ソードワールドしようぜ!
【冒険者ギルド『マリアリリィ』】
「ただいまー!(意気揚々と扉を開けて)」
「お帰りなさい(にっこりと微笑みカウンターから出てきて)どうだった?クエストは」
「旦那はガーナのオブジェ作成に協力するってことになったよ。…まったく、何があの2人の間にあったのやら(やれやれと言った様子で)」
「……この場合は成功なのか失敗なのか(顎に指を添え)」
「安心しな黒い坊や。報酬はちゃんと出すよ。オブジェは旦那のものじゃないが、それよりも大事なもんが手に入ったしね」
「んー…(キョロキョロ)」
「フェリシアーノさん?」
「うにゃ、ルート居ないかなあって探してるの(眉を八の字にしてマシューを見上げる)」
「んーー?……何か今日、混んでるからいるかもしれないけど……」
「アントーニョとロヴィーノならそこのすみには座ってるんだがな(二人が座っている場所を指さし)」
「ああ、本当ですね。……ふっ(思い出し笑いをして口を押さえる)」
「おや、アントーニョじゃないか!(アントーニョ達の居る席に近付き)」
「!?(ロッテだと気づくと同時にがたりと反射的に後退し)ろ、ロッテおばさんっ」
「?トーニョ、知り合いか?(きょとんとした顔でアントーニョを見上げ)」
「あたいはロッテ。アントーニョとは古くからの知人でね。そりゃあの可愛らしい時代の頃から……」
「わああああ!」
「???」
「あ、本当に知り合いだったんだな(三人の様子を見つめながら)」
「……あ!!!ご、ごめん!フランソワさんっ、報酬もらっていい!?(何かを思い出したように慌てて)」
「?ええ、報酬ね。ちょっと待っててね」
「ごめん、早く早くっ(体を揺らして)」
「……何ですか急に」
「?(マシューの様子を不思議そうに見つめ)」
「魔術書!欲しかった本の翻訳が!今日発売なの忘れてたんだ!!」
「えーっと……(ごそごそと封筒と書類を取り出し)はい、これね。クエストお疲れ様」
「ありがとうフランソワさんっ、今度デートしてね!(ウインクを飛ばしながら勢いよく走っていく)」
「??何だったんだ…(ぽかんとマシューを見送り)」
「……彼と知り合ったのは10年ほど前だったと思いますが、確か昔からああですよ(マシューが出て行った先を指差し)」
「そうなのか。普段とは違う感じだったからどうしたのかと思ったよ」
「魔法のことになると目の色を変え、魔術の話をしようものなら日が暮れる……何度付き合ったことか(溜息を吐き)」
「魔術を学ぶ者はだいたいそういう人が多いんだ。探究心が強いというか、知識欲に対してすごく貪欲なんだろうな」
「ふん、ふん、ふふーん……あー、よかったあ。最後の一冊なんてツイてるよ……!(嬉しそうに本を抱えて帰路につく)」
「……頭の悪い私には正直な話、付き合い切れない世界ですね(肩を竦め)」
「俺も魔術に対してそこまで興味は……あ、アントーニョが叫んでる」
「大方、過去の話を暴露されたのでしょう(騒ぎの先を目で追いながら)」
「…しかしロッテさんは幾つなのだろう。いや、女性に歳を聞くのは失礼とは思うが」
「そうですね、あまり年を聞くのはマナー的にもよろしくない。……隠したいこともあるでしょうし」
「そうだな。興味本位で聞くのはやめておこう。……俺が気になったのは戦闘でのあの的確な指示なんだが……ロッテさんはむかし冒険者だったんだろうか(うーんと悩んで)」
「ロッテ……ロッテ……どこかで聞いた気はするのですが、私もあまり他者と関わらなかった身ですからね……直接本人に聞くのが早いかと(こめかみを人差し指で叩きながら)」
「あああもおおおおロッテおばさんやめええええええええ!!(羞恥心の限界突破)」
「今はあっちで賑わってるし、聴くのはまた今度にしようか(苦笑いを浮かべ)」
「ええ、そうですね。それが賢明な判断かと(くすりと笑いながら)」
「お次は村の男に求婚受けた事件の話だが……」
*
「(ぴくんっと鼻先を鳴らして)ルート!」
「?……おお、フェリシアーノか!お前も飲め飲め!(既に酒が入っている様子)」
「うん……っと、えっへへー!(いつもの定位置の膝に座り満足げ)」
「フランソワ、フェリシアーノの分のミルクを一杯!(威勢のいい酔っ払い声で)」
「はーい、すぐに持っていくねー」
「…………(じーっとルートヴィッヒを見上げて)」
「ん?どうした、言いたいことがあるなら言うといいぞ!(わしゃわしゃとフェリシアーノの髪を掻き混ぜ)」
「(ぽふりとルートヴィッヒの胸元に顔を埋めてゴニョゴニョと)…あのね、ルートはね、俺が人間じゃなかったらやだ?」
「人間じゃなかったら?……何を言ってるんだ、俺の兄さんは人間じゃないぞ?お前はお前、フェリシアーノだろう?(酔っ払ってはいるが真摯な眼差しで)」
「(顔を上げて)ほんと?やじゃない、の?」
「ああ、寧ろなぜ嫌がる必要があるんだ?兄さんも、神官殿も、キクも、あとはアーサーやアントーニョも人間ではないぞ。それなのにお前だけ嫌がってどうするんだ」
「……(不安の色は瞳から消えないがルートヴィッヒの膝から下りて真正面に立って)…あのね、ルート。見ててね……んっ(ぽふんと音がしたと思うとそこには見慣れた猫が現れる)」
「……!!お前、あの食いしん坊の猫か!(驚いた様子だが次第に優しい表情に変わっていく)」
「そうだよ、俺が猫だよ。…ごめんねルート。黙っててごめんね。…ごめんね(ぐずりと目から涙がボロボロと溢れる)」
「(ひょいとフェリシアーノを抱き上げ)……何で泣くんだ。まあ、黙っていたのは気に食わんが、お前がミアキスだからと嫌うわけがないじゃないか」
「ぐずっ、きらわ、ない?おれ、るーとにきらわれ、…ないの?(潤んだ眼でルートを見つめて)」
「はは、なんだ。嫌ってほしいのか?(けらけらと笑いながら)」
「っつ(ぶんぶんと首を横に振って)」
「よし、ならこの話はおしまいだ。俺はお前がミアキスでも別に今まで通り接するし、お前は隠す必要がない。な?」
「!…うん、分かった(ぼふんと再び音がなったかと思えば人の姿に戻りルートヴィッヒの膝に再度座り)えっへへー、ルートお」
「……よし、取り敢えず服を着ろ(床に散らばった服を指差し)」
「え?あ…(裸ということをすっかり忘れていた様子)」
「……フェリシアーノとルートヴィッヒは、付き合っているのか?(こてんと小首傾げて)」
「……さあ(興味なさそうな様子)」
「そうであってもそうじゃなくても仲の良いことには違いないんだろうがな(くすくすと笑って)」
「ええ、そうだと思いますよ。……私も、向き合ってみないとですね(フェリシアーノを見ながら)」
「あ、そうそう。アーサーに渡してほしいって頼まれたんだけど」
「?俺に?(きょとんとした表情で)」
「名前は聞いてないけど女性だったよ。はい(両手に乗せられるくらいの大きさの箱を渡して)」
「女性?…何が入って(受け取った瞬間に何かの紙が床に落ちる)」
「アーサーさん、落ちましたよ(紙を拾い上げる)」
「ああ、ありがとう(紙を受け取り)?何かマークが書かれて……!!!(目を見開き)」
「……アーサーさん?」
「……(紙をぎゅっと強く握りしめて)…すまないフランソワ。悪いけどこれ、捨ててくれないか(そう言いきる前にギルドの玄関の扉へと向かう)」
「え、アーサー?(押し付けられるように受け取った箱を持ったままアーサーを見送り)」
「ッ、(寸でのところでアーサーの服の裾を掴み)何処へ、行くのですか?」
「……(首元の魔法陣が光ると同時に目が淡い新緑に光り)い……か、なきゃ……」
「……っ、いかないで……!行くなら、私も、私も……!!(裾を握る手に力を籠め)」
「ぃ、かな……あ、あ(どさりとその場に膝をつき)……あ、れ……おれ、は」
「…………(その隣に蹲り)……いか、ないで……」
「(いつの間にか魔法陣にも目の光も消え)き……く?……、大丈夫だから、もう、大丈夫だから(キクの頭を撫でて)」
「今のは……あら」
「…………(玄関口で項垂れる二人の前何かを見下ろして硬直している)」
「ルカちゃん、その色々、二人共あって……。……ルカちゃん?」
「……センチネル(ぼそりと呟くように)」
「せんち……ねる?」
「(喉の奥からひゅうひゅうと荒い呼吸をしながら)いや、だ……い、かないで……だめ、だから……(混乱したまま何度も息を吐き)」
「(キクをそっと抱きしめ)居るよ、俺はここに居るから……だから、もう、大丈夫だから。な?(優しく声をかける)」
「(呼吸の仕方を忘れてしまったような乱暴な呼吸のまま)離れないで、いかないで、……おいていかないで……」
「……キク、んっ(キクの後頭部を優しく引き寄せ深い口づけを交わし)んっ、……ん(酸素を送り込むように)」
「っ!?(突然の口づけに抵抗も反応もする余裕すらなく)ん、ぁ……あ、(与えられる酸素に大きく震える)」
「(目を細め、キクの様子に安堵しながら)……っ、ふ(何度か口づけを止めてはまた何度も酸素と二酸化炭素を交換するように口づけ)」
「っは、ぁ(唇が薄く離れる瞬間に苦しそうに眉根を寄せ)……ご、め……なさ、……(与えられる命の感覚に涙を零し)」
「っ……は(熱い吐息を吐き出しながら唇を離し)…なんでキクが謝るんだ?」
「だって、苦しんでいたのは……貴方だったのに……(アーサーの胸に顔を埋めて)」
「大丈夫。俺はもう平気だよ……今はキクの方が心配だ(ぽんぽんと背中を優しく叩いて)」
「……助けようとした身が過呼吸だなんて、笑えたものじゃないですね(皮肉交じりに)」
「いや、キクのおかげで助かったよ。…最近はなかったけど前はよくこんなことが起きて夜中にさまよってたらしいからな、俺(苦笑いを浮かべ)」
「……(アーサーの体を拘束するようにぎゅっと抱き着き)なら、ずっとこうして貴方を捉まえています。それなら、きっと……大丈夫」
「んっ、キク……(抱きしめ返すように両腕を背中に伸ばそうとする)あでっ」
「?」
「おめら、場所弁えろ(二人の前で仁王立ち)」
「え?あ……(玄関先ということに気付いた様子)」
「……アーサーさんは悪くないので、攻撃するならば私にしてくださいませんか(じっとりとルーカスをねめつけ)」
「はあ。…色々言いてえこともあっが言葉にするのがめんどくせえから要件だけ果たしとく。ん(キクに手帳サイズの本を差し出す)」
「……?何ですか、これは(本を受け取ると怪訝そうに)」
「そいつの夢遊病、デジャヴに対する対処法、発生時間、症状が書いてる。いらねえなら捨ててもええど(言いきる前にすたすたとカウンター席に座り)」
「!!……そうですか、受け取っておきます(すぐに本を懐に仕舞い込む)」
「ふああ。……フラン、15分たったら起こせ(カウンターに顔を伏せて熟睡)」
「……(よく世話になっていた為いたたまれない表情)」
「今後は夜間も起きている必要がありそうですね……本でも数冊買うか(指先で自分の唇を撫でながら)」
「いや、キクも寝てくれ。そこまで頻回に起きないから!多分!!」
「……目が覚めて貴方が消えていたら、私は死んでしまう(真剣な眼差し)」
「っつ(大げさと茶化すつもりだったが、その眼差しに言葉が詰まる)」
「……私を、殺さないで?(穏やかな声で)」
「……俺の肩にはどうやら二人分の命がかかってるらしいな(重い言葉を吐き出す表情はどこか安らか)」
「ええ、……ですから、そのふたつの命を守らせてください(ふわりと優しく微笑み)」
「……ああ。頼むよ、俺の愛しい騎士さん(額に口づけを落とし)」
「お任せください、我が愛しき神様……(恭しく上目遣いで見上げ)」
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