ソードワールドしようぜ!

「(言われた通りを歩き)……確か、ここの筈ですが……」

「せんせー!こっちこっち!ほら、マシューも置いてっちゃうんだぞーっ!(聞き覚えのある大声が街に響き渡る)」
「ちょっ、待ってって……!お願いだから急に走らないでって……!!(壁に手をついて休憩をしながら)」
「こらこら、アル。あまり走り回らない。他の人にぶつかるでしょうに(言葉とは裏腹に微笑ましげな表情を浮かべ)」
「はーい!でもほら、せんせー!折角一緒にお祭り回るんだからいっぱい遊ぶんだぞ!!(目を輝かせ)」
「屋台は逃げませんよ。もうっ…」
「あはは、アルは本当にお師匠が好きだよね(休憩したまま)」
「もっちろん!!」

「……いましたね、ふたりと……誰でしょうか。師匠?(首を傾げ)」
「二人の魔法のお師匠さんかな?魔法使いは師から魔術を授かることで習得する人もいるしな」
「なるほど……アルフレッド!少年!(ふたりを呼ぶように大声で)」
「ん?……あ、キク!アーサーも!(ぶんぶんと大きく両手を振り)」
「アルフレッド、マシュー。あけましておめでとう(柔らかく微笑み)」
「うん、ハッピーニューヤー!(ご機嫌に笑いながら)」
「二人のお友達?(マシューに尋ねながら)」
「お師匠、あの人たちは僕らがお世話になってるギルドの仲間です。すっごく強くて、頼りになる凄い人たちですよ!(こくこくと頷き)」
「ご婦人、お初お目にかかります。キクと申します。……先程の紹介通り、彼らと同じギルドに所属する者です(軽くお辞儀をしながら)」
「まあ、もしかして…(キクの方を見つめて)アルフレッドがよく話してくれるキクさんは貴方だったのね。私はしがない冒険者のナナカと申します(お返しのようにこちらもかるくお辞儀をして)」
「よく……(ちらっとアルフレッドを一瞥)」
「憧れだからね!」
「アーサーです。同じくアルフレッド達と同じギルドに所属してます。…アルフレッド達にはいつもお世話になってます」
「アルフレッドが?マシューじゃなくて?あらあら、貴方が誰かのお世話をする日が来るなんてねえ……(可笑しそうに笑って)」
「お世話してます!」
「嘘つけ」
「……そこのアルフレッドには以前色々と有難すぎて困るお言葉を頂きましたので。ですが、ふたりの魔術にはいつも助けられておりますよ」
「えへへ、お師匠の教えのお陰ですからね(嬉しそうに顔を綻ばせ)」
「嬉しいこと言ってくれるねえ(マシューの頭をわしゃわしゃと撫でながら)……魔術は人を傷つけるものではない。誰かを助けるもの。…私は2人にそう教えているのですが、少なくとも貴方達を救えているのならこれほど誇らしいものはありません」
「俺、きちんとせんせーの教え守ってるんだぞ!ばっちりばっちり!(ウインクを飛ばしながら)」
「……素敵な教えですね」
「(そっとアーサーの手を握りしめ)力を得るのは、誰かを守るため。……素晴らしいと思います」
「貴方も魔術の才能がお有りのようですね(アーサーの方を見つめ)貴方は何の為に魔術を使うのかしら」
「……(握られたその手を見つめながら)俺は、貴方のような高尚な人ではありません。だから、俺が魔術を使う理由は大変身勝手なんです。……ただ1人、守りたい人を守りたいから使う。それだけです(キクに愛げに微笑みかけながら)」
「……(嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが混ざって握る手に力を籠める)」
「うふふ。……アーサーさん。それは素敵な信念ね」
「……はい。これは誰に言われようが曲げることは無い俺の決意でもあります」
「アーサーが魔法使う時って、大抵キクを守ろうとする時だもんね。ヒュー、熱い熱い!(茶化すように)」
「アル、茶化さないの!」
「アル。茶化すところではないのよ。……誰かを守りたい時、守らねばならない時、その瞬間が一番の力になるのは確かなのだから、ね(諭すように言葉をつむぎ)」
「むー……はーい(しゅんとしょぼくれ)」
「(アルの頭を撫でながら)大丈夫よ。貴方にもきっと守りたいと心に誓いを立てる存在が現れる。…最も、もう傍らに居るのでしょうけどね」

「……あのアルフレッドが、貴女の前だと大人しいのですね(驚いた表情で三人を見つめ)」
「アルとマシューは幼少の頃から魔術を教えてますから。それはもう厳しく、ね?」
「ああ、なるほど……(納得したように頷き)」
「なんと言うか……すごいな、ナナカさんは」

「あっ!せんせー!マシューも!早くいかないと御神酒配り終えちゃうよ!(思い出したように)」
「ふふ、そうね。でも走ってはいけませんよアル。貴方は目を離すといつもどこかへ行くのだから……ほら(アルフレッドの手を繋ぎ)」
「!はーい!俺、今日は好き勝手走り回らないんだぞー!(しっかりと手を繋ぎ)」
「マシュー、ほら貴方も(当然のようにマシューの手を繋ぎ)」
「!!……はい!お師匠!!(嬉しそうに満面の笑みを浮かべ)」
「それではキクさん、アーサーさん。ここで失礼致します(ぺこりと頭を下げ)」
「じゃあ、また明日以降なんだぞ!クエストで一緒になったらよろしく!(開いてる手をぶんぶんと振り)」
「また今度!(顔を綻ばせたまま手を振り)」
「ええ、また(軽く手を振る)」
「またマリアリリィでな(3人に手を振り)」

「……あのふたりの新たな部分を見た気がしますね(くすりと笑い)」
「そうだな。ナナカさんと居る2人はいつもよりちょっと幼く感じたよ」
「本当に。……アーサーさん、ありがとうございます」
「?どうした、キク(不思議そうに見つめ)」
「ふふ、言いたかったんです。……私を守ってくださって、私に守らせてくださって。ありがとう、本当にありがとう……アーティ(目尻を緩めて微笑みを浮かべ)」
「!!!……(照れ隠しに眼鏡をあげる仕草をするも顔は赤らめ)…その呼び方、その……アーティって」
「……いや、でしたか?(嫌がられたと感じたのか不安そうにアーサーを見上げ)」
「いや、嫌じゃない……よ(はにかんだような微笑みを浮かべ)…なんか、懐かしい呼び方だなって」
「懐かしい……?(こてりと首を傾げ)」
「(空を見上げながら懐かしげに)不思議とな、覚えてるんだ。まだ俺が赤ん坊だった頃、母は俺をそう呼んでた。物心ついた頃には名前なんて呼ばれなかったけど……その『アーティ』って呼名は自分が祝福されたような、ここに居ていいと言い聞かせてくれる、幸せな言葉だと思えたんだ」
「……アーサーさん、私は貴方の過去を変えてあげることは出来ない。けれど……現在から未来は、変えることが出来るんです。私は、貴方だけの魔法使いですので(白い息を吐き出しながら)」
「……(ゆっくりとキクの方を向いて)魔法使い…か。ふふ、なら魔法使いさん。俺のお願いを少し聞いてくれないか」
「ええ、特別に私が愛する可愛い神様のお願いを聞きましょう(ふわりと微笑みながら)」
「(繋がれていない手も握り、左手薬指にキスを落としながら)…アーティ、ってもう一度呼んで?」
「……(そっと耳元へと唇を寄せ)アーティ、愛しい私だけのひと。……お慕いしております」
「んっ…(気持ちよさそうに目を細めて)…ダメだな。一度だと言ったのに、何度も呼んで欲しくなる」
「おやまあ。ここから先は別料金ですよ?……なんて(くすくすとおかしそうに笑い)」
「……キクのけち。んっ(唇にバードキスを施し)…これじゃ料金は払いきれないか?」
「ん……(目を細めてから微笑み)冗談ですのに、……アーティ。今日が終わったら魔法は解けてしまうけれど、また魔法を掛けましょう。その時は、アーティ。貴方の手で(頬へとキスを落とし)」
「ああ、俺の手で、な(眼鏡を外して)……キク、今年も、ううん。これからも、宜しくな」
「此方こそ。これから先、永遠に……よろしくお願いします(鼻先や頬を赤くしながら微笑み)」

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