたり、で?(不思議そうに首を傾げながら下着から性器を取り出し壊れ物を扱うように優しく触れる)」
「ッあ……!(直接性器に触れられて背が跳ね上がり)う、ん……ふたり、で……っ(はふはふと熱い息を吐き)」
「そっか。なら…(自身のスラックスのファスナーも下ろし)擦りあいっこしよっか(アルフレッドの性器を自身のものと共に裏筋同士擦り掌で尖端を弄る)」
「ひァっ!?(甘ったるい声が漏れると目を白黒させ)ふ、フランシス……っ、お、おれ、も……(おずおずとふたり分の性器の根本へと触れ)」
「っぅ!?(根元を触れられたことで大きく揺れ)…は、健気だ事(はあ、と余韻のある息を漏らし)」
「ん、ん……っ(腰が震えることを抑えられずに慣れない手つきで根本を刺激し)ぁ、あ……は、フランシス……っ、こんな、感じ……?(空色に涙の膜が張り)」
「うん…っ、上手だよアルフレッド。…でも(刺激することに忙しい手に笑みを零しながら尖端に親指の腹で入口を撫で)ここが疎かになってるよ」
「ッ!(びくんと体が震え)ふ、ふら……フランシス……っつ、ぁ、あ……!(指先が快楽で痺れながらも拙くふたり分の性器を扱き)」
「は、あ…っく!(負けじと尖端の入口を擦り)…あ、は…アルフレッド、可愛い(カリ部分を互いの性器にあるそれとを擦り刺激)」
「ぁ、あ、ああ……フランシス……ま、まっ、(唇が戦慄き)や、れ、れちゃ……っ、な、な、っ、か、きちゃ……っ、(上手く性器を刺激できずに快楽が身体中を支配して首を振り)」
「何言ってるかそれじゃわかんないね(意地悪な言葉を伝えながら入口は親指の腹でふたをして裏筋を掌でごしごし擦り)」
「ンッ、あ……ッ、ああっ、フランシス……っ!!なにっ、あッ、あ、ああ、(強烈な快楽に性器を扱いていた手が自身の前髪を掴んで腰を揺らし)」
「っう…く、!(自身の昂りとアルフレッドの昂りが大きくなっていくのを感じ絶頂へと追い立てるよう手の動きを早め)ほらアルフレッド。いっしょに、いっしょに気持ちよくなろ?(快楽の色にアイリスがぼやけながら微笑み)」
「っ、つ、んんッ!(前髪を掴みながらも必死で頷き)ふら、っ、フランシス……っ、きもち、よく……っ、な、ぁ、あっ、〜〜〜ッッッ!!!(目の裏で星が弾け飛ぶと同時に先端から白濁が溢れ出す)」
「っは…あっ…っっ〜〜!!(同時に白濁をふたをしていた親指から漏れ出すと自身とアルフレッドの重なり合ったカリ部分のヘリに伝い落ち)…はあ、は…(顔を逸らしながら荒らげた呼吸を整え)」

「っ、は、は……はっ……(呼吸が荒くなりながらもフランシスの背に両手を回して引き寄せ)ふら、んしす……気持ち、よかった……?」
「(逸らしたことで乱れた髪に指を通し)…は、はは…うん。すっげえ気持ちいいの(アルフレッドの方に顎を置き熱い吐息まじりに笑い)」
「俺、も……気持ち、よかった……フランシス……君と、ひとつになった気分だったよ……(夢見心地にフランシスの耳元へ囁くとうっとりと虚空を見つめ)」
「…うん(背中に腕を回しぽふぽふと背中を叩くがふと何かを思いつき)…ねえアルフレッド。流石にキスみたいに今みたいのは他の子とはやってない?」
「(ぎくりと背が強張り)……やって、はない……けど、前に……買い出しの時に、服の上からだったけど知らないやつに触られて……死ぬほど気持ち悪かった……(唇を噛み締め)」
「…………。前の買い出しとなると5日前かな。アルフレッドが屋敷を出たのが昼過ぎの13時45分頃で買い出しをいつも行ってる通りまでは馬車で15分。あそこは建物の間に物乞いや売春婦が居るわけで治安はけして良くない…がこちらが近寄ることはまずない。つまり犯行はアルフレッドが降車し、店内で…(ぶつぶつとアルフレッドの言葉から考察を展開し)」
「ふ、フランシス……?大丈夫かい……?(長考を始めたフランシスを心配そうに見つめ)」
「(アルフレッドの言葉に我に返り)…ああごめんごめん。どうやって犯人を炙りだそうかと考えちゃった(にっこり)」
「は、犯人……いや、俺も驚きのあまり衝動が止まらなくて……その……(ばつが悪そうにもごもごと口の中で言葉を転がし)」
「…犯人の顔思い出したの?(真顔)」
「……そいつの骨、何本か叩き折っちゃって……(叱られた仔犬のように縮こまり)」
「…むしろ脊髄までへし折って良かったのに(ぼそり)」
「フランシス?(聞き取れずに首を傾げ)」
「ううん。なーんにも(アルフレッドの胸に顔を埋め額を擦りつけながら)」
「んん……っ(射精した影響で先程よりも胸への刺激で感じて身悶え)……フランシス、なん、か……からだが、変な感じ……する……」
「あー…(アルフレッドの体を支配する感覚の原因を察し)はじめてキスした夜のこと、覚えてる?…あの時もこのベッドで俺がお前のペニス触ってやったけど…そん時の感じ?」
「(こくこくと頷き)でも前よりな、なんか……胸が、痒くて……っ、お腹のなかがぎゅって……っ(目を伏せながらも自身の感覚に流されてぼうっとした表情を浮かべ)」
「…胸触っちゃったのが悪かったかな(ぼそりと呟くと胸から顔を上げ)多分射精後って体が敏感に刺激を拾うからその…今触れてるのも気持ちいいとか思っちゃうの。…ん、こことかね(胸の尖りを指で軽く触れる)」
「あンっ!……?(高い声が上がって自身の声に驚き)な、なに……いま……びりびりって……」
「っ(予想以上の反応に下半身に熱が集中するのを感じ脚を閉じ)…どうやら射精後とかって問題じゃなさそうだな」
「(はくはくと息を吐き)フランシス……ぁ、あ……熱い……フランシス……たすけ、て……っ(濡れた空色がアイリスを見つめ)」
「…っ、そんな目で見られたら…俺が弱いっていうの、分かってやってんのかな(胸元に手を這わせると反応の良かった双丘の麓から少し上を親指で往復するように撫で)」
「っつ、あ、ぁ……フランシス……(吐息混じりの甘ったるい声でフランシスを呼ぶと胸元がひくひくと震え)ぁあ……ッ、フランシス……も、っと……(無意識に差し出すように胸が反り上がり)」
「ん、ふ…(片手は尖りの頂上付近を弄りながら片方は顔を寄せ舌先で尖りをノックする)」
「んっ、んん……(がくがくと快楽で体が痙攣し)フランシス……ぅ、ぁ、あ、あ……っ、フランシス……っ(腰が無意識に揺れて断続的に白濁が漏れ)」
「ん…ん、(ぴちゃぴちゃと音を立てながら乳首を根元から丹念に舐め)…ふ、下も、触ろうか?(胸を弄る行為はそのままに視線は白濁を零す股の間に向け)」
「ァ、あ、フランシス……っ、下……っ、した、へん、へんな、とこっ、むずむずして……っ(涙が生理的に流れながらも助けを求めるように上擦った声を上げ)」
「?(ぺろりとひと舐めし太い銀糸を繋げながら胸元から顔を離し)変?ここが、じゃなくて?(陰嚢を優しく揉みながら)」
「ァアアアッ!?(大きく背が仰け反ると同時に白濁が溢れ)ふらっ、そ、あっ、あ……っ!(強烈な快楽に涙が零れ)そこ、もぉ……っ、おしり……、おしりが、むずむずする……っ!」
「おし…っ(疼いている箇所を理解し目を見開くと動揺していることを見抜かれないよう普段と変わらぬ笑みを浮かべ)…ある程度抜いたらその疼きも治るよ。ほら、こっちに集中(誤魔化すように陰嚢を軽く押したり揉んで刺激を与え)」
「(反射的に身を捩って快楽から逃げようとするがフランシスの与えてくれる刺激に思考が蕩け)ふら、フランシス……っ、ああ……っ、そこ、揉んっ、じゃ……ぁあ……ッ!(びくびくと腰が震え)」
「…ね、いい子だから気持ちよくなって。俺にこれ以上はじめてを捧げないで(懇願するような、消え入りそうな声で呟きながら絶頂を早急に追い立てるような動きを押し付けるように与え)」
「んんッ、ぁあ、ァ、フランシス……ッ!!あ、あぁぁあ……ッ!!(フランシスを呼びながら激しい絶頂を迎えて白濁を噴き出し)ぁ、あ……フランシス……フランシス……」

「(飛び散った白濁が顔に付着しているのを舐め)…連続でイかされるのは疲れるだろ?少し休みなよ」
「……(頷きながら重たい腕を持ち上げるとフランシスに甘えるように首へ腕を絡め)ん、んぅ、フランシス……I’m all yours俺は君のものだよ……」
「……(言葉を理解しているが敢えて返答せず隣に横になるとアルフレッドの腰を引き寄せ)」
「(意味に理解されていることに気付かずにフランシスの胸元に顔を埋め)……おやすみ、フランシス」
「おやすみ、アルフレッド(頭を優しく撫でながら)…早く俺という夢から覚めてね(抱きしめるその顔はどこか複雑な表情を浮かべ)」

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