クトゥルフしようぜ!

伊「Ciao!イタリアでっす!えっとね、今日は皆で俺ん家に集まってクリスマス会をやるんだよー。主催は俺と兄ちゃん!ヴェヴェ、ベッラが居ないのは残念だけど楽しいクリスマスになりそうだねー(誰もいない方を向いて話している)」
南「おー、てめーら楽しんでいけよな!基本的に立食パーティーにしたから、好き勝手食え!んでもって騒げ!んでヴェネチアーノは誰と話してんだよ(真顔)」
伊「んーとね、誰だろ。俺もわからないや(テヘペロ)あ、俺達の主催のクリスマス会だけどフランス兄ちゃんや日本、そして中国が一緒にディナーを作ってくれたよー」
日「料理でしたらお任せください(キリッ)」
仏「お兄さんのトレビアーンな料理で今宵も皆の心を鷲掴みしちゃうぞ☆」
中「ところでお手伝い料は幾ら払ってくれるあるか(真顔)」
南「ねーよ!今回ボランティアだって事前に言っただろ!」

英「クリスマスでも騒がしいのは変わらず、か(深い溜息)」
日「おや、イギリスさんは騒がしいのお嫌いですか?(ふふっと微笑み)」
英「嫌いというわけではないが……なんと言うか、これじゃあいつもの飲み会と変わらない気がしてな(真顔)」
日「……それは否定出来ませんね(真顔)」
仏「えーなになにー?だったらお兄さん、とっておきのものを披露しちゃうかなっ」
伊「ヴェー、とっておき?」
南「隠し芸か?」
英「何だ、すごく嫌な予感がする…」
仏「クリスマスと言えばサンタ!サンタと言えばミニスカサンタ!というわけで喜べお前ら!!マジストサンタちゃんがお前らのためにやってきたよ!興奮しろ☆(コック服を脱ぐとその下は極端に丈の短いセクシーミニスカサンタコス)」
南「汚ぇ!」
米「Change!」
英「無に帰れ(ドロップキック)」
仏「いやん(倒れる瞬間に嬉しくないパンチラサービス)」
日「……(さっと視線を逸らし)さあ、皆さま。美味しい晩餐ですので、ぜひ召し上がってくださいな」
伊「ヴェヴェ、まだドイツとプロイセン、あとロシアとノルウェーが来てないねー……んん?(何か引っかかった様子)」
南「ん?どうしたよヴェネチアーノ」
伊「んーとんーと、スペイン兄ちゃんはドイツ達を迎えに行ってるから違う……(ロマーノを見つめ)あのね、誰か1人忘れているような気がするんだよね」
南「ひとりぃ?……あー、んー?……あ、なんだこれ俺も忘れてる気がする」

加「(ばたーんと大きな音で扉を開き)おっ、遅れてすみません!メイプルの試食会に参加してたら……!!」

伊「あ」
南「あ」
米「ヘイ、カナダ!忘れてたのかい、遅すぎなんだぞ!」
加「忘れてたんじゃないよ、メイプルが美味しすぎてつい……(うっとり)」
日「ああ、カナダさんのことをすっかり失念しておりました……(頭抱え)」
仏「か、カナダ…Bonjour(ミニスカサンタの姿で地に伏せながら顔を上げて)」
加「ぼ、Bonjour……フランスさん、凄い格好で倒れてますけど(きょとん)」
英「カナダに汚ねえ格好見せてんじゃねえ!!(背中を強く踏みつける)」
仏「んんんんんんめるしぃぃぃぃぃぃ!!(骨が砕けるような嫌な音をたてながらクリティカルヒット)」
米「うへえ……(ちゃっかりチキンを食べながら真顔)」
中「もう余興ははじまってるあるか……汚ねえ悲鳴ある(ドン引き)」
日「あ、これ余興なのですか……欧州は複雑怪奇……(ドン引き)」

西「皆ー!ドイツとぷーちゃん到着やでえ!!(バタンと扉を勢いよく開けてフランスを踏み越えてイタリア兄弟の元へ)」
独「おお、もう始まっていたな」
仏「…(▽へんじはない ただのしかばねのようだ)」
普「で、お前はなにやってんだ?(フランスの前にしゃがんで)」
西「床暖房きいとるん?寒がりやんなーフランス(踏んだことは覚えておらずけらけらと笑って)」
米「相変わらず君たちは楽しそうだね!(悪友を見ながらけらけらと笑い手近の料理を引き寄せ)」
普「よおアメリカ、カナダ。クリスマスマーケットでこれも買ってきたからたらふく食えよ(大きな七面鳥をテーブルに載せて)」
米「Wow!気が利くじゃないか!しっちめんちょー!!」
加「わあ、おっきい!プロイセンさん、ありがとうございます(ふにゃりと微笑み)」

独「……イタリア、土産だ(フランスを迂回しながら手作りらしきクーヘンの入った箱をイタリアに手渡し)」
伊「わードイツだあっうひゃあ冷たい!(ドイツに抱きつきながら冷えきっている体温にぶるりと震え)…おー!クーヘン!ドイツの手作りー?」
独「さっきまで外にいたから冷えているに決まっているだろう。クーヘンは兄貴に手伝ってもらってな、2人で作った(少し誇らしげ)」
伊「プロイセンと?じゃあ皆と一緒に食べよ!その方が絶対美味しいよー。ねえ、兄ちゃん!(くるりとロマーノの方を見て)」
南「お?おお、結構集まってきたしそろそろ乾杯でもすっか!(ワインボトルを持ち出して心成しかウキウキとした様子)」
伊「美味しいご馳走も揃ったし乾杯だねー!うおっほん(わざとらしい咳払いをして)みんなー近くのグラス持ってね!兄ちゃんの音頭で乾杯するよー」
南「おっ、俺かよ!……まあ、やってやらねえこともねえけどな!!……っし、てめーら全員グラス持ったか!?忘れてる奴いたら周り笑ってやれ!……Salute!」
伊「Salute!」
西「Salud!」
米「Cheers!」
加「Cheers!」
中「干杯!」
独「Prost!」
普「Prost!」
仏「A votre sante!」
日「乾杯!」
英「Cheers!……んっ(日本のグラスとかちんと合わせ微笑み)」
日「……こう、多国籍で集まると統一感ないですねえ(くすりと笑いながらイギリスのグラスに軽くぶつけ)」
英「だな。まあ良くいえば国際色豊かといったところか(くすくすと笑って)」
日「ふふ、でも貴方と同じ言葉が二か所聞こえましたよ?(目を細めて嬉しそうに)」
英「……。悪い気はしない、かな(照れを隠すようにグラスのシャンパンを飲み干し)」
日「可愛い弟がふたり、幸せですねえ(照れていることに気付いて少しからかうようにからころと笑う)」
米「俺は弟じゃないんだぞ!(聞こえていたのか遠くから)」
加「はいはいアメリカ、ローストチキンあったよ(アメリカの皿にローストチキンを乗せながら)」

普「スペイン、そこのハムとってくれ」
西「んーと、はいぷーちゃん(1人では食べきれない数を皿に乗せ)」
独「スペイン、それは乗せすぎだろう(真顔)」
普「うん、お前に幹事とかそういう役職は向いてねえのはよく分かった。なんでタワーになってんだよ」
西「多い方が得やん?」
南「おーいスペイン!こっちこいよトマトパスタあんぞー!(手を振りながら)」
西「トマトパスタ!(目を輝かせて)すぐ行くわー(ロマーノの方へうきうきとした様子で駆け寄る)」
南「ほらよ、これな!ヴェネチアーノと合作だぜ!(どやあ)」
伊「えっへん(どやあ)」
西「んんっむ(ずるずるとパスタを啜り)あかん!これは美味い!!美味すぎる!!(美味しさのあまり思わず震える)」
南「ま、まあ当然だよな!なんたって俺たち兄弟が作ってるからな!(頬を朱色にしながら)」
伊「ヴェヴェヴェー。味付けは兄ちゃんだよー。俺はパスタ茹でた!」
西「ほんま?親分この味好きやで、トマトの味が濃くてそいでいてさっぱりしてて何杯でもいけるわー」
南「お、おう!どんどん食えよな!おかわりもあるぞ!他のもな!」

*

その頃の北国組

諾「飛行機が飛ばねえ……(スマホを確認しながら)んー、こうなっだら奥の手しかねえ…(電話帳を開き)フィンか?少し頼まれて来んねえが」

露「はー、大雪で欠航なのはいいけど、間に合うかなあ(空港の電子掲示板を見上げ)……しょうがない、迂回してイタリア君の家に行こうっと(くるりと踵を返して空港を後にする)」

「おーい、ロシアさーん!!(上空から鈴の音と共に声が聞こえ)」

露「ん?(空を見上げ)」
芬「Hyvaa joulua!やっぱりここに居たんですねえ(大きなそりとトナカイ達を連れて上空からゆっくりと滑降しサンタ姿で登場)」
諾「よお、ロシア(そりからひょっこりと顔を出す)」
露「あれえ、フィンランド君にノルウェー君だ。今からクリスマス配達?(首を傾げ)」
芬「ノル君が飛行機飛ばないからイタリアさんの家まで送って欲しいとお願いされたんでその行きしななんです。ロシアさんも良かったら乗っていきます?」
露「じゃあお願いするよ。空飛ぶそりなんて初めてだなあ!(うきうき)」
芬「2人ともしっかりそりに掴まってくださいねー!それじゃあ出発しますよーっそれ!(トナカイに合図を出してそりを動かし)」
露「ひゃー!(子供のように目を輝かせ)」
諾「たけえ……(ミニチュアのように見える町並みを見つめ)」

*

日「ふふ、皆楽しそうですねえ。私もご馳走を作った甲斐がありましたよ(嬉しそうに会場を見回し)」
仏「ん?……なんか、鈴の音がしない?」
加「え?……あ、本当だ(窓の外を覗き)…………え?」
普「(同じく窓の外を覗き)お、おいこっちに来るぞ!」

芬「みなさああんHyvaa joulua!!(ひらひらと手を振り)」
米「フィンランドじゃないか!どうしたんだい?(窓に寄りながら)」
英「フィンランド、そのそりの中に居るのって」
諾「ふう、やっどこさ着いた(そりからのそのそと降りて)」
露「やあ、お待たせー!(ひょっこり登場)」
芬「皆さんに僕からのプレゼントです!(にこにこ)」
南「プレゼント(真顔)」
仏「こんなプレゼントだったら子供は泣く(真顔)」
露「失礼しちゃうなあ(ぽこぽこ)」
諾「あー上空はさみいな。雪が積もってら(コートの雪を払いながら)」
普「まあこれで全員揃ったからいいんじゃねえの(苦笑いを浮かべて)」

加「ノルウェー君、ロシアさんもGood evening.(ふたりのグラスを持ってきながら)」
諾「ん、悪いな。もうパーティーばはじまってるが?(グラスを受け取りながら)」
露「Хорошо.ウォッカある?(グラスを受け取り首を傾げ)」
米「ウォッカはあるか知らないし、パーティーは始まったばっかりなんだぞ!(口いっぱいに頬張りながら)」
諾「アクアピットは持ってきるべ。あとジンとがなら…(ごそごそと瓶を取り出し)」
伊「わあ、どれもアルコール度数高いお酒だあ…」
南「酔っ払って暴れるなよ……面倒だから暴れるなよ……」
日「フラグですかね……」
仏「えーお兄さんは酔ってもいいと思うよ?みんなの乱れた姿(意味深)を酒の肴にするとか最高じゃなーい?」
米「意味深に言うのやめないかい?(真顔)」
英「お前はどうしてこうも卑猥なんだ。……ああすまない、お前自体が卑猥だから仕方ないよな(にっこり)」
仏「ほおお?だったら坊ちゃんにもその卑猥菌移してあげるよ!ほうらあほうらああ!!(抱きついて髭をイギリスの頬にすりすり)」
英「ぎいやあああやめろおおおおおお!!(あまりの気持ち悪さに悲鳴)」
日「(真顔で硬直)」
米「イギリスが浮気してるんだぞー(面白そうに両手を叩き)」
加「あ、ほ、ほら日本さん大丈夫ですよいつものスキンシップですから……(あわあわ)」
仏「ほらほらああお兄さんの温もりを感じろよほらあああ!!(容赦ない髭じょりじょり)」
普「やめてやれよ、イギリスの今年のクリスマスの思い出がこれとか可哀想すぎるだろ…」

日「……ノルウェーさん、アクアピットください(真顔)」
諾「ん?ほら(瓶ごとアクアピットを渡す)」
日「(受け取ると瓶ごとラッパ飲み)」
中「に、日本!お前何してるあるっ!?」
独「!?に、日本お前何をやって!!(目を見開き)」
日「(ごんっと瓶を机に叩き付け)これが!飲まずに!いられますかああああ!!!……あ(咆哮と共にきゅうっと呻き声を上げてぺしょんと床に倒れる)」
南「……嘘だろ、一撃で潰れたぞこいつ(真顔)」
普「あー爺はヤケ酒走るといつも以上に酔いが回りやすいんだよなあ」
独「兄貴、近くにいたなら止めてくれ……(額を押さえ)」
普「ああなると爺を止めるのは至難の業ってもんだぜ(ビールをぐいっと飲んで)」
独「……そうか(大きな溜息)」

英「!?に、日本……!!(フランスを突き飛ばして日本の方へ駆け寄る)」
日「うううー……くらくらしますううう……(目を回して真っ赤になり)」
英「と、とりあえずほら。そこに居るのもなんだ、近くのソファーに座ろう。歩け……ないよな」
日「あるけらい、れす……いりりすさん、おんぶしてくらさい(呂律が回らず両手を突き出し)」
英「おんぶか?ほら……(躊躇いなく日本に背中を向けてしゃがむ)」
日「うぅ、ん(のそのそと這いながら起き上がりイギリスの背に寄りかかり)」

伊「ヴェヴェー、日本大丈夫ー?(心配そうに日本を見つめ)」
南「大丈夫、じゃねえよな……(イタリアの隣で日本を見ながら)」
英「おいヘタレパスタ共。どこか休める部屋は無いか?(日本に負担のかからないようにゆっくりと立ち上がり)」
南「ヒィッ!ああああありますありますこのホールのみっつ隣救護室です!!!(イタリアにしがみつき)」
伊「ヴェヴェェェェェェェ!!(どこか威圧感を感じるイギリスに恐怖を覚えロマーノに抱き着く)」
英「そこ借りるぞ。ほら、少し揺れるが我慢しろよ(日本に優しく声をかけながら部屋から出る)」
日「うう……不甲斐ない……(酒で力が入らないのか呻きながら)」

諾「(部屋から出ていくふたりを見送った後フランスを見つめ)……わざとか?」
仏「坊ちゃんがそわそわしてたからね。はあ、めんどくさい奴等だよ、ほんと(うつ伏せに倒れているが顔だけはあげて苦笑い)」
露「フランス君って分かりやすいんだか分かりにくいんだか分かんないよねえ(倒れたままのフランスを覗き込み)」
諾「かっこいいこどやってるつもりだがだからって突き飛ばされにいぐこどはなくねえが。おめが突き飛ばされてえだけだろ(真顔)」
仏「そ、そそそそ、そんなことっなっないれすー(動揺)」
米「判り易いくらいに動揺してるんだぞ」
普「……まあ日本もイギリスと同じことは考えてたのもあるだろな(やれやれといった表情で)」
伊「ヴェ?そうだったの?」
南「あの狸爺そんなこと考えてたのかよ」
普「ん、爺の奴な。普段ならこんなご馳走目の前にしたら写真を馬鹿みたいにとるのに今回は大人しかったからな。そわそわしやがってまるで餓鬼だよなー」
西「親分まったくわからんかったわー。日本そないな表情見せんかったもん」
南「日本が表情変わんねえの今に始まったことじゃねえしなー」
米「つまり、予想外にフランスがイギリスに絡んでいったから焦ったうえにイラついて酒飲んだってことかい?(首傾げ)」
普「アメリカの想像通りだろうな。今頃独占欲全開、我が儘垂れ流し、甘えん坊満載でイギリスに絡んでじゃねえの(もぐもぐとケーキを頬張りながら)」
諾「(プロイセンをじーっと見ながら)……なんかあれだな」
普「ん?」
諾「元カノの事情をよく知ってる元カレみてえだと思ってな」
普「ねえよ(ばっさり)」
米「元カノなのかい?(純粋な眼差し)」
西「え、やっぱそうなんぷーちゃん!!(好奇心を抑えきれず)」
南「マジかよ……」
仏「んー、限りなくグレーだよねえ。ぷーちゃんと日本ってさあ」
加「ってことは……そ、そう言う関係だったんですか?(恐る恐る)」
伊「プロイセンと……日本が……(ぽかーんと口を開けて)」
露「……中国君、突っ込んであげたら?(中国の脇腹を肘で小突き)」
中「……(衝撃のあまり真っ白になっている)」
独「兄貴……その、じ、実際のところは……?」
普「だから!そういう関係じゃね……え?」
仏「まってぷーちゃん。その疑問形なんなの?なんなの??」
南「は、マジで?そういう関係だったってことかよ?」
普「いや違うけど。……あー、いやな。俺様爺がイギリス好きだと懇々と語られて泣き崩れたことがあったなあと思い出して」
独「?それはいつの話だ?」
普「確か……世界大戦終結後だったな。2人で事情の家で酒飲んでてしみじみしてたら爺、泣き出してよお」
米「俺が日本を監視下に置いてた頃かい?そんな様子なかったけど、へー。プロイセンにはそう言うの吐露してたんだね(パスタを食べながら)」
普「あん時も酒飲んでたからなあ。余計に喋りやすかったんじゃね?あとお互いぼろぼろだったし心身ともに共通するものがあったからかも、な」
伊「日本、イギリスのことほんとに大好きなんだねえ」
普「そんなめそめそ泣きながら愛を語る奴に邪な気持ちを抱くやつなんていねえだろ」
南「まー、あの頃の日本の不安定さったら酷かったもんなー。今じゃ想像出来ねえけど」
加「なんか、ロマンティックだなあ……(ほわりと頬を染め)」
普「てことだ!これで俺様と爺にそういう関係じゃねえことは証明できたろ!(どやあ)」
露「まあ、僕とフランス君はこのふたりがそう言う関係じゃないって知ってるよね。前に聞いたし」
仏「うんうん、知ってた。お兄さん知ってた」
西「じゃあなんでそれ言わんかったん?(マジレス)」
仏「え、えっとお。面白そうだったから?(てへぺろ)」
南「こいつ最低だろ(真顔)」
諾「ゲスの極みトドメ(フランスの鳩尾に正拳突き)」
仏「両成敗が止まらないっ!!(あっけなくダウン)」
米「悪は滅びる(頬袋を作りながら)」
西「あ、これめっちゃうまいやん(もぐもぐ)」
普「お前はマイペースの極みかよ」
南「スペインのいいところだろ、それが」

西「あ、なあなあ。こんなんあったで!多分日本からの差し入れやんな!!(綺麗に盛り付けられたおやつのお皿を見つけ)」
中「……ハッ!(突然の復活)高そうな物の気配がするあるっ」
米「君は金銭に関係すると本当に早いね(真顔)」
加「あ、これワガシですかね?繊細でキュートですよね(ひょっこりと顔を覗かせ)」
仏「ワガシと……あ、これお兄さん知ってる!キノコの山!キノコの山だよ!!お兄さんこれ好き!!」
諾「日本のお菓子ばうめえからな……キノコノヤマ?」
加「あ、たけのこの里もありますよ!(目を輝かせ)」
米「あれだよ、日本の家で戦争が起こってるお菓子(和菓子をひとつ摘まんで食べながら)」
諾「恐ろしいな。だがタケノコノサトってのが俺ば好みだな(もきゅもきゅ)」
西「えー親分キノコの山やわー。チョコとビスケットとって食べるん好きやで!」
露「僕これが好きだなあ、えっとなになに……エンゼルパイ?(パッケージを読みながら)」
伊「わっ!これすごい、マシュマロが入ってる!ドイツドイツ!これ美味しいよー(躊躇いなくエンゼルパイの半分をドイツにあーん)」
独「む(躊躇いなく口を開いて食べるともぐもぐと咀嚼し)……おお、これは不思議な食感だ!甘過ぎず、かといってしつこくない……流石職人の国(真顔で考察)」
諾「(タケノコの里をもぐもぐと食べながら)あれはどうなんだ?(ドイツとイタリアを指差し)」
南「今更だぞ(ポッキーの封を切りながら)」
加「仲が良いって、素敵だよね(頷きながらたけのこの里を嬉しそうに頬張る)」

仏「ハッ!!アメリカ、それはぽぽぽ、ポッキーじゃまいか!!(どこか興奮気味に)」
米「ん?(ロマーノが封を切ったポッキーを食べようとしていた)」
仏「ロマーノも!!まさかお前ら!!ぽぽぽ、ポッキーゲームをしようとする算段か!!お兄さんやりたい!!やりたああい!!」
南「きめえ」
西「ぽっけーけーむ?(わかってない)」
米「ポッキーゲームって日本のところ発祥だっけ?両端からポッキー食べるゲームなんだぞ(ぼりぼりとポッキーを食べながら)」
普「若い男女が仲を深める為にやる恋人同士がやるゲームだが……とち狂ったか?お前今は恋人いねえじゃん」
仏「うん!だからカナダ!お兄さんと一緒にポッキーゲームしよう!!(カナダの手を掴み)」
加「え、僕ですか?(きょとん)」
米「おっと足が滑ったー(フランスの背中へ回し蹴り)」
仏「ギャヒン!?(クリティカルヒット)」

西「んー、実際見たことあらへんからわからんわー。なあ、ロマーノ」
南「?俺前に日本の家で見たことあるぜ」
西「え、ほなやろ!なんやおもろそうやん!!親分負けへんよー(やる気満々)」
南「!?」
露「スペイン君、それって最後キスするよ?(面白そうにスペインとロマーノを見ながら)」
西「へーそうなん?でも親分負ける気せんよー(アメリカの持っているポッキーの袋から1本拝借し口に咥えてて)ほーらロマーノ、来いや!」
南「……だああっクソッ!やりゃあいいんだろ!俺も男だやってやるよ!!(意を決したようにきっと表情を引き締め)……んっ!(ぱくんと反対側を咥える)」

普「さあ始まりましたポッキーゲームinクリスマススペシャルマッチ【スペインVSロマーノ】!!実況は俺様何様プロイセンがお送りするぜ!(突然の実況席登場)」
米「解説は俺、アメリカなんだぞ☆(ちゃっかり)」

西「んんー(チョコレートを味わいややスローペース)」
南「……っ(遅いペースに自分も動けず躊躇いが生じ)」

普「おおっと!スペイン選手まるでルールを理解出来ていないのか!!コーティングされてるチョコしか舐めていない!遅い!!おそろしく遅いスピードで食べてるぞおお!!」
米「対するロマーノは完全にスペインのペースに流されてるね!これじゃあいつまで経っても終わらないんだぞ!」

西「んんー?……!(突然スピードが上がりかりかりと音を立てながら食べ進める)」
南「!?ふぁ、ひょ、まへっ!(咥えているせいで明瞭な発音が出ず)」

普「ここに来てスペイン選手の食べるスピードが上がった!!……っと、今入った情報によるとスペインはポッキーはイチゴポッキーが一1番好きらしく用意されたポッキーもなんと偶然にもイチゴポッキーだったもようです!」
米「今更な情報!でも見てほしいね、急にペースアップしたせいでロマーノが完全にパニックだよ!」
普「というより食べてすぐにイチゴポッキーと気付かなったスペイン選手のイチゴポッキー愛を疑うばかりだ!さあ急激な追い込みを見せるスペイン選手、あと5センチを切ったぞ!これは!ギネス記録も見えてきたぞ!!」
米「おっと近い!近すぎて傍から見ると既にキスしてるように見える!面白いからそのままキスしちゃっていいんだぞ!!」

西「……ん(あと1センチの所で完全停止)」
南「っ、!(自ら一気に食べ進めて)……っ!!(噛みつくようにキス)」
西「!?(突然の口付けに目を見開く)」

普「いったああああ!!まさかのロマーノ選手がここで大逆転勝利だああああ!!」
米「まさかの大逆転!ハリウッドも拍手大喝采なんだぞ!!」

南「……ごちそーさん(唇を離すとにやりと挑発的に笑い)」
西「…………あかん、ロマーノずるいわ(口を手で押さえながらほんのりと顔は赤い)」

仏「…………ナニコレ」
露「あれ、スペイン君が受け入れる方だったの?(すっとぼけ)」
伊「うわあ、兄ちゃんかっこいい(ぱちぱちと拍手)」
諾「……なしてスペインは途中で止まったんだべ」
露「さあ?なんでだろうねえ」
仏「よーし!次はお兄さんとカナダでやろうか!(こりずにカナダの肩を抱いて)」
加「え、い、今のをですk」
米「わー今度は手が滑っちゃったんだぞー!(フランスの顎をアッパーカット)」
仏「おっふぃ!?(顔面から倒れる)」

西「……ロマーノ(口は未だに手で覆ったまま)」
南「ん、どうしたよ(余裕ぶった表情で振り向き)」
西「(ぐいっとロマーノの後頭部に手をそえ引き寄せ、耳元に唇が触れそうな距離で)かなわんやろ、そないなことしたら……今夜は手加減せんよ」
南「!?(耳に掛かる吐息に息を詰めるがふっと笑い)……ああ、俺だってそれくらいの覚悟できてるさ。ラテンの血、舐めんなよな」

仏「ぐふっ……で、でも実際これってキスしなくてもいいんだけどね。要は仲良くなるためのコミュニケーションツールかつ度胸試しだしー?」
露「あ、これって度胸試しなんだ。じゃあくじ引いて皆でやってみる?(さらり)」
仏「なにそれ超おもしろそう(真顔)」
普「まてまてまてまてまて」
米「なんでそういうくだらないこと思いつくかな!(頭抱え)」
独「……拒否権はどうせないのだろう(溜息)」
諾「当たらなければどうということもねえ(真顔)」
加「そ、そうだよね!当たらなければいいんだよね!」
伊「あ、兄ちゃんとスペイン兄ちゃんは避けてあげてねー」
露「じゃあくじどうしようか?ナプキンに番号でも書く?」
伊「ロシアー、これでいいー?(各テーブルに備えてあるナプキン入れを見せ)」
露「あ、それそれ!それつかってくじ作ろー!」
仏「マジックあったよーん!」
露「さっすがフランス君!じゃあ名前書く?それとも番号がいいかな?」
仏「名前にしよっか!そいで箱に入れて無差別に2枚引いてそのふたりがポッキーゲームかなっ」
露「うふ、誰が選ばれるかなー(楽しそうに体を揺らし)」
米「このふたり、なんでこんなに楽しそうなんだい(真顔)」

ひとりめ
1アメリカ、2カナダ、3ドイツ、4ロシア
  1D4 = [3] = 3

ふたりめ
1イタリア、2ノルウェー、3フランス、4プロイセン
  1D4 = [1] = 1

露「えーっと、一枚目!(ごそごそと紙を掻き混ぜ)……はい、ドイツ君ー!」
独「……(硬直)」
仏「二枚目はー……なんだイタリアかー」
普「俺様のヴェストとイタリアちゃんとかここ楽園か?楽園じゃね?(真顔)」

伊「ドイツドイツ!いざ!尋常に勝負だよ!(すでにポッキーを咥えている)」
独「……イタリアだったのがせめてもの救いか。はむっ(少し躊躇してから反対側を咥え)」
伊「むむむむ……(かりかりと音を立てながら予想外に早いスピードで食べ進めている)」
仏「お、イタリアやるじゃん!!ドイツー負けんなよー!!」
独「む、む……(何が勝敗を決するのかを考えすぎてゆっくりとしたペースでポッキーを齧る)」
露「ふたりともいいペースで食べてるねえ、そーれきっすきっすー(茶々を入れ楽しそうに)」
諾「流石にドイツは寸止めすんだろ……あの常識人の塊ば無茶なこどさしねえべ」
伊「んむぅ!!(ラストスパートをかけるように先程より早いスピードで食べ進め)」
独「!?……ひはひは!まへっ、ほはれ!(イタリアの勢いに気付いて慌てて制止を掛ける)」
伊「んんんっ……んむ?(あと数ミリのところでぱきりとポッキーが割れる)」
仏「あ、折れた」
米「ヒュウ、惜しい」
伊「ヴェヴェ、折れちゃった…(しょんぼり)」
独「(折れたポッキーを見つめてから残された分を口に放り込み)……これは中々、恥ずかしいな」

普「ヴェスト!イタリアちゃん相手に怯えるな!漢たるものどんな相手にも臆せず前進するもんだろ!もっと熱くなれ!!」
独「兄貴、そう言うならやってみろ。死ぬほど恥ずかしいぞ、これは(心成しか頬を染め)」
南「覚悟決めたらそうでもねーけどな(真顔)」
仏「え、じゃあぷーちゃん。お兄さんと……する?(くねくね)」
普「お前は生理的に受け付けねえ(真顔)」
米「HAHAHA!残念だったねフランス!」
仏「もうお前でもいいよアメリカ。磯野ー、ポッキーゲームしようぜえええ!!」
米「面白そうだからいいんだぞー!」
南「マジかよ」
米「マジだよ!」
仏「ふふーふ!お兄さんに負けても泣かないでよねー?(ポッキーを口に咥えて)」
米「吠え面掻くのは君だろう?さて、勝負!(きらりと眼鏡の奥で目を輝かせてポッキーを咥える)」

西「2人とも目が本気やん。こわー」
諾「不毛な戦いだな。数時間後に後悔するやつだべ(カナダの目を塞ぐ)」
加「え?えええ?ノルウェー君!?(眼鏡の下から目を塞がれて困惑)」
諾「フランスとアメリカがあんなこどさしでろくな終わり方はしねえべ(確信)」

仏「っむむ!!(イタリアの比ではスピードでポッキーを食べ進める)」
米「むむむ!(負けじと勢いよくポッキーを食べ進め)」
仏「!むむむ(自分よりややスピードの早いアメリカに負けじと齧り)」
米「ふむっ!(がりがりと勢いを殺すことなく食べ進め)」

露「うわあ、これはいい勝負だねえ(にこにこにこ)」

仏「……(あと数ミリというところで一気にポッキーを食べ自らアメリカにキスして舌を入れる)」
米「っ!?(舌を差し入れられたことに驚き)んーっ!んん!!!!」

西「あーあ、やる思たわー」
独「フランスのことだから予想はしたが……煽ったアメリカの負けだな(真顔)」
諾「トロール、そうそう。ちゃんとそごはクローズアップな(カナダの目を塞いだままトロールに撮影指示)」
露「ノルウェー君も性格悪いねえ、……あとで焼き増ししてね(くすくすと笑いながら)」

仏「ふふ、……っふ(超絶技巧の舌遣いでアメリカの口腔内を犯しそのまま床にアメリカを押し倒す)」
米「んっ!!!(押し倒されたことに目を見開き抵抗を忘れて呼吸を荒くさせる)」
仏「んぅ(じゅるりと舌先を吸い上げた後満足した様子で唇を離し、アメリカの唇を舐め上げ)……んー、ご馳走様(はーと)」
米「……っは、ぁ(解放されて大きく息を吸い)な、ななななななっ!!!(大の字になったまま顔を真っ赤に染め上げ)」
仏「ふふー、これはお兄さんの勝ちだよね?勝ちだよね!」
南「優勝」
諾「うぃーあざちゃーんぴおん」
普「お前も割と負けず嫌いだよなあ……」
加「え、えっと……結局なんだったんですか?(きょとり)」
伊「フランス兄ちゃんが勝ったんだよカナダー(肩ポンポン)」
仏「おんやー、アメリカ立てないのかなー?お兄さん手を貸してやろうか?(にやにや)」
米「う、うるさいよ……クールダウン中だから黙ってくれないかい……(未だ真っ赤)」
伊「フランス兄ちゃんすごいよねえ。俺なんてまだ足元に及ばないやー(キスのテクニック的な意味で)」

独「……ポッキーゲームはキスをするのが決まりなのか?(真顔)」
普「いや、んなルールねえと思うわ」
露「キスはおまけだよね」
独「そうか……(真顔)」
諾「んー…(何かを考えながら)カナダ、こっちさ向け」
加「僕?どうしたの?(くるりと振り向き)」
諾「はいあーん……んむ(ポッキーを口に咥えさせ自身も端を齧り)」
仏「!?!?!?」
米「!!!!!」
加「ん?む……(ぽりぽりと齧っていくと半分程度でぽきんと折り)」
諾「んだ。本来は先に折っちまった方ば負けだ。てごとで今のはカナダ、おめの負け(額にキスを落とし)」
加「(擽ったそうに笑い)……これ、皆の見てたらキスしちゃうんでしょう?だったら、そこはデンマークさんのだから、僕はしないの(悪戯っ子のようににっこり)」
諾「……俺がそごまで考えなしではねえべ。どこぞの2人は固まってるけどな(ちらりとアメリカとフランスを見て)」

仏「ちょなにやってんのおおおおおおお!!」
米「あばばばばばばばばば」

南「なんだこれすっげー面白い」
伊「今日はアメリカが百面相してるねー」
露「みんな楽しそうで何よりだよ(にこにこ)」
普「もうこれ、合コンの流れじゃねえか…」
南「合コンとかベッラがいねえ時点で終わってるだろ(真顔)」

西「……なあなあ、フランスにロシア。質問してええ?(突然の挙手)」
仏「?なーにスペイン」
露「僕にも?」
西「いやな、さっきのフランスのキスもごっつい上手いけど普段ディープキスの挨拶を身内でするロシアとやったらどっちがうまいんかなーって。てかロシアの実力が未知数やけどなー」
仏「…お兄さんはロシアとはディープキスはやったことないからなあ」
露「やる?(いともあっさり)」
仏「お兄さん不戦勝でいいよ……不戦勝でいいよ……」
諾「ロシアとディープキスばすればもれなくヤンデレ妹に殺意持たれるしな」
露「ベラルーシは関係ないけどね(真顔)」
仏「あ、じゃあほらイタリア!お前もお兄さんに負けるけどキス上手いんだからロシアとやってみ!」
伊「俺ー?(こてんと小首傾げ)」
南「ヴェ、ヴェネチアーノやめとけ!足腰立たなくされるかもしれねえぞ!!」
西「イタちゃんはやめたって!イタちゃんは!あかん!!」
米「言っとくけどカナダもダメだからね!!」
加「え、僕?いや、うん、恥ずかしいから嫌だけど……」
普「保護者ブロックがすげえなおい」
露「みんなつれないなあ(くすくすと面白そうに笑い)」

諾「プロイセン行かねえの?」
普「ファッ!?」
露「ん?プロイセン君する?(きょとり)」
南「誰でも構わずするかと聞くロシアが怖え」
普「俺様ベラルーシに恨まれたくねえし……(後退しながら)」
仏「ぷーちゃん。もうぷーちゃん既にベラルーシに恨まれてるよ」
米「手遅れってやつだね」
仏「ねえねえ、兄が見知った男と濃厚なキスしようとする場面に遭遇する気持ちってどんな気持ちー?ねえどんな気持ちー?」
独「記憶から消したい(真顔)」
南「こりゃ酷ぇ」

仏「ちょうどぷーちゃんとロシアしかポッキーゲームしてないんだからほらやりなってー」
普「!!ポッキーゲーム!ポッキーゲームならやってやらねえこともねえぜ!!ほらロシア、ポッキーゲームするぞ!」
露「うん、いいよー。僕らだけ仲間外れは嫌だもんねえ(嬉しそうに)」
伊「プロイセン、完全に途中で折る気だねー」

普「(ポッキーを咥えて)……ほらよっ」
露「いただきまーす(ぱくんとポッキーを咥え)」
普「……(性格上盛り上がる所まではきっちりことを進める)」
仏「お、もう半分行ったねー」
露「……(ミルク味よりもビター味が食べたかったなあという顔)」
米「ロシア別のこと考えてないかい、あの顔」
諾「マイペースの極み、その2け」
普「んっ!(ぱきりと5センチ程度でポッキーを折り)……あーあー、俺様の負けだー」
露「わーい勝ったよー」
仏「緩い(真顔)」
普「お前は何を期待した(真顔)」
米「まあ、ポッキーゲームはカップルでやった方が良いってことが証明できたねよかったよかった(棒読み)」
南「だろうな、ディープキスされるし(にやり)」
米「うるさいんだぞ!!」

普「あーなんかどっと疲れたな。酒だ酒。酒飲むぞー酒ー(近くにある酒樽にふらふらと歩きだし)」
露「ウォッカー!(テーブルにウォッカの瓶があったことに気付き喜んで取りに行く)」
諾「その時俺達は知らねがった。この後待ち構える惨劇ばどれほどのものかだなんて……(モノローグ風)」
米「そういう物騒なモノローグやめないかい(真顔)」

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