クトゥルフしようぜ!

英「……(眉間に皺を寄せながら苛立ちを隠せない様子でテーブルを指で一定のリズムを刻んで叩いている)」
米「(ハンバーガー片手にイギリスの様子を眺め)……いい加減煩いんだぞ」
仏「(自身の髪を指に絡め弄りながら)あれじゃない?さっきの日本とオランダ」
米「ああ、あれ。日本も随分とオランダと話し込んでたよね(ハンバーガーをぱくりと頬張り)」
仏「ついで言うとオランダはどうも日本に甘い所あるしね。さっきも頭撫でてたし」
米「子供扱いするな、とか言いながら気を許してた感じはあったんだぞ。……っていうか、割と俺が知ってる初期から日本もオランダに対して警戒心薄いよね」
英「……(自由コンビを睨む)」
米「〜♪(視線に気付いて口笛を吹く)」
仏「キャー元ヤンが図星突かれてこっち睨んできてるコワーイ☆(茶化すような口調で)」

普「(コーヒーを片手に扉を空いてる手で開き)あんだあ?まだイギリスの奴イライラしてんのかよ」
米「おっ、イギリスの胃痛の原因その2の登場なんだぞ」
普「俺様は何も悪くねえだろ!イギリスが勘ぐりすぎなんだよっ(どかりと自席に腰掛け)」
米「とか言いつつ日本と仲いいから仕方ないんだぞこのこのー(わざわざ席を立ってプロイセンの背中をつつき)」
仏「ぷーちゃんに関しても日本ってなんかお兄さん達と違った親密さがあるんだよねえ。ぷーちゃん気をつけなよ?いつか眉毛の濃い過激派に後ろから刺されるかもよー?(にやにや)」
米「ヒント:島国」
普「節子それヒントやない、答えだ(白目)」
米「ああうっかり☆(てへぺろ)」
仏「アメリカはうっかりさんだなー☆(額を指で小突きながら)…っと、噂をすれば恋人のお出ましだ」
日「……?(音を立てずに扉を開けたが視線を感じて気まずさにじりじりと自席の方へと壁伝いに移動)」
普「おい爺。このメンドクサイの何とかしろよ(イギリスを指差し)」
日「めんどくさい?……イギリスさんは面倒ではありませんよ?(目的地まで半分のところで停止して首を傾げ)」
英「……(指の動きを止めると日本の方にゆっくりと視線を移し)」
日「(イギリスの視線を察知して丁寧に腰を折り)お早う御座います。イギリスさん、本日もお早いですね」
英「ああ。Good morning,日本(綺麗な笑みを浮かべ)」
仏「どの口がグッドって言ってるんだかねえ(やれやれと肩を竦め)」
日「(綺麗な笑みにぽっと顔を染め)ああ、本日も眼福です……あっ、申し訳ありません。少々席をはずして……オランダさーん、さっきの資料返してくださーい!(慌てて会議室の一角に向かい)」
米「(やれやれと肩を竦めている)」
普「▽イギリスの 苛立ちが 更に上がった!」
加「イギリスさん……きっとあれはお仕事ですから……(おろおろと視線を彷徨わせ)」
米「あれ、兄弟。いたの?」
加「最初からいたよ!」

蘭「ん?これか。俺も目を通したやざ、早いとここれ貰ってイギリスのとこ行け(イギリスの殺意すら感じる視線にため息をつきながら書類を突き返す)」
日「助かります、是非とも良しなに(ぺこりと一礼して書類を受け取り)」

米「あ、戻ってきた」
仏「オランダも実は苦労してるよねえ…」
日「すみません、お話の途中に……少々オランダさんと商談がありまして……(書類を鞄の中に仕舞い込んで微笑みを浮かべ)」
英「別に構わない。淹れたての紅茶が丁度良い程度に冷めたくらいに些細な事だ(テーブルに置いていたカップの紅茶を振りながら)」
米「ああ、これは嫌な予感しかしないんだぞ」
普「え、あれ気にしてねえってことじゃねえの?」
加「(ふるふる首を横に振り)日本さんに対して皮肉たっぷりな時点で……」
仏「ほんとそこら辺回りくどいよねー…っと(入口が開いた音に振り返り)」
西「あれ、まだ皆会議室居ったん?てっきり休憩所居るんかと思たわー(ふああと欠伸をかみ殺しながら)」
南「お前ら会議室好きすぎだろ。あれか?働くのか?俺の分も頼むわ(スペインの後ろで欠伸を隠さず)」
仏「それならお兄さんだってストライキ起こして会議休みたかったよ…ドイツに無理矢理連れて来られなかったらね(よよよとわざとらしい泣き真似)」
米「君は無理にでも引っ張られてこないとまともに会議参加しないじゃないか(真顔)」
西「んー、ところでそこの眉毛様は何があったん?(不思議そうに首傾げ)」
加「え、えーっと……」
米「嫉妬案件なう」
西「ぷーちゃんに?」
普「何でだよ!!」
米「オランダに」
西「あー、今日はオランダかあ。日本も大変やね、イギリスにオランダやぷーちゃんの関係勘ぐられて嫉妬されてなあ(日本の肩ポン)」
日「へ?しっと……嫉妬?オランダさんもプロイセン君も良き友人ですが……(困ったように微笑み)」
英「……距離が近いんだよ、馬鹿(ぷいっと視線を逸らし)」
日「……そ、それは申し訳ありません(頬にさっと朱色が差し)」

仏「(んー、このままだと坊ちゃんのご機嫌が斜めのままかなあ。どうしたものか)…この際言っちゃったら?俺はこいつと居ると嫉妬しますーっての」
米「君は本っ当に唐突だなあ……」
仏「イギリスだけ告白するのもフェアじゃないしいっそうのこと皆言えばいいんじゃない?より良い恋人関係を築く為にも、さ(ウインク)」
加「なるほど……一理ありますね。お互いのことを知るってなかなかないですし、相互理解を深める為にもいい案だと思います(こくこく頷き)」
西「へー、なんや面白そうやねえ。親分もそれええと思うよ(にこにことテーブルに頬杖ついて笑みを浮かべながら)」
南「おー、俺も賛成するわ。意外な一面とか知れたら笑えそうだしなー(椅子に腰掛けながら)」
普「俺様は辞めとくわ。ほ、ほら。他人のそういう色恋の話って野暮に聴くもんじゃねえしー?」
米「(ガッシとプロイセンの肩を掴み万力のように力を込め)ここまで聞いたら辞退できないんだぞ?」
普「痛てぇ!!俺様の小鳥のように頑丈な肩が悲鳴あげてる痛てぇっ!!…つーかアメリカ!そうなるとお前も告白すんだぞ!それ分かってんのかよ!?(肩の痛みに涙目になりながら)」
米「俺バレてるから痛くも痒くもない(悟った顔のまま力を込め続け)」
西「……ああ(曖昧な笑みを浮かべ)」
南「……分かりやすいよな(深く頷き)」
普「ひょっとしなくても:俺様とスペイン」
米「誰ダロウネー(棒読み)」
西「アメリカ、無意識かもしれんけどいつも視線痛いから堪忍してなあ。親分フランスに手を出す程落ちぶれてへんよー(けらけらと笑い)」
普「まったく同意見だぜ(こくりと頷き)」
米「いや、君たちがフランス襲うとは思ってないんだぞ。その逆。フランスが血迷って俺とカナダを放って……ああ、想像したくない(真顔)」
日「血迷う(震え声)」
普「……(やっぱり味覚音痴は安定だなって顔)」
西「……(嫌やわー親分フランスが襲って来たら金的待ったなしやわーの顔)」
米「……あとさ、……(ちらりとカナダを視界の端に捉え)」
加「?(首傾げ)」
米「………………キューバはぶん殴りたい(真顔)」
仏「お前はやっぱりイギリスの義弟だよ(肩ポン)」
米「解せぬ(真顔)」
普「お、フランス電話終わったのか?」
仏「うん。前に約束してたあの子(スマートフォンをポケットに仕舞い)」
米「……(真顔が一瞬でムッとした表情に変わり)俺は終わりなんだぞ。はい、次は誰だい?」
西「アメリカ、分りやすすぎやない?」
南「逆に不安になるレベルだわ(確信)」

仏「〜〜♪(ご機嫌な様子でスケジュール帳に予定を書き込んでいる)」
日「……これはアメリカさんに同情せざるを得ないと申しますか……」
英「……ああ、あのアメリカの家の娘か(ようやく合点のいった様子で)」
米「そんなことどうでもいいんだぞ。次(いつもの快活さは鳴りを潜めて平淡な声で続きを促す)」
南「(あー、これ長いわという顔)」
西「んー、イギリスはオランダとぷーちゃん以外に嫉妬の対象居るん?」
英「……アメリカ、フランス、ロシア…あと中国と台湾(バツの悪そうに早口気味で)」
南「多っ!?」
仏「え、今お兄さんもしれっと入らなかった!?」
米「……日本は俺、好みの対象外なんだぞ(真顔)」
日「それはそれで凹むのですが(苦笑)」
英「日本は魅力的だろ。反応しないとか不能だろ(真顔)」
仏「坊ちゃん、お前はどうしたいのさ……」
南「あれか、反応すればキレて反応しなくてもキレるのか。どっちが正解だよ……」
西「どうでもええとか?」
南「それだー!!」
日「ええっと、弁明しておきますと……アメリカさんとフランスさんは趣味仲間、ロシアさんは……ロシアさん?ロシアさんは……のーこめんと、中国さんは自称兄で、台湾さんは私の娘のようなものですからね(丁寧に一人ずつ指折り数え)」
英「だが日本は魅力的だからその色香に誘わる奴が居ない筈がないだろ。その色香に誘われ堪能するのは俺だけでべ、別にいいんだからなっ(顔逸らし)」
日「……お上手なことで(熟れたリンゴのように真っ赤になりながら)」
普「おいお前ら。完全にイチャつきの出汁にされてるぞ(真顔)」
米「今更なんだぞ(真顔)」
仏「もうどうにでもなーれ(スケジュール帳をしまいながら)」

米「……イギリスがめんどくさいのは良く分かったし今更だけど、次は誰が暴露するんだい?(淡々と進行)」
普「俺様としてはお兄様やスペインが嫉妬するかが気になる所だが…」
南「ポルトガルにつつかれてるスペイン見てるともやっとするな(さらり)」
西「んーーーー(腕を組みながら考え込み)」
加「……(ちょっとドキドキしながら言葉を待っている)」
西「んー……あ、分かったわ。親分はお天道さんに嫉妬してるかもやんな!」
米「は?」
仏「お兄さんの家の言葉でオーケー」
加「太陽に嫉妬……えっと、銀河に飛び出しちゃいました?」
西「ほら、親分ってこれでも昔は『太陽が沈まぬ国』みたいなん言われとったやん?せやからそれ(きょとりと小首傾げ)」
米「……つまり、どういうことだってばよ(混乱)」
普「あー、あれか?太陽はいつもお兄様の傍に居るし昔の栄光と照らし合わせると何か余計にジレンマーみたいなんか」
西「あ、それそれ」
日「プロイセン君、よく解読できましたね……」
普「ま、俺様だからな!!(どやああ)」
日「キャープロイセン君カッコイー(棒読み)」
仏「しかしまあ太陽とは大きく出たねえ。どうなのよ、ロマーノ(ロマーノの方へ視線を移し)」
南「気分は悪くねえな(ふんぞり返り)……ま、太陽に嫉妬したところで俺はむざむざ焼き殺されにはいかねえし。スペインの隣がちょうどいい温度なんだよ」
西「ほんまー?親分ええ焼き加減なん?」
南「おう、それでいいや(丸投げ)」
英「とうとうヘタレパスタ兄がツッコミを放棄したな…」
日「ロマーノ君は他に突っ込みが存在すると暴走しますからね……そーすは毒入りスープ(震え声)」
英「…あれは酷い事件だったな(遠い目)」
日「私、三日は立ち直れませんでした……(遠い目)」
普「俺様もログ見せてもらったが…初KPってのはまず相手を選ぶことの大切さを改めて知ったぜ」
日「私たちは戦う相手を間違えたようです……」
普「相手を見定め、好機か否かを見極める。戦闘に置ける基本的な戦術なのにな。俺様も鈍っちまってるんだなあ…」

米「軍事訓練してるところ悪いんだけどさ、話戻して大丈夫かい?」
普「おお、悪い悪い。で、次はヴェスト…じゃねえどいつだ?」
米「プロイセンでいいよ、ちょうど喋ってて注目集まってるし(プロイセンを指差し)」
普「俺様かよ!?……(周囲を見渡し確認すると小声で)フランスとアメリカ。お前らだよ」
米「はぁ!?なんで俺なんだよ!(思わず大声を出し)」
仏「あははーゴジョウダンヲー」
普「だってお前ら仲良いだろ!アメリカはよく皮肉言って罵倒し合うくらい仲良いわフランスは距離!距離ちけえんだよ!!(ほんのり頬を赤く染めながら自由コンビを指差し)」
米「(ゾワゾワっと背筋が粟立ち)ない。ないないないないないない。あれだけは、ない!!!!!」
仏「お兄さんはほら、昔同盟組んでた仲だしー?」
米「よく考えてみなよ!俺とロシアは!ガチで殺し合い仕掛けてた仲だから!!(真顔)」
英「(ふと何か考え)バルトには嫉妬しないのか?」
普「あれはそういう対象に見られない可哀想な奴らだから(しれっと)」
南「つーかよ、ぶっちゃけそっちより日本の方が嫉妬の対象じゃねえの?(日本を指差し)」
日「ファッ!?」
普「ヒント:常に目の前で繰り広げられるイチャつき」
加「あっ(察し)」
普「俺様なんか知らねえけどそういう場面によくエンカウントするつーか…。昔もよくロシアが女連れ込んでる時に部屋入っちまってそのまま引き返したことあるしお前らもそうだったし(スペインやフランスを睨み)」
西「そんな時期もあったなー(しみじみ)」
米「……(無言で哀れみの眼差しを浮かべてプロイセンの肩ポン)」
仏「ぷーちゃんって何かそういう類の悪魔に取り憑かれてるんじゃないの?お祓いしてもらう?」
日「除霊ですか?名のあるお寺でお祓いしますか?」
英「プロイセン。前から言おうと思ったがお前の背後にいるそいつ……いや、やっぱり何でもない(視線逸らし)」
普「何か居るんか!?何か居るんだなおいいいいいっ!?(イギリスの肩を揺さぶり)」
米「HAHAHA(真顔)」
英「今は居ないが……多分ロシアだな。ロシアがお前に近付くとそいつらがあっという間に離れていくからな(肩を揺さぶられながら)」
南「除霊と書いてロシアと読む」
日「やだこわい(真顔)」
普「たまにロシアがわーって俺様の周り見て声挙げてるのってもしかして…(肩を揺さぶる動きを止め)」
加「…………いますよね、それ」
仏「つまりぷーちゃんは霊感体質?」
日「……(静かに合掌)」

諾「かく言う日本、おめもだぞ(気配なく日本の背後に立ち)」
日「ひにゃぁぁぁぁぁっ!?!?!?!?(不意打ちに飛び上がり)」
普「い、いいいきなり現れてんじゃねえよ!!お前にむしろびっくりしたわ!!(ドキドキ)」
南「NINJAか!?今のNINJAなのか!?(ソワソワッ)」
西「親分知っとるで!隠れハラミの術やろ!?(興奮気味に)」
日「や、焼き肉……(未だにばくばくと煩い心臓を押さえてツッコミ)」
仏「(ふとプロイセンの背後に立つ人影に気付き)ああぷーちゃん!窓nじゃなくて背後に!!」
露「最近流行ってるよねえ……いあいあ、しちゃう?(地を這うような声をわざと出しながら)」
普「ぎいやああああああああああっ!!!(睫毛をはらはらと落としながら椅子ごと後ろに倒れる)」
英「ここでSANチェックか……」
日「悪霊退散!悪霊退散んんんっっっ!!!(SANチェック失敗)」
仏「ぷーちゃんに至っては発狂内容:気絶になってるけど(真顔)」
露「やだなぁ、僕ってニャルラトテップ?(いい笑顔)」
英「それに近い事をソード・ワールドでやってるがな(しれっと)」
露「なんのことだっけなー(にこにこ)」
諾「(気絶して倒れたプロイセンを跨ぎながら空いてる椅子に腰掛け)で、話の続きだが。日本も割と引き寄せやすい体質だなや」
日「(持っていたペンを祓串のように振っていた手を止め)……私も引き寄せやすい?」
諾「んだ。おめとプロイセンは言うなれば幽霊ホイホイだな」
露「ついでに別のものもホイホイしちゃってるもんねえ(しれっと)」
英「だいたいいつも背後に居るからな。睨みは効かせているがたまに厄介なのがな…(遠い目)」
日「え、勘弁してくださいね?私独り暮らしなのに家に帰るの怖くなっちゃうじゃないですか脅かさないでください!?(プチパニック)」
諾「ま、お国の力的なもんで悪さをする奴はそこまで居ねえが……ただあれだ。ミーハーな奴がよくついてんな」
日「ひぃぃぃぃっ!?!?」
西「ミーハーって日本やぷーちゃんのファン的な?」
南「良かったなーモテモテじゃねえか(棒読み)」
日「ひとつも!嬉しくありません!!」
英「ファンって可愛いもんじゃねえんだよ!どちからというと質の悪いストーカーだ!(憤怒)」
米「ストーカー……(イギリスを見ながら)」
英「なんで俺を見るんだよばかあ!!」
米「だって君、敵対してた頃ちょっとストーカー染みてたじゃないか……(引きながら)」
仏「んー…つまりあれかな?『日本のうなじハアハア』とか匂い嗅いでたり『プロイセンの逞しい胸筋パフパフー』って舐め回すように見てたりするイメージ?」
諾「それそれ」
加「そ、それは……ちょっと精神的にキますよね……(震え声)」
諾「俺も見ていて気持ちがいいもんでねえから祓ってはいるが基本的にはそこのふたりが露払いしてんでね?(イギリスとロシアを見つめ)」
露「ん?ヒミツ(にっこり)」
英「日本の項の匂いを嗅いでいいのは俺だけなんだからな!」
米「ウワァ(ドン引き)」
仏「流石にこれは日本もドン引き……」
日「イギリスさんが私をお守りしてくださっていたなんて……(両手で赤くなった頬を押さえ)」
米「……うん、通常運転」
西「親分知っとるでー!これって恋は網膜やろー?」
南「盲目、な(すかさず訂正)」

諾「ところで怪談話してたのけ?」
加「…………あれ?なんの話してたんでしたっけ?」
仏「嫉妬の話だよ嫉妬。今ぷーちゃんの暴露が終わったところ(にこにこ)」
加「あ!そうでしたそうでした!」
米「フランス、カナダ、日本以外は暴露したはずなんだぞ。はい、次は誰なんだい?」
諾「ロシアば?(顎でロシアを指し)」
露「嫉妬?……しないけど、敢えて言うなら……自分に対して?」
西「?自分?」
露「うん、自分」
仏「なんだか哲学的だねえ。詳しく聞かせてもらえないかな、ロシア。お兄さん興味あるよ」
露「(くすりと微笑み)……今が幸せなのに、幸せだからもっともっとほしい。手にいれた僕のものは離れないって分かってるから何にも嫉妬なんてしないのに、僕が欲深くて腹が立っちゃう。それで、自分に嫉妬してるんだよ」
西「〜♪(情熱的な告白に口笛を吹き)」
南「言ってること遠回りなのに直球なんだよなあこいつ……」
露「そう?(首傾げ)」
仏「なるほどねぇ。でもそういうジレンマは抱えてる方がいいんじゃないかな?相手をそこまで想ってそこまで悩むってのは大切な事だよ。愛に下心は必要ってもんさ(ウインク)」
露「そんなもんかなあ(反対側に首を傾げ)」
仏「(くすくすと笑ってロシアの頭を撫でながら)そういうものだよ。甘いだけで終わらないのが恋愛の厄介なところだね」
露「うーん……(子供のように小さく唸りながら言葉を反芻させ)」
米「まあ俺はロシアの話とかどうでもいいんだぞ(さらり)」
露「(イラリ)」

諾「なんかおめ、機嫌悪くね?(アメリカの方を横目で見つめ)」
米「気のせいじゃないかい?ほら、次だよ。兄弟、君は?(カナダを指差し)」
加「え?…………怒らない?怒ったら絶交するからね?…………アメリカばっかりフランスさんと遊んでるし、フランスさんはアメリカに最近構いっきりだし……寂しい、です(もごもご)」
日「……嫉妬?(真顔)」
仏「か、カナダ!ごめんねいつも会ったら愛してるつもりがお兄さんの愛が!愛が足りなかったんだね!!んもうっ、言ってくれたらもっとベッドで愛でてあげるのに!!(席を立つとカナダに熱い抱擁)」
加「ふむぎゅっ!?あっ、いえ、そ、そうじゃなくて……っ(恥ずかしいことを言ったことに今気付いた様子)」
米「兄弟、……安心してくれるかい?たっっっっっぷり可愛がってあげるから(攻めオーラ全開)」
加「嫌な予感しか!しない!!」
西「なあ、やっぱり自分の育て方間違っとるで(イギリスの肩を指で小突き)」
英「カナダ……健気に育って(ハンカチで涙を拭いながら)」
日「ええ……イギリスさんの教育の賜物です……(手拭いで涙を拭い)」
諾「おい、ツッコミ足りねえべ」
南「ツッコミなら南極大陸に遠征に出掛けたぜ?」
諾「おめもどっちさ言うとツッコミ役だろサボんな(真顔)」
南「人数多いから事足りた気がした(過去形)」
西「よっしゃ、ほなら親分がツッコミするわー」
南「ハウス!」
西「ワン!!」
露「流れるようにボケたけど、これ事前練習したの?」
南「いや、まったく?」
西「なんとなく!」

諾「ドイツに今心底会いてえ……」
米「で、そんな心底へばってるノルウェーって嫉妬とかするのかい?」
諾「あ?」
米「(サムズアップ)」
諾「……スヴェーリエ(真顔)」
米「スウェーデン?(意外そうに目を瞬かせ)」
諾「んだ。あんことスヴェーリエは昔ば殺し合う仲だったからな。おかげでこっちもやれスヴェーリエと同居もしたわ独立認められなかったわ散々だったがぶっちゃけふたりの世界すぎてウザかった(真顔)」
英「独立(ゲンドウポーズ)」
米「独立(もう一度サムズアップ)」
西「あかん、それは今の親分にも効くわー」
加「うん……僕にも効果抜群……」
諾「ま、スヴェーリエに至って俺なんて眼中にねえだろうが……ふっ(何かを思い出したように噴き出し)」
米「どうしたんだい、急に噴き出して。スウェーデンに腹立ちすぎて疲れちゃったかい?」
諾「(笑いを堪えるように)いや昔な、むしゃくしゃして朝にスヴェーリエのベッドに裸で寝転んで目を覚ました時に『昨日は激しかったな』って事後みてえに見せかけたドッキリ仕掛けたことあったの思い出してな」
仏「ファッーーーーーwwwwww」
日「……して、結果は?(震え声)」
諾「そこにあんこが現れて掴み合い殴り合い。そのあと二人に怒られたが胸がスカッとした。反省ばしてねえ(ドヤ顔)」
米「ガチじゃないか(真顔)」
南「こいつ、時々やることがぶっ飛んでるんだよ……」
西「なー。でもたしかにそれはウケるわー」
日「ウケる(震え声)」
英「お前のたまに血の気の多いのは何なんだ……」
露「もと海賊ってみんなこんななの?(首傾げ)」
英「俺を一緒にするなばかぁ!!」
米「いや、君が一番海賊だろ(肩ポン)」
普「なあ、ここにはまともな奴は居ねえのか…(突然の復活)」
米「俺のことかい?(自分の胸を叩く)」
仏「お前はお呼びじゃないよ!森にお帰り!!(突然のジブリ)」
米「オレ、モリ、カエラナイ、オレ、クニ、クウ(突然のゴリラ)」
西「タチサレ……コノモリカラタチサレ……(突然の農家アイドル)」
日「…………どこから突っ込みをいれていきましょうか(真顔)」
普「ごほん。フランスは金色の髭撒き散らして風の谷へ帰れ!!アメリカは人間に戻れ退化すんな!!あとスペインに至ってはお前なんでそのネタ知ってんだよ!!(ビシィ)」
日「おお……(拍手)」
諾「ツッコミが帰ってきたべ勝鬨をあげろ(真顔)」
南「今夜はワインだわっしょいわっしょい(真顔)」
英「……頭が痛くなってきた(額抑え)」
日「ご安心ください、既に痛いです(震え声)」

仏「そんな頭痛持ちな日本はどうなの?坊ちゃん関係で嫉妬……してるか(断言)」
日「フランスさん、アメリカさん、カナダさん。近いんです、お願いですから勘弁してください(真顔)」
米「君も俺かい(白目)」
加「あれ……僕も?(きょとん)」
仏「むしろこっちがそう思われてるのに勘弁して欲しいよ(真顔)」
日「フランスさんは腐れ縁だと重々承知ですよ?アメリカさんとカナダさんがイギリスさんにとって大切な弟であることも……ですがね、ですが……爺の心臓には悪いのです勘弁してください(震え声)」
米「イギリスなんてくたばればいいって思っててもかい?(悪意ゼロ)」
日「それはそれで失礼なのでやめてください(真顔)」
仏「……興味本位で聞くけどさあ。日本の中でお兄さんやアメリカ、カナダは坊ちゃんとCP組むとしたらどっち側なわけ?(恐る恐る)」
日「イギリスさん総攻め(即答)」
米「F××k!!!!!」
仏「知ってた(白目)」
英「(勢いよく椅子から立ち上がり)お、俺は日本にしか欲情しないんだからな!!!」
日「イギリスさん……(トゥンク)」
普「……ちょろすぎて心配なレベルだな」
露「日本君がちょろいのは今に始まったことじゃないけどねえ」
普「ああ……そうだったな(遠い目)」
日「ごほんっ、と、とにかくですね!イギリスさんは私のかれ……っ、かれ……かれし……なので……だめですからねっ!!!」
諾「もっとはっきりと(びしゃり)」
日「かれし……です(小声)」
諾「声がちいせえ(びしゃり)」
日「ぼ、ぼーいふれんど!(やけっぱち)」
諾「歌うように(悪ノリ)」
日「ぼ、ぼーいふれーんど!(空気を読んだ)」
諾「よし」
米「なんだったんだいこの茶番」
英「トゥンク……」
南「おい、ちょろいのもうひとりいたぞ(イギリスを指差し)」
西「そんなんー最初かーら分かっとったことやないかーい♪(日本につられてミュージカル調)」
南「そーだったーーーなーーー(悪ノリ)」
普「……俺様、そろそろ放置するからな(諦めの顔)」
露「全部律儀に突っ込んでたらキリないと思うよ(確信)」
普「せやな(真顔)」

南「んで、オオトリ飾ってるのがワイン野郎か?(悪ノリ停止)」
仏「あら美味しいところ持っていっちゃっていいのかな?ふふ、お兄さんとしてはもっと皆の暴露を聞きたかったんだけどなあ(目を細めて柔らかく微笑み)」
日「これ以上は爺の心臓には悪いので……」
南「俺はぶっちゃけたしなー」
普「早いところ話進めてくれねえとこいつらボケっぱなしだぞ(真顔)」
仏「そだねー。嫉妬…嫉妬ねえ(前髪を弄りながら考え込み)…坊ちゃんとぷーちゃんかな」
英「は?」
普「へあ?」
南「眉毛様はあいつらの兄貴だしまあわかるな。……プロイセン?」
普「待て待て待て。俺様こいつらにこれっぽっちも邪な気持ちは抱いたことはねえから!!(北米兄弟を指さし)」
米「うん、俺もプロイセンはない。いい友達だとは思うけど」
加「これ……は、アメリカに関してかな?(首を傾げ)」
仏「ぷーちゃんはお兄ちゃん属性だから危険なんだよ(真顔)」
日「そういえば、何だかんだでプロイセン君ってソードワールドではマシューと、ダブルクロスではアルフレッドと懇意にしておりますよね(思い出したように呟き)」
仏「それに知ってる?弟ってのは甘やかされると無意識にその人に擦り寄るし無防備になるんだよ。あと過剰なスキンシップでさえ自分を見てくれるって喜んで受けちゃうしね」
南「あー……(わかるという顔)」
西「ぷーちゃんってそこら辺実は絶妙に甘やかし上手やんなあ」
米「…………いや、待ってくれるかい?つまり俺がプロイセンに甘えてるように見えるってことでファイナルアンサー?(真顔)」
仏「……(にっこり)」
米「……(ないわぁという顔)」
普「……俺様、甘やかしてたことあったか?」
日「割とがっつりとおふたりを甘やかしてるようには捉えられましたが……」
加「……つい甘えちゃうところはあったかもしれないですね(苦笑)」
普「……(まじかよって無自覚な顔)」
日「プロイセン君の件はさておき、意外でした。フランスさんですから、イギリスさんに対しては嫉妬していないものだとばかり……」
仏「あははー。言ったでしょ?恋愛は甘いだけじゃ終わらないんだよ。だけどそれを分かっててもしちゃうもんだから大変だよね、ほんと(困ったように肩を竦め)」
日「(同じように肩を竦め)可愛いご兄弟とも、きちんと貴方の手元におりますから大丈夫だと思いますよ。老いらくの爺の戯れ言ですけれどね(くすりと笑い)」
仏「ふふ、充分にそれは分かってるよ。でもMerci,日本。そう言ってもらえると嬉しいよ」

米「……(フランスと日本が隠れて話している様子を見つめ)」
諾「で、おめは何にイラついてたんだ(アメリカに声を掛け)」
米「……なんにも。苛ついてなんてないんだぞ(語尾が少々荒れ)」
諾「……女か?」
米「おん……っ!?…………まあそんなとこ」
諾「あいつの女癖の悪さば今に始まったことでねえべ。それさ気にしたら負けだぞ」
米「わかってる。わかってるんだ。けど……やっぱり女の子の方がいいんじゃないかって邪推しちゃうんだよ(悔しそうに唇を噛んで左指に収められた指輪を握りしめ)」
諾「…淡白だぞ、あいつ(ふと思い出したように)」
米「……………………は?」
諾「フランスば女とは星の数程付き合ってるみてえだがあいつ割と淡白だべ。セックスもそれ程回数重ねねえしまず自分から押し倒すとかしねえし」
米「は?いや?は??何言ってるんだい?あのフランスが?さっきも女の子からのデートの約束で浮かれてたんだぞ?(混乱してぐちゃぐちゃと言葉を並べ立て)」
諾「おめは自分の家褒められたりすんの嬉しくねえの?俺には褒められて喜んでるような感じにしかあいつは見えねえが(話し込んでいるフランスの方を顎で指し)」
米「ッ、……そ、れ……は……(薄々勘づいていたことを肯定する勇気がなく狼狽え)」
諾「更に言うとあいつは後腐れなく付き合ってきた女とは別れられるよう執着とか見せねえ主義だ。おめとの馴れ初めやさっきの暴露からしてそれは目に見えてんでね?」
米「…………ごめん、ノルウェー。ちょっとひとりにさせて(額を押さえながら片手をあげて逃げるように会議室から抜け出す)」
諾「おう、行ってこい(手をひらひらと振りながら見送り)」

加「(ふたりの様子を遠巻きで見ていたがほっと胸を撫で下ろし)……誤解解けて良かった」
諾「いやー、まさか本当に女絡みけ。日頃の行いが祟ったな。ざまぁ」
南「言ってやんなって。まああれだな。ざまぁ」
西「ふたりとも、あんま人の不幸を面白がったあかんでざまぁ」
露「便乗すればいいの?ざまぁ?」
英「ざまぁ(渾身の煽り顔)」
普「イギリス優勝」
日「……皆さん、あまりフランスさんを苛めてはだめですよ(苦笑)」
仏「え?なになに??お兄さん何か知らないけど罵倒されてる?貶されてる?あぁんっ、皆の冷たい視線が刺さっちゃうらめえええ!!(自身の体を抱きしめ)」
南「きめぇ(一刀両断)」

諾「(ぴこーんとフィヨルドが真っ直ぐに伸び)…ここはアメリカを飲みに誘うか」
日「おや、珍しい(くすりと微笑み)」
諾「何言ってんだ、酔い潰してアメリカさ本音吐かせようなんて魂胆考えてねえべ(真顔)」
日「本音がしっかりと出ておりますがそれは(真顔)」
南「でろんでろんに泥酔したアメリカとか見たことねえな、そういや」
普「……アメリカには悪いがちょっと面白そうだと思っちまった俺は」
露「同じく(深く頷き)」
諾「おう、ロシア。おめも手伝え。おめが煽ればきっとアメリカもばかすか飲むべ」
露「ん?いいよー、飲酒対決ならお手の物だからね(にこにこ)」
西「なあなあ親分達も参加してええー?(わくわく)」
南「俺も結末を見届けてやるよ(そわそわ)」
諾「ええんでね?人数多い方が警戒心薄くなりそうだし。問題はおめらが酔い潰れねえかだな……チラッ(日本の方へ視線を向け)」
日「だ、大丈夫です!日本酒なら(多分)酔いません!」
英「そこは問題ない。俺達はアメリカが酔い潰れるまで酒に見せかけたお冷や茶を飲もう。それなら直接食事を受け取るパブで実行し席に運ぶ時にこっそりとアメリカの酒をアルコール度数の高い酒にも変えられるしな」
南「ガチ勢いたぞおい……」
加「あ、じゃあ僕がアメリカの警戒心緩める囮やります(挙手)」
普「カナダが居ればあいつも警戒心解きそうだな。うっし、じゃあ俺様から飲みに行こうって声掛けるわ。ノルウェーやロシア、ましてやイギリスじゃ誘いに乗ってこなさそうだもんな」
諾「解せぬ」
日「明らかに罠の香りがしますものね……こればかりは仕方がない」

仏「ねえ、ちょっと…(自分だけ除け者にされた円陣に声をかけ)」
諾「あ、静かにしてもらえます?(流暢な標準語)」
南「っし、じゃあお前らいくぜ!(円陣に力を込め)」
西「えっと、やったるでー!おー!!(ノリノリ)」
露「おー!(ノリノリ)」
普「小鳥のように格好よくミッションを遂行するぜー!!(ノリノリ)」
加「援護は任せてください!(いつもより存在感が増している)」
英「……(仲間外れにされていないことに感動で震えている)」
日「イギリスさんもご一緒に。えいえいおー!」
英「あ、ああ。おー!」
諾「よろしい、ならば戦争……でねがった。作戦開始だ(真顔)」

仏「ポツーン(´・ω・`)」

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