ソードワールドしようぜ!

米「Hey!今日の議題を発表するんだぞ!今日はいかにこのグダグダな面子が纏まるか!俺はヒーローだからその辺はよろしく!(ビシッ)」
仏「んー、とりあえずお兄さんはアメリカとイギリスの意見とは反対ってことだけ言っとくよー(髪の毛を優雅にかきあげる)」
米「またかい!もっと建設的な意見を言ったらどうなんだい?面白いのはその髭だけにしておいてくれよ!」
西「親分は情熱的でおもろい方に賛成するでー!(楽しそうに)」
日「私はアメリカさんの意見に賛成です(おずおずと手をあげ)」
中「またあるか日本!もっと自分の意見を言うよろし!!」
露「それよりみんな僕とお友達になろうよ?その方が楽しいよ?(頬杖をつきながら)」
澳「はあ、皆さん。会議でももう少しお上品に出来ないのですか…(やれやれと言った様子で眼鏡くいっ)」
独「ええいっ!またか!また会議が進まない!お前たちもう少し真面目に会議をする気はないのか!?意見を纏めろ!端的に実のある発言をしろ!!(バンと机を叩きながら)」
普「そうだぞそうだぞ!ヴェストの言う通りだ!!お前ら意見のある奴は手を挙げろ!!回答は1人最長で1分厳守!守らねえとお仕置きだぜ!!(ムチを取り出し)」
瑞「吾輩も同意見である!これでは前回と何も変わらないのである!(がちゃこんとライフルを構えながら)」
伊「ヴェー、そういえば北欧のみんな遅れてるねぇ。シエスタ中かな?」
列「確か雪で飛行機の到着が遅れると伺いましたが…」
南「げっ、マジかよ……雪って本当にめんどくせー」

英「…………」
米「ところでいつも真っ先に突っかかってくる奴が静かなんだけど、誰か知ってるかい?(ハンバーガーを取り出しながら)」
仏「ほんとほんとー。なになにー?悪い物でも食べたの坊ちゃん。…あ、お前ん家はみーんな悪い物だったねごめん☆(てへぺろ)」
「……(どうなってるんだ、これ。見知った顔……のはずなのに、でも何か、いやだいぶ違う。こ、これは……)」
仏「い、イギリス?(突っかからないことに不安を感じ)」
米「oh……何かにあたったのかい……?逆に怖いんだぞ……」
日「(おもむろに自分の席を立ちあがりイギリスの傍へ歩み寄り)……イギリスさん、大丈夫ですか?顔色が優れないようですが……」
「キっ……!!(慌てて口を手で覆う)」

(いや、違う。キク…と瓜二つだけど、違う)

日「キ?……失礼しますね(すっとイギリスの前髪を掻き上げると自分の手のひらを当て)……うーん、熱、ではなさそうですが……」
「〜〜!!(突然髪をかきあげられ、座っていた椅子に仰け反るように後退)」
日「え?え!?(普段と違う反応に硬直して行き場のない手が彷徨う)」

普「んん?(イギリスを見つめて何かに気付く)」
独「兄貴、どうした?」
普「いや、日本もそうだけどイギリスもピアスつけてんのなってな」
独「……?む、そう言われれば……(顎に指をあててしげしげと二人のピアスを眺める)」

(お、落ち着け。多分これは前と同じ状況なんだ。今の俺はアーサーじゃない、『イギリス』、という人物だ。順応だ、順応しろ…俺)

伊「リヒテンシュタインー、今日会議終わったら俺と一緒にパスタ食べに行こうよー。俺、美味しいパスタの店、知ってるよー?(リヒテンシュタインの手を握りながら陽気に)」
列「え、あの……(あわあわ)」
瑞「イタリアあああっ!貴様またも懲りず吾輩の妹をっ!!(即座にライフルを構え、イタリアの前髪を銃弾が掠める)」
「…………!!(口を手で覆い、縮こまるように椅子の上で三角座り)」
伊「にぎゃあああ……あ?(掠めた弾丸に驚くもイギリスの様子に気付く)」
「ッ!?……!!!(数回瞬きをすると銃口をぎっと睨み付けて口元を歪め)……アー、顔色が優れませんね。どこか場所を変えて休憩した方がよいのでは?」
「だ、だいじょうぶ、だ……(手を口元から離し、なんか笑みを作り)会議を続けてくれ」
普「じ、爺……?(どこか雰囲気の違う日本に声をかける)」
「(くるりと声の方を振り返ると歪んだ微笑みを浮かべ)いいえ。……申し訳ありませんが、彼は疲れている様子なのでどこかで休ませたいのですが」
中「か、彼?(雰囲気の違う日本に少しびびっている)」

米「……イギリス、なんかさっきから幼児退行してないかい?(隣にいたフランスに耳打ち)」
仏「う、うん。…い、いや、昔の坊ちゃんでもあんな感じでもなかったけど(アメリカに耳打ち)」
米「?……じゃあなんだい?あれ、キツネでも憑いた?(フランスに耳打ち)」

仏「うーん。(イギリスに近寄り)あー、イギリス。大丈夫なわけ?」
「(びくりと大きく肩を揺らし)ぁ……ああ。へいき、だ」
露「“日本”君、今は会議中なんだから困るよ?(ニコニコとした表情を崩さず)」
「ッ、……(何故こいつがここに……いや、この男も別人……別人だ……それに、この器は“日本”……私がアーサーさんを守らねば)……取り乱して申し訳ない。ですが、私が責任をもって彼の傍にいますので(そっとアーサーの肩を抱き)」
澳「に、日本?貴方何をして……(イギリスの肩を抱く日本に驚き)」
「……いけませんか?(オーストリアを睨み付けるように目を細める)」
澳「え、あの……そういうわけ、では(威圧感のある視線に思わず退いて)」

「にほ……!(キクだと理解してどこか安堵した様子でキクを見つめる)」
「イギリスさん、大丈夫ですか?(愛しそうに表情を綻ばせてアーサーにしか聞こえないように)……アーサーさん。隙を見て逃げます、ここに我々がいても何も出来ない」
「逃げると言っても……この大人数にか(キクだけに聞こえるボリュームでひそひそ)」
「ええ、大丈夫。……貴方は私が守ります、命に代えても(甘い声音でひそひそと呟き、誰にも見えない角度で鼻頭に恭しくキスを落とし)」
「ん、(くすぐったそうに目を瞑り)…無理はするなよ、絶対」

伊「ど、ドイツー、何だか日本もイギリスも変だよー(不安そうにドイツを見上げ)」
独「あ、ああ……なんというか、普段と逆に……いや、憶測だけで話すのは良くない(ぶんぶんと頭を振り)」
南「悪霊でも憑いてるんじゃねえの(面倒臭そうに溜息を吐き)」
西「なんやまるでお互いの中身入れ替わったみたいやんなー(トマトもぐもぐ)」
伊「ヴェー、スペイン兄ちゃんの言う通り、2人の性格がほんとに入れ替わっちゃったみた……うん?(扉が開く音に振り向く)」
諾「悪ぃ、遅れだ。とりあえず俺だけ一足先に到着だべ(扉を締めながら入室)」
米「ノルウェー、他は?まだ飛行機飛ばないのかい?」
諾「ん、スヴェーリエはもう間もなく、フィンもその次くらいには来そうだべ。アイスはもうちょいかかんな。あんこは知らね」
米「よし、分かったんだぞ。でも会議がそれどころじゃなくなってるんだよ(島国二人を指差して)」
諾「は?…………!(ふたりを見つめた瞬間、目を見開いて)」
独「……取り敢えず全員席に戻れ。日本はイギリスの隣で構わない、構わないからとりあえず座れ(頭を押さえて)」

諾「おい、アメリカ(徐に手を挙げて)」
米「ん?どうしたんだい?(てこてこと定位置に戻りながら)」
諾「長時間のフライトでこっちはふらふらだべ。それに会議はまだ続くならこごで一息つかね?(島国をちらりと見ながら)」

(気付かれたか……?これは無理にでも体調不良を理由に部屋から抜け出さねば……)

米「うーん、ドイツ。どうするんだい?」
独「ホスト国はお前だろアメリカ……まあノルウェーの意見にも一理ある。今からきっかり一時間休憩時間とする!各自遅れないように!」

「待てキク。……もう少し様子を見よう(キクに耳打ち)」
「……アーサーさんの望むままに(耳打ちの内容を聞いて静かに頷く)」

× 




ALICE+