クトゥルフしようぜ!

【世界会議後 会場前廊下】

諾「(長椅子に腰掛け足を組みながらジト目で)…で、おめら俺に何の用事だべ」
米「アー……なんの用事かと聞かれると説明しづらいというか……(忙しなく眼鏡の弦を触り)」
仏「実はノルウェーにしか頼めないことなんだよね(にこにこと微笑み)」
諾「…どんな頼みが知らねえが俺以外にも頼めそうな奴ばたくさんいんだろ。例えばカナダとか(コーヒーの入った紙コップを口につけずずずと音を立てて飲み)」
米「いや!いやいやいや!!カナダはダメ!絶対!!絶っっっ対ダメ!!!(両手で大きな×マークを作り)」
諾「しだら日本ば(首を傾げ)」
仏「あー…、日本には刺激がちょーっと強いかなあ」
米「というか、イギリスに殺されるから論外(両手は×マークのまま)」
諾「そのイギリs」
米「フランスが殺される(真顔)」
仏「お兄さん死んじゃう(真顔)」
諾「………。あれだ、仲の良い三馬鹿?スペインとかなら頼みやすいだろ」
米「…………俺が嫌だ(真顔)」
仏「だってさ」
諾「じゃあプロイセン。あいつは口さ硬いだろ」
米「絶っっっ対ない(威嚇しながら)」
仏「ないない!それはない!!!(首を左右に強く振り)」
米「だから!ノルウェー、君にしか頼めないんだよ!!(眼鏡の奥で空色が潤み)」
諾「(紙コップをテーブルに置き)その頼みってのはなんだ。用件次第では俺も縦に首さ振れねえべ」
米「……………………その、アー……み、見ててくれるだけでいいんだぞ(主語を明らかに暈し)」
仏「そうそう。ノルウェーは俺達をただ見てるだけな簡単なお仕事だよ。…なんならアイスランドも呼んでもいいよ?(ウインク)」
諾「……(何かを察したのか無表情だった顔が怪訝そうな色に変わっていき)」
米「報酬はなんだっけ、ほら、日本の家の……響だっけ?あの酒の一番いいやつ、用意するから!」
仏「そうそう!それに見ていてあれだなーそんな気持ちになっちゃったなーって時はそこで抜いてもらっtぷべら!?(顔面に投げられた紙コップが命中)」
諾「(投げた時に立ち上がったのかゆっくりと投球モーションを解き)…このド変態共が」
米「(否定できずに苦笑いを浮かべ)……巻き込んでるのは悪いけど、君くらいにしか頼めないんだよ」
仏「(顔についた紙コップのコーヒーの飛沫をハンカチで拭きながら)俺達ふたり、どっちもノルウェーなら信用出来ると思っての頼みなんだ。とんでもないことを言ってるとは分かってるけど頼むよ」
諾「…………(ふたりをジト目で見つめ思案している様子)」
米「……(期待するようにノルウェーを見つめ)」
仏「……(真っ直ぐにノルウェーを見つめ)」
諾「……はあ(長い前髪をくしゃくしゃと掻き上げ)…今回だけだ」
米「!!ノルウェー!!君は本当に最高だよっ!!(ノルウェーに勢いよく抱きつき)」
仏「いやあ助かるよノルウェー!(ぽんぽんとノルウェーの背中を叩き)」
諾「さしね(ぐいぐいとふたりを引き剥がし)…で、俺はおめらがセックスしてんのを見てるだけでええのか。タンバリンさ鳴らして盛り上げてやろうが?(懐からタンバリンを取り出し)」
米「それはNo thank you,(真顔で唇を尖らせ)……見ててくれるだけでいいんだよ、ほんと」
仏「さっきも言ったけど俺達の見てそんな気になったならそこで抜iへぶしっ!?(顔面に投げられたタンバリンが命中)」
米「フランス、君も懲りないな……(顔面にタンバリンをぶつけられている様子に肩を竦め)」
仏「(顔面を擦り)ってえ…知り合いの痴態見て何にも思わないってのはないんじゃないかなってお兄さんながらの配慮なのに」
諾「おめらは公開プレイしてえだけなら俺に気を遣うな。ヤるならとっととおっぱじめろ」
米「流石男前……って言っていいのかな(苦笑してフランスの手首を掴み)……こっちだよ。空き休憩室、知ってるんだ(すたすたと先陣を切り)」
仏「はいはいっと。あ、アイスランドとかに連絡ってもうしちゃった?(引っ張られながら後ろのノルウェーの方へ振り返り)」
諾「移動さしながら連絡する(素早くスマートフォンのロックを開くと電話帳の履歴をタッチし通話ボタンを押し)」
米「……ギャラリー、増えた(心なしか恍惚とした表情で前を見据え)」

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