クトゥルフしようぜ!

西「ロマーノ。(離れていくロマーノを見つめながら)…ええねん、この気持ちは墓場まで持っていくねん。……いつやろうなあ、骨になる日なんて」

南「くそっ!(がんっと壁を殴り)……なんなんだよスペインのヤツ。何でもないなんてぜってー嘘だろ。……変な夢も腹立つし、最悪だ……!」

西「はー、ロマーノ怒ってたなあ。やってもうたわ、せやけどなあ……って、ふお!?(体がとつぜん空中に持ち上がる)」

*

「ロマーノ、えらい御機嫌ななめやんなー?スペインと喧嘩したん?」

南「!?だっ、誰だ!?姿を見せろこのやろー!!!!」
葡「俺やん俺。ポルトガルやって。元気?あ、元気そうやね!」
南「ポルトガル!?……げ、元気だぞこのやろー!」
葡「んー、元気やけどえらい不機嫌やんねー?何?スペインにでもとうとう襲われたん?」
南「は、はあ!?襲われる!?な、何言ってんだよてめー……(驚きで目を見開き)」
葡「あ、てことはまだ親分子分してるん?あいつの忍耐力まじうけるわー。お前のことそういう意味で好きやのにな(にっこりと笑う)」
南「……は?スペインが?……俺を?…………は???」
葡「昔はお前のこと弟みたいに育てとったみたいやけど?前に酒場でえっらい情けない姿で言うとったで?『ロマーノのためにも俺は我慢するー』って。まだ耐えてるねんなあ」
南「い、いや……だってさっきまで、……は?……え?……はああああ!!!!????(ぼぼぼぼっと顔まで真っ赤になり)」
葡「お、ええ反応ー。あいつの秘密暴露した甲斐あるやんっ。(にこにこと楽しそうに)…あ、けどスペインにこれ言うたこと内緒な?あいつ律儀にもお前への本当の気持ち、伝えんように頑張ってるねんから。めっさウケるー」
南「いいいいいいやっ、これ秘密にしろとか無理だろ何考えてんだよ!!!あああっ、こここっ、このやろおおおおお!!!スペインに顔合わせ辛いだろ!!!!!」
葡「えー、あれなん?やっぱ不快に感じたん?(むふふと笑いながら)」
南「ちちちちちちげーよ!!!そうじゃなくて!!!うわあああああ!!!!(羞恥心で顔を覆い隠して)」
葡「…まあこっからは本気の話、自分に優しさあるんやったら内緒にしたったらへん?あいつ自分のことなんて二の次やけど、本当の気持ち否定されたらあいつますます自分を大事にせんからなあ」
南「……ちげーんだよ……嫌なんじゃねーよ……なんで、あいつ、黙ってたんだよ……はや、早く……言えよ本当に……俺の気持ちは無視か……(尻すぼみ)」

葡「……っと、なんやあれ(訝しげに目を細めて廊下の方を見つめる)」
南「……へぁ?(振り向いた)」
西「うおおおおおお!!っへぶっ!?(突然見えないなにかに引っ張られるようにロマーノ達の元に現れ、その場に顔面からダイブ)」
南「うわっ!?なななっ、なんだ!?(慌てて飛び退き)」
葡「……何してんの、スペイン」
西「いっ、たあ……それはこっちの台詞やわ!何かいきなり引っ張られたか思うとこないなとこまで……って、ポルトガル!?」

葡「……ほな、俺はお暇するわー。(手を振って立ち去る)」
南「ちょっ、てめっ、このタイミングで逃げんのかよちぎぃいいいいい!!!!」
西「ろ、ロマーノ!ポルトガルに変なこと吹き込まれてへん!?(あわあわ)」
南「ッ!…………な、んで(戦慄く唇を引き結んで睨み付けるように)」
西「……ロマーノ?(どこか真剣な眼差しのロマーノを見つめる)」
南「何で、なんで黙ってた……?なんで、俺に言わなかった……?(瞳に涙の膜が張るものの瞬きをしないよう必死の形相で)」
西「ロマーノ……何を言って……」
南「俺の気持ちは無視か……?自己満足で納得か……?ざけんなよ、……俺の為に我慢だぁ?……そんなの全然、俺の為じゃねえよッ!!」
西「ロマー、ノ…もしかして、ポルトガルに……(動揺を隠せず言葉が途切れる)」
南「ああ、聞いた。俺が好きなんだってな、スペイン。……もう一回聞くぞ。なんで、黙ってた?」
西「っつ(苦虫を噛んだような表情を一瞬浮かべてしまうが、すぐに自嘲気味な笑みを貼り付け)……はは、そんなん当たり前やん。ふられてんのに、今更こないな思い告げたところで意味無いやろ」
南「……は?振られた?いつ?誰が?どこで?」
西「…前に日本の家でセッションした時。俺の恋応援するーって。そないなこと言ったんやから親分に気がないってことやろ?」
南「……はぁ!?おまっ、何言ってんだよ!普通に考えて自分に好意向けられてるか分かんねえ状況であれ以外の言葉出るか!?馬鹿だろお前!!」
西「馬鹿って……はは、酷いなーロマーノは(無理矢理笑みを浮かべて)」
南「(かちんと来たのか勢いよく胸倉を掴んで引き寄せて頬をがっちり固定して)……言ってみろ。お前の気持ち、俺にぶつけろ」
西「……っ(息が詰まる感覚を覚える)」
南「……言わねえなら、俺から言うぞ」
西「……(視線を逸らしたいが逸らせずにただロマーノを見つめる)」
南「俺と付き合え、スペイン。俺から離れるな。自分を曝け出せ。お前の気持ちは、お前だけのもんだろ……」
西「………………え(思いもよらない言葉に目を見開く)」
南「……これで相子だこんちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!(ぱっと手を離して振り向きダッシュで逃げる)」
西「っ、待ってロマーノ!(はっと我に帰り、物凄い脚力でロマーノに追いつき)……はあ、はあ。」
南「っ、んだよ!フれ!とっととフれ!!それでお前の気が済むならさっさとフれよ!!!(追い付かれてしゃがみ込み)」
西「はあ、はあ……(息を整え、ロマーノと同じくしゃがみ込み)せやんな、ロマーノだけ言わせて自分だけ言わんのは親分…いや、男としてあかんよな。(ふうと、息を吐き出し)…ロマーノ、好きや。ううん、愛してる」
南「ッ、ん、だよ……!言えんじゃねえか……!!ちゃんと、俺に言えんじゃねえか……!!!おっせえよ、ばかやろー……」
西「はは、せやんな。…俺、怖かったんやな。ロマーノに、気持ち否定されんの。やから怖くて言えんかった。…はあ、情けないやんなあ。(ロマーノを抱きしめる)」
南「……つか、俺でいいのかよ……掃除なんてろくに出来ねえし、ヴェネチアーノみたいに何でも出来るわけじゃねえし、……お前に、迷惑掛けるぞ。絶対(両手をどうしていいのかと彷徨わせてだらんとおろし)」
西「ん、(ロマーノの手を取り、自分の背中に回して)ロマーノがええ。ロマーノが、ええんや」
南「……(おずおずとスペインの背を掴み)……おう、俺も……スペインがいい。ベッラも好きだし捨てがたいけど、……こ、こ、こ、恋人は……お前じゃなきゃ、いやだ……」
西「ん(幸せそうに目を細めて)……ロマーノ、キスして、ええか?」
南「!?き、きききき、キスな!そそそそうだな!キスしたって!だな!!」
西「ぷっ、あはははは!そうそう、『キスしたって』、やな。……ん、好きやで、ロマーノ(唇に軽くキス)」
南「っ、ん……!(思わずぎゅっと目を瞑り)」
西「ん、ロマーノ…かわええ(啄むようなキスを何度も交わす)」
南「んんっ!!(何度も触れられる感覚を覚えてその度にびくびくと肩を震わせ)……っ、て、照れてなんか、ねえからな……!!(ちらりと薄目を開けて)」
西「んん、……っ(ロマーノと目が合い、普段とは違うどこか余裕のある笑みを浮かべて)」
南「!?(喰われると思ったのか喉の奥で声を漏らし)……っ、んだよ……!」
西「?いや、ほんまに可愛くてしゃーないなって。(ロマーノの顎をすくいながら)それに、これからそんな可愛いい姿、沢山見れると思たら嬉しなってな」
南「う、うるせー……(顎を取られているので視線だけ逸らし)……てめーも、俺以外にその顔見せんなよ……」


その頃のポルトガルさん
「そういえば何で俺あそこおったんやろ。部屋おったはずなのに……まあ、ええか」


*

諾「(西ロマの映るモニターを両肘をついて見ながら)…ふん」
米「はあ、君のお節介焼きは凄いね。日本を思い出すレベルだよ(やれやれと両手をあげ)」
諾「俺のせいでギクシャクするのも困るべ。どうせイギリスには俺がしだこどって分かれば他の奴らにもバレる。」
米「HAHAHA、俺が一枚噛んでるって知れば誰も文句は言えないよ。……ううん、言わせない、かな(余裕ぶった笑みを浮かべて)」
諾「頼もしいごっで。…あれはすぐにでも喰われるな、ロマーノ」
米「一件落着だね!」
諾「まあハッピーエンドもたまにはえがっぺ。…けど、ただ幸せなだけじゃ面白くねえな(伏し目がちにモニターを見つめる)」
米「……さて、そろそろ黒く淀んだものも見たいよね。誰にしようか(ノルウェーの椅子に両腕を引っ掛け)」

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