ソードワールドしようぜ!

「ふう……いい温度でした……やはりシャワーだけでも癒されますね(バスローブをきっちりと着込んでタオルで頭を拭きながら)」
「おう、あがったか日本(ペットボトルのミネラルウォーターを飲みながらワイシャツは前を開けた姿でベッドに腰掛け)」
「とてもいい湯でした。日頃の疲れが吹き飛びそうですねえ(滴る雫をタオルで受け止めて備え付けの冷蔵庫を開ける)」
「日本は風呂が本当に好きだな。よくそんな長く入れるもんだ(苦笑いを浮かべながらペットボトルの蓋をしめる)」
「(手頃な緑茶のペットを見つけて取り出しながら)……ふふ、国民性というものですから。熱い湯は気持ちいいですよ?」
「そういうものなの…(何かを察したのか突然天井を見上げる)」
「……?(イギリスに釣られて天井を見上げて首を傾げる)」

ぼふんっ!!

「っと(突然空中より現れた紙袋を受け止める)」
「え?ええ!?ななな、なんですか急に紙袋が!?(心底驚いたように後退り)」
「これは…ノルウェーとこの妖精さんか(まるでそこにいるなにかの頭を撫でるような仕草で微笑む)…ふむ、ノルウェーから?スウェーデンが作った?…んん?」
「……え、ええっと……(怪奇現象に完全にフリーズ)」
「そうか、ありがとな。お使いご苦労さん(誰もいない空間に手を振り)…ああ、日本。これはノルウェーからの贈り物で、スウェーデンが作った品物だとよ。中身は見れば分かるってさ」
「ノルウェーさんから……?それにスウェーデンさんが作ったとは……と、取り敢えず開けてみますか?(おずおずと近寄り)」
「そうだな。俺も中身気になるし…どれ(紙袋を開き、中身を取り出し、美しい染め物が際立つ羽織を拡げる)これは……」
「……あれ、見覚えが……(はっとした顔になり)こっ、これってソードワールドでの私のPCの羽織では……?」
「?…!ああ、キクの!ということはこの黒い衣装は…(続けて紙袋から黒い軍服のような衣装を取り出し)」
「ああっ、これ間違いないです!これ私がデザインしたキクの衣装です!うわ、再現度が素晴らしい……(口元を覆って驚きの声をあげる)」
「さすが手先の器用さと勤勉さに定評のあるスウェーデンだな。服だけでなく、ピアスや首飾りまで再現してやがる(紙袋の中にある布張りの箱を開けてほう、と驚きの声をもらしながら)」
「小道具まで再現とはもう職人の域ですね……イギリスさん、ちょっと貸してもらっていいですか?(キクの衣装を見てそわそわとしている)」
「ん、ああどうぞ(衣装と小道具を渡す)」
「こういうふぁんたじーな衣装に袖を通すのって憧れだったんです!(受け取ると嬉しそうに笑い、ベッドに並べると肌が露出しないように慎重な手つきでバスローブを脱ぎながら着替え始める)」
「日本はコスプレとか割とノリノリだよな…(なんとなしに紙袋を漁り、ある物を見つけ)………(そっと紙袋を閉じる)」
「……じゃーん!イギリスさん、どうです?似合います?(イギリスの様子には気付かず嬉々とした表情で振り向き、煙管を構える)」
「おお…!なんと言うかあれだ、すごくキクだな(うんうんと深く頷く)」
「ふふ、そうですかそうですか。ふふ、いやあ、衣装ってそういう雰囲気も降りてきていいですよね!(興奮気味に)」
「そうだな、前にクトゥルフのアーサーの格好をした時もどこかアーサーになりきってた節はあったな。しかし……(じーっと日本を見つめ)いつもの日本とまったく違う雰囲気で、不思議な感じだな」
「……!(にやりと笑うと煙管でイギリスの顎を持ち上げ)坊や、図が高いですよ?」
「……っつ(自身の下にある煙管を見下ろしながら)ああ、いいものだな。こういうのも(にやりと笑う)」
「おやおや、誰が口を開いていいと言いましたか?(煙管を顎を擦るように動かして意地悪な微笑みを浮かべ)」
「……とんだ女王様なことだ(お手上げと言わんばかりに手を上げ、その拍子に紙袋を落とし、中身が飛び出す)…あ」
「……イギリスさん、質問です。それ、アーサーの衣装ですよね?(くすりと普段の笑みを浮かべる)」
「……そうだったかな(視線をそらす)」
「イギリスさん……着ましょう!(イギリスの両手を握りしめ)」
「は!?いやいや、流石にこれは…(ちらりと例のフリフリなアーサーの衣装を見る)」
「折角スウェーデンさんが作ってくださったのです!着てあげましょう!そして写真を撮らせてください!!」
「お、男がこんなふりふりな衣装着れるわけないだろ!こんなふりふ…(自身の携帯にメール着信が鳴る)……なんだ、糞髭かよ。(メールに備え付けられていた例の3人のコスプレ写真を見て崩れ落ちる)」
「あー、ノルウェーさんはきっちり着ておりますね。……イギリスさん、着てくださらないのですか?(少し潤んだ眼差しで見上げ)」
「…………(色々と葛藤しているのか少し考えこみ)…分かった、ちょっとだけ。ちょっとの間だけだからな」
「着替えたら写真ですからね!私ちょっとカメラ取ってきます!(嬉しそうに顔を綻ばせてキャリーケースの方へ小走りで走っていく)」

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