ソードワールドしようぜ!

【ロングチャット】

イギリス→アーサー(ひかるさん)
日本→キク(おぼろ)

*

チャット03後

【冒険者ギルド『マリアリリィ』食堂】

「……はあ(カウンターの隅の席でどこか悩ましげな様子で頬杖をついている)」
「……(そんなアーサーの様子を不思議そうに見ている)」
「(食堂の扉を開け)おはようございます、レディ。……よい朝ですね(フランソワを視界に入れて柔らかな微笑みを浮かべる)」
「あ、おはようキクちゃん。朝ごはんはいつものでいいよね(返事を待たずに厨房の方へと入る)」
「ええ……って言っても遅いですね(苦笑を浮かべ)」
「……(キクが来たことに気付いていない)」
「(ちらりとアーサーを見ると隣に腰掛け)……おはようございます、アーサーさん(蜂蜜が蕩けたような表情で微笑みながら)」
「!!(声をかけられたことでキクが居ることに気付き)…あ、ああ。おはようキク(にっこりと笑みを作る)」
「……昨日のこと、私なりに考えてみましたよ。アーサーさん、……私はいつでも貴方を受け入れますから(アーサーの唇に人差し指を当てながら)」
「え、受け入れ…え?(ぽかんとした表情をキクに向ける)」
「言葉のまま、です。私は貴方になら、抱かれていいということですね(目元を緩ませ)」
「……(言葉の意味が理解出来ずに僅かに沈黙を置き)…!!〜〜っ!?(思考が追いつき、理解した瞬間に顔がみるみる赤く染まる)」
「おやおや、私の神様。お顔が真っ赤です、まるで私の瞳のよう(口元を抑えてくすくすと笑っている)」
「だ、だってキクがっ…(口元を押さえて顔は赤く染めたままに視線をキクから外し)…ひ、ひいてないのか」
「引く?何故?(笑みを消すと真面目な表情でアーサーを覗き込む)」
「……(いたたまれないのか少し俯き)だって俺、は、はじめてなのにがっついたようになって、その…変態だって思われてないかって」
「男なら誰しも、そういったことのひとつやふたつ。……もしそうだとして、女を喰い漁った私はどうすればいいのですか?(お道化たように肩を竦め)」
「!べ、別に俺はキクに対してはひいたり嫌いになんてなるわけっ(キクの言葉に顔を上げる)」
「(顔を上げたアーサーに視線を合わせてにこりと微笑むと)……ね?私も貴方を嫌いになるわけがないじゃないですか」
「あ…(目を僅かに見開きキクを見つめる)」
「ふふ、愛しい私の神様。……私の言葉、信じてくださいましたか?(アーサーの手を取ると手の甲に小さく口づけを落とす)」
「…うん。信じる。キクの言葉だ。嘘じゃないだろうし(唇が手に触れる感覚に擽ったさを覚え僅かに身を震わせる)」
「(上目遣いにアーサーの様子を確認すると嬉しそうに微笑み)この後は、まだ早いですよ。……レディがそろそろ朝食を出してくれるでしょう(そっと手を離して横に置いた文庫本を手に取る)」

「あら、仲直りは終わった?(厨房からランチプレートを片手に持ちながらカウンターへ向かい、キクの前にランチプレートを置く)」
「ええ、……もっとも、喧嘩ではありませんけれどね(フランソワの言葉にくすりと笑いながら)」
「そうなの?私はてっきり喧嘩したからアーサーが朝からため息ついてたんだと思ってたよ」
「……(恥ずかしくなって視線をぷいっとそらす)」
「……それほどに思い詰めてくださっていたのですね(苦笑いを浮かべてアーサーの頭を撫でる)」
「私の声も他の冒険者の声もまったく聞こえてないみたいだったもの。…なかにはナンパしてた冒険者が居て相手にされなくて悔しそうにしてた子もいたけど(くすくすと笑って)」
「そうなのか?(きょとん)」
「(ナンパという単語にぴくりと表情を歪め)…………して、レディ。そのナンパをした愚か者はどちらに?」
「え?ああ、ほらメイス使いの…前に店の中がめちゃくちゃになった時に掃除してくれたカールと…あと……(指折り数えて)」
「みんな男だぞ。ナンパっていうのは異性にするものだろ(不思議そうに目を瞬かせ)」
「(自分の朝食のことを忘れ立ち上がると刀を抜き)……一人残らず殲滅してきますので少々お待ちを」
「え、キク殲滅って」
「ダメだよキクちゃん。やるなら店の外だからね」
「そっちの問題なのか!?」
「……殺るなら、店の外、ですね?(綺麗に歪んだ微笑みでふたりを見つめ)」
「ま、待てキク!落ち着けって(席から立ち上がりキクの手を握り)」
「(はっとした表情でアーサーを見ると冷静になったのか瞳から憎悪が薄れ)……と、取り乱しました。失礼(アーサーの手をやんわりと振り解きふらふらと店外へ歩いていく)」
「あ、待てキク(キクの後を追いかけるように店を出る)」
「……アーサーの癒し効果ってすごいね(ぽかんと2人を見つめてぼそりと)」

*

「……はあ、我ながら感情が追い付かない……(ぶつぶつと呟きながら額に手を当て)」
「キ……うわっ(玄関の扉を開いて外へ出ようとしたと同時に目の前の人物にぶつかる)」
「!?(アーサーの声に気付いて振り向く)」

「いたっ!?…どこ見てんのよっ(ぎろりとぶつかったアーサーを睨み)」
「す、すまない。怪我は…(申し訳なさそうに目の前の女性の冒険者に謝る)」
「(くるりと踵を返して店へと戻り)……アーサーさん、お怪我はありませんか?(女性のことが視界に入っていない様子でアーサーに寄り添う)」
「キク(女性冒険者の鋭い視線から逃れたい思いからキクに声をかけられたことで安堵の表情を浮かべ)」
「……どういうことなの」
「え(女性冒険者の方へ視線を戻す)」
「ん、……ああ、人がいたのですか(やっと女性に気付いたが興味のない声で)」
「ねえキク、あんたどうしたの?こいつに何か弱み握られてるわけ?最近あたしらの相手もしてくれないし素っ気ないしどういうこと!?(ヒステリックな声を上げてキクに詰め寄り)」
「……(冷めた眼差しで女性を見つめた後に大きな溜息を吐き)一晩寝た程度できゃんきゃんと。私には神がいる、貴様らの相手なんてしている時間はないのですよ」
「!!!……っ(きっとアーサーを睨み)」
「……っ(敵意を感じる視線に息を呑む)」
「アーサーさんを睨み付けるとは、命が要らないのですか(全く感情が籠っていないままに刀を抜き、アーサーを庇うように構える)」
「あんたなんかが、あんたがここに居なきゃ良かったんだっ(下唇を噛み、悔しげに)」
「!!!(目は見開いたまま表情が凍りつく)」
「っ!!!(即座に刀を払い女性の前髪を切り裂き)……去れ。今すぐ、私の視界から……消え失せろッ!!!!!(憎悪を滲ませ怒りの形相を浮かべ)」
「ひっ(腰が抜け、その場に尻もちをついて座り込む)」
「…………っごめんっ、(二歩三歩と後退し謝罪の言葉を呟いた後に店とは反対の方へと走る)」
「アーサーさんっ!!!!(刀を放り投げるように捨ててアーサーの後を追い掛ける)」

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