ダブルクロスしようぜ!

普「おーい爺ぃー!生きてるかー?(ガラガラと引き戸を開けて顔を覗かせる)」
日「?……おや、プロイセン君。いらっしゃいませ(三角巾に割烹着という出で立ちに加えて菜箸を片手に玄関へと顔を出す)」
普「おう!邪魔するぜー!(丁寧に靴を揃えながら)と、そうだ!爺、これ知ってるか?(ごそごそと懐から文庫本サイズの本を取り出す)」
日「(一度奥に引っ込むとコンロの火を止める音と割烹着を脱ぐ音がしてすぐに台所から姿を現し)……ええと、だぶる……くろす?(手拭きで手を拭きながら)」
普「ほら、クトゥルフやソード・ワールド2.0と同じTRPGなんだぜ、これ。……まあ、ちょっと中を見てみろよ(わくわくが隠しきれない様子で日本にルルブを手渡す)」
日「???……(ルルブを受け取るとぺらぺらと捲っていき)これは……これ、は……!!」
普「ケセセセセ!(何かを確信した様子で謎のドヤ顔)」
日「……プロイセン君、やりましょう!(きらきらと目を輝かせ)」
普「お前ならそう言うと信じてたぜ爺!そうと決まれば早速キャラクター作ろうぜ!!(拳をぐっと握り)」
日「作りましょう作りましょう!今シャーペンと消しゴム持ってきますので居間でお待ちください!(小走りで私室へ飛んでいく)」
普「善は急げって奴だな!うおおおしっ!俺様作るぜー!超作るぜええええ!!(同じく追いかけるように小走り)」

日「(私室で筆記用具を用意して台所へ向かうと二人分のお茶を手早く淹れて居間へと向かい)……さて、プロイセン君!この血沸き肉躍る心を早く紙に書き記しましょう!」
普「ああ!小鳥のように恰好いい俺様の分身よ!今こそ誕生の時だぜ!!(片目を手で覆いながら)」
日「(同じように片目を手で覆い)……で、まったく以て初心者の私でも簡単にきゃらくたーは作れるのですか?」
普「(日本の言葉に思わず覆っていた手を外し)え、爺はこのシステム知らねえの?」
日「いや、うちの子たちが遊んでいるのを某笑顔動画で何度か見た程度で、実はそんなに詳しくないんですよ」
普「まじか。俺様てっきりお前なら経験済みかと勘違いしてたわ。まじかあ…(頬杖をついてため息)」
日「いやはや申し訳ない……って、え?プロイセン君経験者じゃないんですか?持ってきてくださったのに?」
普「んや、俺様イエローサ○マリンでダイス買ってたらこのルルブがあったからつい衝動買いしちまっただけなんだよなあ」
日「……なんという悪目立ち(真顔)」
普「面白そうなシステムなんだけどよお……はあ、アメリカあたりやったことねえかなー」
日「アメリカさんですか?……やっていたという話は聞いたことがないですが、もしかしたら経験者かもしれないですね」
普「なら仕方ねえ、呼ぶしかねえな(すうっと息を吸うと大きな声で)助けてえええええひいいいろおおおおおおお!!!」
米「(ひゅるるるるるという音と共に障子が勢いよく破れ)ヒーローを!呼んだかい!?(爽やかなスマイルを浮かべながら障子をなぎ倒して登場)」
日「ああ……ああ……障子が……(崩れ落ち)」
普「あ、マジできやがった(思わず真顔)」
米「なんだい、君たちか。俺の助けが必要なのかい?今は忙しいけど友達の頼みなら聞いてあげるんだぞ☆」
普「なあアメリカ。これ知ってるか?(ダブルクロスのルルブの表紙を見せ)」
米「?(ひょいとルルブの表紙を覗き込み)ああ、ダブルクロス!かなり前にフランスと日本観光した時ルルブ買って何回か遊んだんだぞ!」
普「お!ならお前これのシステム詳しく教えてくれよ!つーかGM!GMしてくれよ!!(アメリカの方に身を乗り出しながら)」
米「あ、それは無理。俺その時はカナダと一緒にPLでフランスにGMぶん投げたから(きっぱり)」
普「……ブルータス、お前もか(顔覆い)」
日「困りましたね……誰もわからないじゃないですか……」

普「……ん?(玄関先のノックの音に気付き)おい爺、お客さん」
日「はいはい、今開けますよー(ぱたぱたと玄関に走っていき引き戸を開ける)」
英「Hello…あ、いやこんにちはだな(薔薇の花束を差し出しながら)…すまない、仕事で急にこっち来ることになったものだから、その…(ごにょごにょと口篭りながら恥ずかしげに顔を逸らし)」
日「まあ……ふふ、お仕事お疲れ様です。薔薇の花束まで……ああ、いい香りです(受け取った花束に鼻を寄せると柔らかく微笑む)」
英「た、たまたま近くにあった花屋でたまたま目に入ったから買ったんだ!…(ちらりと日本の様子を伺うように視線を向け)…その、気に入ってくれたか?」
日「とても気に入りましたよ。イギリスさんの選んでくださったお花、ですからね(綻ぶように笑むと一歩後ろに下がり)……ささ、長旅お疲れさまでした。よろしければ、ごゆるりとお寛ぎください」

普「(私室から玄関先へと顔だけ出し)お、イギリス!丁度いいとこに来たな!」
米「げっ、イギリス来たのかい!?(突撃した土足のまま廊下に出てくる)」
英「なっ、プロイセンとアメリカも居たのか!お前達はどうせまたappointmentなしで日本の所に来たんだろ、いい加減にしろよ!(あからさまに嫌そうな表情で)」
米「それは君も同じだろ!俺は日本と友達だからいいんだぞ!(胸を張りながら)」
普「なあなあイギリス。お前これやったことあるか?(玄関先まで急ぎ足で歩み寄りダブルクロスの表紙を見せながら)」
英「(ぱちぱちと瞬きしながら表紙を見つめ)…TRPGか?いや見たこともないシステムだな」
普「使えねえ(真顔)」
日「全滅ですねつらい(顔覆い)」
英「このシステムを使うつもりだったのか?アメリカあたりならその辺は明るそうには思うんだが…」
米「PLの方だったらね!GMは俺さっぱりだよ」
普「爺、これはいよいよルルブだけが積み上がるパターンに入っちまってるぜ…」
日「わ、我々で解読してとりあえずきゃらくたーだけでも作ってみましょう……!」
英「(ふと何かを思い出した様子で)……そういえば、この前ヨーロッパ圏の奴らで会議の後に親睦を深めるためにとグループに分かれてTRPGをやったが……この表紙に似たシステムをしてた奴らが居たな」
米「へー、どこのグループだい?」
英「確か…オーストリアとクソ髭と……ああ、GMはノルウェーだったな。グループはくじ引きでランダムに決めてたから確か意外性のある組み合わせだったぞ」
日「な、なんとまあ……素敵な組み合わせで……」
普「会話が弾むか怪しいメンツだよな……」

米「……(無言でポケットからスマホを取り出し何処かへ電話を掛け)hello.あ、うん。今から日本の家来れるかい?ダブルクロスのルルブ持ってきてくれると説明省けて助かるんだぞ」
英「お前、今の電話の相手ってまさか……」
米「(ぴっと通話を切り)喜ぶといいんだぞ!ノルウェーは快く引き受けてくれた!(ウインク)」
日「わあさすが即断即決……」
普「これが北米クラスタの底力って奴か」
米「取り敢えず何時間後かには来るからキャラシだけ骨組み作っとけって言われたんだぞ」
普「んー、このシステムはPL4人居た方がいいらしいな。…仕方ねえからイギリス、お前も誘ってやるよ」
英「仕方ねえとはなんだばかぁ!!」
日「イギリスさん、私もぜひ一緒にやりたいです」
英「!!(日本の言葉にわかりやすいほどに目を輝かせて)し、仕方ねえなあ。どうしても俺とやりたいと言うのなら参加してやらなくもないんだからな!!」
米「ちょろすぎワロス」
普「おーし!そんじゃGMが来るまでとっととキャラ作るかー!」
米「いあー!」
日「アメリカさん、しすてむ違いです(真顔)」

(`フ´)<キャラクター作成中だぜ!!
(W廿_廿)<あ、そこの文字間違っていますよ
( [∂]ω[∂])<この技かっこいい!!
( 言_言)<(……ダイスを振らないものを選ぼう)

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