クトゥルフしようぜ!

セッション「妊娠確定ガチャチケ無料配布」後

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英「(会議を終えプレゼンに使用した書類を机でとんとんと整えながら隣に目を向け)日本、この後時間あるか?」
日「時間ですか?(鞄からスケジュール帳を取り出すとパラパラと捲り)……はい、この後は問題ありませんね。なにも予定は入っておりませんよ?」
英「そ、そうか…(どこかそわそわとした様子で視線を彷徨わせていたが横目で日本を見つめ)た、たまたま!たまたまこの近くに糞髭が勧めてくれた美味いビストロがあると事を思い出してだな。…そ、そのなんだっ、嫌でなければ今からでも一緒に飯でも…(頬はほんのりと紅く染まっている)」
日「(一瞬目がぱちくりと瞬くがすぐに嬉しそうな表情に変わり)とてもいい案ですね!私、丁度お腹が空いておりまして……フランスさんのお勧めとあれば善は急げ、ですね。ふふ、私でよければご一緒させてください(口許に手を当てて穏やかに微笑み)」
英「…!!(わかりやすいほどに深緑が喜びでつやつやと輝き)あ、ああ!なら善は急げとやらだ。行くぞ!(がたりと椅子から立つといそいそと鞄に書類を入れ)」
日「(くすくすとおかしそうに笑いながらスケジュール帳を鞄に戻し)……忘れ物、なさらないでくださいね?」
英「そんなヘマはしないぞ!…た、たまにしかっ(普段の自分の忘れ物キングぶりを思い出すと自信が徐々に無くなるが払拭するように首を振り)なんでも海鮮を中心にした料理がメインらしい。きっと日本の口にも合うと思うぞ」
日「海鮮ですか、それはそれは。新鮮な魚介類は体にもいいですし……私たち島国にとっては身近な食材ですものね(海鮮と聞いて分かりやすく頬に朱色が差し)」
英「ああ。だいたい会議のあとはアメリカが居ると肉料理ばかりになるしな。そのアメリカは今は例の件で休んでいるわけだが…(椅子を元の位置に戻すと日本の肩を叩き部屋から出ることを促し)」
日「(頷くと椅子を戻して部屋を退出し)……あのあとは私、アメリカさん達と連絡は取っていないのですが……大丈夫でしたか?」
英「フランスからはメールは着てるがな。アメリカにとっても子供を孕むというのは相当な体力を要することだ。それを考慮してかマメに寄越してくるぞ。糞髭の癖にそこら辺気を遣うのが何かムカつくな次会ったら鼻フックでもしてやる(真顔)」
日「(ほっと胸を撫で下ろし)よかったです……フランスさんももう立派なお父さんですね(鼻フック発言に苦笑しながらも安堵の様子を見せ)」
英「(歩みを進めていた足を止め)…そういえば今日は連絡が着ていないな(思い出したかのようにスマートフォンを取り出し操作するも朝と変わらないメールボックスの画面に眉間に皺を寄せ)」
日「連絡がない?……何かあったのでしょうか?(顎に指を添えると小首を傾げ)」
英「思い返してみればここ1週間、糞髭の返信も随分と素っ気ない文面だったな。普段ならもっと絵文字や気持ち悪い長文を打ってくるものを…(画面をスクロールしながら顎に指を添え)」
日「……もしかして、ですけど……一週間前にお産まれになってメールを打ち込む暇がない……とか?(思い当たった答えに首を振り)」
英「(隠すことなく舌打ちし)なら尚更こちらにしっかりとした連絡をすべきだろう。…こうなったら今からでも連絡…!?(背中に突然衝撃を受け体が緊張したのか条件反射で背筋が伸び)」
日「……イギリスさん?(急に隣から姿を消したイギリスを確認するように振り返り)」

奥「…Guess who?だーれだっ(イギリスの背中にしがみつきながら楽しそうに尋ね)」
魯「……(無言のままだがくすくす笑いながらイギリスの背中にしがみつき)」
英「…誰だお前ら(ふたりの少女のどことなく感じたことのある雰囲気に怪訝そうに目を細め後ろを振り返る)」
日「……あの、お嬢さん方?ここは部外者は立ち入り禁止でして……(突然現れた少女たちに困惑したように声を掛け)」
奥「誰だって言われたよ?(楽しそうに青みがかった紫色の瞳を細めながらショートヘアーの少女に尋ね)」
魯「誰だって訊かれちゃったね?(紫色を帯びた青の瞳でウェーブヘアーの少女を見つめて笑い)」

仏「はあ、は…っ…!!(忙しない足音をたてイギリス達の真横の階段を上りきるとお目当てのふたりを見つけ)いっ、居たー!!(少女達を指差し)」
米「はっ、はっ……ふうっ(フランスのあとに遅れて階段を昇りきると肩で息をし)ほっ、本当かいっ……!!」
魯「見つかっちゃった!(心底楽しそうな顔でけたけたと笑い)」
奥「見つかったら仕方ないね!鬼ごっこはこれで終わりになったのは残念だけどさ(残念そうに眉根を上げ)」
英「!!フランス、それにアメリカ!?お前達今まで何をしてたんだ!!(少女達にしがみつかれている状態のままふたりに怒りをぶつけ)」
米「何してたと聞かれるとこの子達を探し回ってたというか……(呼吸を整えるために壁に寄りかかり)」
日「……ええっと、改めてこの子達は……?(未だにイギリスにしがみついている少女たちを手で示し)」
仏「(壁に背を預けながらずるずると腰を下ろし)…坊ちゃんはもうその顔は察してるんだろ?」
英「…信じたくないが、いやまさかそんな…(未だにしがみついている少女達を恐る恐る観察し)」
魯「(ぱっとイギリスから離れると回れ右をしてフランスに抱きつき)パパ!きちんと挨拶できたの!」
奥「(ショートヘアーの少女と同じタイミングでイギリスから離れアメリカの元へ歩み寄ると上目遣いで見つめ)mommy、僕もちゃんと叔父様達に挨拶したよ。ね、褒めてくれるよね?」
米「(困ったように笑うとウェーブヘアーの少女の頭を撫で)うん、よくできましたなんだぞ。えらいえらい」
日「……つ、つまりは矢張……せ、成長が早い……(ふたりの少女たちが誰なのか理解すると唖然と眺め)」
仏「はは、俺達も驚いたよ。1週間前にアメリカのお腹から出てきたってのにこんだけ成長しちゃったものね(困ったように笑いながらショートヘアーの少女の髪を撫で)」
英「叔父さ…叔父…(複雑な表情で固まっている)」
魯「あたし達はパパとママンの子だもん。成長だって早いんだよ?(自慢気にフランスに擦り寄り)」
奥「僕らも国の化身…いや国じゃないか。それに近い存在だからね!(同じく自慢げに口元を緩めながらアメリカの手に頬を擦り寄せ)」
日「!(ウェーブヘアーの少女の言葉に目を見開き)……既にご自身たちの自覚まであるのですか……?」
仏「なぜかお兄さん達が教える前に理解してたみたいなんだよ。まあ教える手間というかそういうのはなくてこっちとしては楽だけどね(ショートヘアーの少女の頭をぽんぽんと叩き)ほら、ちゃんと自分達がどこの化身かってのは教えたの?」
魯「ううん。パパがいいよって言うまでは言わない方がいいかなって(フランスを見上げてにへらと笑い)」
米「ってことは、(ウェーブヘアーの少女を見下ろして苦笑し)」
奥「ま、まだどこのとは言ってないよmommy!(怒られると思っているのか焦って弁明)」
米「怒ってないよ。ほら、きちんとふたりに挨拶するんだぞ?(くしゃりと少女の頭を撫でて優しく微笑み)」
英「おじ…叔父さ…(未だに叔父扱いされたことに混乱している様子)」
日「イギリスさん……(なんと声を掛けていいのか分からずに肩をポンポンと叩き)」
魯「(イギリスの反応を気にすることなく満面の笑みを浮かべ)フランスパパと、アメリカママンの娘だよ!旧フランス領ルイジアナ、現アメリカ合衆国ルイジアナ州……って言ったらわかる?」
奥「!(母の優しい微笑みに頬を上気させながら嬉しそうに目を細め)う、うん!僕ちゃんと自己紹介するから見ててね!(拳をぐっと握ると島国の方へ振り返り)僕はサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏。長い名前だからサントル、とでも呼んでくれると嬉しい。daddy…フランスとmommyのアメリカの子供でルイジアナとは双子だよ」
日「……ええっと、サントルさんとルイジアナさん……(ふたりの情報をまとめて額を押さえ)……成程、矢張地域としてのお子様で……」
奥「(じーっと日本を見つめ)mommyが言ってたヤマトナデシコ…日本って貴方の事かな?なんと言うか…僕達と同い年にしか見えないな」
日「うぐっ、(ぐうの音も出ずに潰れた声をあげて苦笑)」
仏「…このずばずばと空気の読めない発言をいとも容易く言いのけるのはお前譲りだね(呆れた様子でアメリカを見つめ)」
米「はは、可愛いだろ?(サントルの頭をうりうりと撫でながら)……それに、ルイジアナは口が回りすぎて君によく似てるよ(からりと笑い)」
仏「え、そんなに似てる?(ルイジアナに視線を移し)」
魯「えへへ、パパと似てるってー!(心底嬉しそうにフランスに抱きつき)」
米「あー、スキンシップ過剰な部分の方が似てるかもね(肩を竦め)」
英「見た目がアメリカな中身糞髭女と見た目が糞髭な中身アメリカ女とは…世も末だな(ひっそり復活したイギリス叔父さん)」
魯「(むすーっと頬を膨らませ)パパの悪口いったらあたしが許さないんだからねっ!」
日「おっとファザコン……(思わず苦笑)」
奥「ルイ、あの人は自分の弟であるmommyをdaddyにとられたことに根に持ってるんだよ。HAHAHA!実に粘着質だね!くたばれ!って奴だ!」
英「なんで初対面なのに俺はこんなにボロクソに言われないといけねえんだよ!?(頭抱え)」
日「とてもアメリカさんで私はちょっと眩暈がしそうです……(頭を押さえ)」
奥「(日本の手首を優しく掴み)大丈夫かい?歳なんだからほら、どこかに腰掛けるといいよ日本お爺ちゃん」
日「お爺ちゃん……!?(感動と困惑が入り交じり)」
魯「そうだね。こんなに美人なのにあたし達よりうんと年上だなんてビックリしちゃった(ハンカチを取り出すと床に敷き)……ハンカチで悪いけど、よかったらここに座ってね?」
日「ああ……フランスさんです、これはフランスさんです……!!(震え声)」
英「なんで変なところばかり似てしま…いや、お前らの良いところはそれこそ数える程もないか(遠い目)」
米「イギリス、君は本当に失礼だね!サントルとルイジアナに変なこと吹き込まないでくれよ?(ジト目)」
英「吹き込む吹き込まない以上に基盤がお前らならそれこそ手遅れだからな!?(ぎゃんと吠え)」
米「ヒーローが基盤なら最高のヒロインたちに決まってるじゃないか!(応戦するように吠え)」
仏「まあ確かにこの子達は割りとキャラ濃いいなーとは思ったけどね(双子達をぼんやりと見つめ)」
魯「(フランスの視線ににししっと笑い)だってパパとママンの子だもん!ふたりのいいところ、たくさん持ってきたんだよ?」
奥「そうだよ。僕らはふたりの子ども。大好きなmommyとdaddyの素敵な所を沢山授かった素敵なladyでしょ?(ウインク)」
米「(イギリスとの言い合いを切り上げてふたりを見つめ)……サントル、ルイジアナも。おいで?」
奥「!mommy、呼んだ?(アメリカの元へ嬉々として傍に寄り)」
魯「ママン、どうしたの?(不思議そうにアメリカの傍に寄り)」
米「(傍に寄ったふたりをぎゅっと抱き締め)……君たちは俺たちの最高のladyだよ!」
奥「…っ!!(きらきらと青みがかった紫色の瞳を輝かせ)mommy達の最高のlady…ふふふ(嬉しそうに頬を緩めながらアメリカに抱き着き)」
魯「ふふーっ、(紫めいた青い瞳を輝かせてアメリカに抱きつき)パパとママンの最高のlady……嬉しいなあ!」
仏「(イチャつく3人を指さし)…見てこれ、楽園ってのを絵にしろって課題出たらこの光景描けば100点満点出るくらいに最高だろ?(真顔)」
英「糞髭の真顔が地獄か(真顔)」
日「フランスさんもすっかり親バカ街道まっしぐらですね(くすくす笑い)」
仏「まあこんな可愛い子達が産まれたらそりゃあめろめろになっちゃうのは仕方ないことなんだよ日本。…ただ問題も色々あったんだけどね(遠い目)」
日「問題、ですか?(こてりと首を傾げ)」
仏「…俺達親の影響受けすぎてってのが、ねえ」
日「……と、申しますと?(恐る恐る確認するように)」

奥「(くんくんと鼻を鳴らし)…匂う、匂うぞこの香り。この近くにホモォの気配を…ハッ!?(気配のする方へ振り返り)」
魯「ほっ!?(サントルに遅れて振り向き)」

伊「ドイツー、日本先に帰っちゃったから俺達ふたりだけでご飯食べに行こうよー(ベランダを挟んだ向かい側の棟でドイツの腕に抱きついて歩いているイタリアの姿が見える)」
独「わかったから少し腕を離せ歩きにくい!(そう言いながらも突き放す様子は見せず)……そうだな、会議も無事終わったことだし打ち上げで行くか」
伊「わーいやったあ!ヴェヴェー、ドイツとご飯だあ(すりすりと抱き締めた腕に頬を擦り寄せ御満悦)」

奥「┌(┌ ^o^)┐ホモォ…」
魯「……(ジュルリ)」
日「あー……(察し)」
米「……いや、この子達さ……俺たちのことでも……ね(あからさまに発言を暈しながら)」
仏「アメリカが発狂していたよ…目を離した隙に溜め込んでた薄い本も見事に探し当てられて百合とか濃厚なR指定を声出して読んでたからね」
英「守備範囲広すぎだろ(びしゃり)」
米「もうその件は死にたくなったんだぞ……俺の秘蔵本の隠し場所探し当てられるわ読まれるわ……(頭を抱え)」
奥「mommy、大丈夫?おっぱい揉む?(ここまでがテンプレ)」
魯「あたし達に気にせずにパパとアンアンしていいんだよ?(ここまでがテンプレ)」
英「…(自由コンビを冷めた目で見つめ)」
日「……(自由コンビを何とも言えない顔で見つめ)」
仏「お、お兄さんは教えてない!!教えてないからねこんなこと!!(必死)」
米「お、俺も教えてない!!全っ然教えてないからね!!(必死)」
英「…果たしてこれは本当にいいところを併せ持った結果なのか(真顔)」
日「少々検討の余地がありますね……(真顔)」
奥「君達は失礼な奴だなあ。mommyやdaddyを少しは見習って欲しいものさ(やれやれと肩を竦め)」
魯「ほんとほんと。パパとママンみたいにヒーロー然としてほしいよね(余裕綽々な様子で溜息を吐き)」
仏「…お兄さん、ヒーローになった覚えはないけどね(真顔)」
米「ほら、ふたりにとっては君もヒーローってことじゃないかい?(ふたりの勢いに苦笑し)……でも、すごく可愛いだろ?抱き締めるとフランスみたいないい香りがふたりともするし(苦笑が嬉しそうな笑みに変わり)」
仏「んー…(ふたりを一頻り見つめるとアメリカに視線を移し)…うん、Ma petite cherieお前が可愛いよ.(柔らかくアイリスを細めて微笑み)」
米「(意味が伝わらずにふたりを褒められたと勘違いし)だろ?……ふたりとも俺のベッドに潜り込んで熟睡してるのはビックリしたけどさ(にこにことふたりの仕草を眺め)」
奥「…mommy。daddyはね、mommyのことを可愛いって言ったんだよ(びしゃり)」
魯「ママンはそろそろフランス語覚えた方がいいよ?(さらり)」
米「……へ?(びしりと固まり)」
仏「…(固まるアメリカにむかって自身の唇に人差し指を当てながらウインク)」

日「……え、ええっと……取り敢えずおふたりが例のお子様ということははっきりと判明しましたが……あのあとのこと、お伺いしても?(おずおずと挙手)」
仏「あのあとのこと?(日本の方へ振り返ると首傾げ)」
日「出産後、一週間程イギリスさんも連絡が少ないと仰っていたので……その間はお忙しかったのかなあ、と(控えめだが好奇心の塊のような視線を向け)」
仏「…あー、あの期間はね。2人の成長があまりにも早すぎて対応するのにあっぷあっぷしたというか…(髪を掻きながら当時のことを思い出し)」
米「俺は完全に体力持ってかれてたというか……(眼鏡を掛け直しながら同じように当時を思い返し)」
奥「僕は知ってるよ。これは回想シーンが流れるパティーンだと(キメ顔)」
魯「お約束のパティーンだね(ドヤ顔)」
英「ダメだこの双子早くどうにかしないと…(真顔)」
日「お二人のダメな部分も見事に継承されております……(震え声)」

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