ダブルクロスしようぜ!

「(部下達に連れられている2人を確認すると片方はポケットに手を突っ込んだまま軽く手を挙げ)お久しぶりやねキク。そっちは電話で言うとった人?」
「(アントーニョを見ると深々と頭を下げ)ご無沙汰しております、カリエドさん。……ええ。此方、アーサー・カークランド氏。私の顧客のひとりです」
「アーサー・カークランド。ホンダから貴方がたの話は伺っている」
「ふーん。せやったら俺達の本職も今から会う人の素性もお見通しってわけやね(人当たりの良い笑みを浮かべながら扉の前まで歩きノック)ロヴィーノ、キクが来たでー」
「……入っていいぞ(扉の向こうで欠伸を噛み殺したような返事をする)」
「ほな入るで(かちゃりと扉を開けると2人に視線で入れと促す)」
「失礼(軽く会釈すると慣れた様子でするりと扉の先へと進む)」
「……(椅子に腰掛けるロヴィーノを見つめる)」
「ん……っ(書き物をしていたがペンを放り出して大きく伸びをし)……そっち、誰(アーサーを指差して探るような眼差しを向け)」
「アーサー・カークランド。お前がロヴィーノ・ヴァルガスか(視線をそらさずレンズ越しに観察するように)」
「(居心地悪そうに視線を彷徨わせ)……おう。俺がロヴィーノ・ヴァルガス。キクの紹介なら知ってんだろうけど、ヴァルガスファミリーの当主だ」
「ちなみに俺はロヴィーノの部下のアントーニョ言うんやで。ロヴィーノ共々宜しゅう(ひらひらと手を振り)」

「話に聞いていたヴァルガスファミリーの印象とは随分と違うな。空気が緩いんだが」
「(そっとアーサーの方へと唇を寄せ)……くれぐれも、二名とも敵に回さぬよう。私でも手に負えるか分かりません」
「(特に表情を変えることなく)そうか。俺も敵を増やす予定もないからな。ここは穏便に行かせてもらうとしよう」

「あー……今日はなんだ?顔見せか?」
「ああ、失礼。本日はカークランドさんの顔合わせと、新しい勢力の情報を購入していただけないかと思い(懐から手帳を取り出して微笑みを浮かべ)」
「……トーニョ、話聞いてやれ。俺は分かんねえ(見知らぬ人がいる影響で緊張した面持ちのまま)」
「まあ前から周りがえらい騒がしいなあ思ってたし今が買い時なんかもね(ロヴィーノの元に歩み寄り放り出していたペンを拾いながら)…っと、それじゃあロヴィーノの代わりに聞くで」
「ありがとうございます。では、まず此方ですね……(ぺらりと手帳を捲り簡易的な情報の開示を始める)」

諾(GM):とまあ顔合わせしだところで部屋に突然黒い霧がかかるべ
南:俺のアジト狙われ過ぎワロタ(真顔)
英:お前らのアジトの警備ガバガバすぎじゃないか?
南:うっせえ(白目)
西:どんな人でも入って来れる風通しの良い職場やねん!
日:それはそれでどうかと思いますが……
諾(GM):おめらがウワー霧ダーってなっでる間に黒い霧はやがて無形の形ではあるが黒い塊みたいになっておめらの前で不規則に上下左右に動いてんな。なんか殺意さえも感じる(真顔)
南:殺意……殺意ってなんだよ(頭抱え)
西:うちのアジトはスライムとかアメーバみたいなん敵に来すぎやねえ(けらけらと笑って)
日:人型がいない、ですと?(真顔)
英:俺達は2戦とも人型ではあったが…
諾(GM):ん、そだらそんなまっくろくろすけさ驚くRPでも入れろ

「っ!?(黒い霧が立ち込めて恐怖のあまり椅子の上で硬直し、震えだす)」
「なんや今日は来客が多いなあ(ロヴィーノの前に立ち黒い霧を見つめながら)」
「……今、交渉中なのですけれどねえ(深い溜息を吐くと手帳を懐に戻し)」
「レネゲイドビーイングか(特に驚く様子もなく黒い霧を見つめ)」
「やだ、くるな……っ、こっちくるな!!(頭を押さえて現実から逃れるように首を振る)」
「(キクの方へ振り返り)ホンダ。あのボスの青年は大丈夫なのか」
「……あの状態なら、そのうち面白いものを見れますよ(肩を竦め)」

「ロヴィーノっ(ロヴィーノの声に弾かれるような振り返り)」
「や……っ、やだ……っ、やめ……っ!!(恐怖に目を見開くと悲鳴が途切れる)」
「……纏う雰囲気が変わった」
「これが、彼がヴァルガスファミリーを束ねる所以です(見慣れた様子でロヴィーノの様子を見つめ)」
「……あー(頭を守るようにしていた手を離すとごきごきと肩を鳴らし)……呼んでねえクソ客が来たのか?呼んでねえなら、なんでいるんだろうなぁ!?(慟哭と同時に体外へと雷が放出される)」
「……っつ(雰囲気の変わったロヴィーノの様に背筋を走る何かを震わせ)ああっ、ボス。俺に命令を(深く頭を下げ)」
「(椅子から立ち上がるとアントーニョを一瞥し)……呼んでねえクソ客を殺せ。商談がふいになったらファミリーの実害になる」
「承りました(ふわりと柔らかく微笑み)」
「ホンダ、あの2人に加勢するぞ。早く交渉を再開させよう」
「了解です、このままでは此方も被害を被りますからね(隠していた銃を取り出し)」

諾(GM):というわけで戦闘に入るわけだがワーディング貼りてえ奴ば居るが?
日:イギリスさん、よろしければどうぞ(微笑みながら)
英:ふむ。ならアーサーが目を見開くと空間は硝子が割れるように砕け散り、俺達と目の前のレネゲイドビーイングのみの空間に変わるぞ

「(眼鏡を外すとその目は淡い緑へと光り)…さあ、ただ勝利を重ねるだけの当たり前の工程を積み上げるとしよう」

「約束されし勝利を冠するカークランドさんがいれば、問題はなさそうですね(微笑んだままにとんとんと銃で自分の肩を叩き)」
「(空間を見渡しながら)話は聞いとったけどほんまに俺達みたいな力持ちやねんねえ」
「……(品定めをするような視線をアーサーへ向け)ふん、悪くはねえんじゃねえの」

西:いやあ、イタちゃんは日本にエフェクトやらなんやらも見せとったけど親分達は島国がどないな風に戦うか知らんから楽しみやね!
南:俺はヴェネチアーノからなんとなく日本のエフェクトは聞いたけど、実際には初めて見るぞこんちくしょー!
日:ふふ、それはお相子というものですよ。此方も楽しみにしております(口元を押さえて微笑みながら)
英:俺も初見だ。さて、上手く噛み合えばいいんだがな

諾(GM):ちなみにPC間もそれぞれ能力ば初見け?
英:アーサーはそうだろうな
日:キクは噂程度でしょうね
西:せやったら皆初見ってことでええんちゃう?
南:その方が新鮮な反応出来るしな
諾(GM):んだ。なら他の組織の奴らの能力は初見とすっべ。では戦闘開始ば宣言。敵は黒い霧1体だ

【黒い霧−10m−(アーサー、アントーニョ、キク、ロヴィーノ)】

諾(GM):ではセットアッププロセスに移行だ

[セットアッププロセスー1R−]

諾(GM):セットアッププロセスでエフェクト使いてえ奴はいっか?
南:俺は初手では使わねえぞ
西:ほなら親分使わせてもらうわ!アントーニョはDロイスのエフェクトの『エターナルブレイズ』使って攻撃力上げるでー

侵蝕値
アントーニョ:34→38

諾(GM):アントーニョばこのラウンドでのサラマンダーのエフェクトを組み合わせだ際の攻撃力+12、ただし行動値ば−5になるべ
日:攻撃力+12……
英:白兵特化なら行動値のペナルティーはそう重くないか

「さあ、その真っ黒な体から見えるんはその身と同じ黒く澱んだもんか。濁りのないもんか。拝見させてもらおか(煙草を指に添えると自身の周りに円を描くように炎を生み出す)」

「サラマンダー。それもあの火力からしてそれに特化したピュアブリードか(炎を見つめながら冷静に分析)」
「噂にはかねがね聞いておりましたが、カリエドさんも素晴らしい実力をお持ちで(目を細め)」
「……その炎ですべてを焼け。俺の邪魔をする奴すべてだ(アントーニョへ視線を向け)」

英:ならアーサーも行使させてもらうか。アーサーは『常勝の天才』を発動。アーサー以外のPCにこのラウンドでの攻撃力+28のボーナスだ

侵蝕値
アーサー:34→40

南:……いや、なんだよ+28って(真顔)
西:え、イギリス。アーサーって支援特化なん?
英:悪いか?
西:いや悪いなんて言うてへんけど。そうかあ支援特化なんやねえ…そないに自分の悪いダイス運気にしとったんやね(にやにや)
南:なるほどなあ(にやにや)
英:(イラァ)

「手解きしてやろう。何、難しい問題ではない。よく目を凝らせば答えなど自ずと分かるものだ(不敵な笑みを浮かべ手を払う)」

「成程確かに簡単なことですね、流石は支……おっと、カークランドさんだ(銃を構えて穏やかな笑みを湛える)」
「!ラウラと同じような力を感じるで(力が込み上げてくる自身の体を見つめながら)」
「……支援特化型のオーヴァードか(アーサーの一挙一動を観察し)」

諾(GM):他にセットアップはねえみたいだからイニシアチブプロセスに行くべ

[イニシアチブプロセス]

諾(GM):行動順はロヴィーノ(20)→キク(18)→黒い霧(10)→アーサー(9)→アントーニョ(0)だべ。てごとでまずはロヴィーノからだ
南:おう。まずはマイナーアクションでジェネシフトすんぞ、5d10!
諾(GM):いきなりジェネりやがったな(真顔)判定どうぞ

ロヴィーノ
侵蝕値算出「ジェネシフト」
  5D10 = [7,5,10,5,1] = 28

侵蝕値
ロヴィーノ:37→65

南:ちっ、最後腐りやがった!
諾(GM):それでも侵蝕ボーナスでダイス+1個だけどな
南:80アップ使いたかったんだけどな、しゃーねえ。メジャーアクションの『コンセントレイト:ブラックドッグ』『雷の槍』『雷攻撃』で攻撃、『ランチャ・デル・トォオーノ』だ!
諾(GM):んだんだ。まずは達成値ば出せ

ロヴィーノ
達成値算出「ランチャ・デル・トォオーノ」
  8R+3@8 = [4,5,7,9,7,1,10,3][4,4]<クリティカル>+3 = 17

侵蝕値
ロヴィーノ:65→71

南:…………
英:回っているが…
日:なんというか、切り捨ててしまう分が非常に勿体ない
西:しゃあないやんな。ダイスの数はロヴィーノ少ないもん
南:ううっ、い、いいんだよ!ダイスなくても回る時は回るんだからな!(涙目)
諾(GM):んー…黒い霧ばガード宣言するべ。続けてダメージ出せ
南:おう。……さっきのアーサーの補助が+28だから、こうか?

ロヴィーノ
ダメージ算出「ランチャ・デル・トォオーノ」
  3D10+42 = [6,4,4]+42 = 56

諾(GM):腐ってもその攻撃力け。装甲値引いて53のダメージだな
南:アーサーの支援やべえな(真顔)
西:常勝って1シーン1回までしか使えんけど爆発力は高いねんよなあ、ほんま
英:も、もっと褒めて欲しいなんて思ってねえんだからな!
日:イギリスさん、素晴らしいです(うっとりと目を細め)
西:うんうん、すごいなあそのご立派な眉毛
南:どうなったらあんな味覚になるのか分かんねえよなすげえよ
英:それは馬鹿にしてんだろ!!

「(天井へ手を翳すと体外に吐き出された雷が収束し)……さっさと失せろっ!俺ァ機嫌が悪いんだよッ!!!(手を振り下ろすと幾重にも重なった雷の槍が黒い霧を貫く)」

「雷……ブラックドッグか(飛んでくる火花を躱しながら)」
「電気による肉体の活性……ではなく、遠距離からの弾丸扱いですか(雷の余波を避けながら)」
「……今日も綺麗やなあ(どこか恍惚さが宿る眼差しでロヴィーノを見つめ)」
「……ちっ、仕留め損ねたか(忌々し気に舌打ち)」

諾(GM):ルルブの掲載しでるままなら死んでた(ぼそり)
日:え?(きょとり)
諾(GM):いや、なんでもね。次はキクだな
日:はい。……んー、今回は前回の反省点を踏まえて、ジェネシフトの量を減らしましょう。マイナーアクションで4d10、よろしくお願いいたします(ぺこりと頭を下げ)
英:……ああ、前回の
西:?何かあったん?
日:経験点喪失事件です(ゲンドウ)
西:なんや知らんけど悲惨な事が起きたんは分かるで
南:色々苦労したんだな、そっちも
諾(GM):見てて面白かったけどな。それじゃあジェネシフト分振れ

キク
侵蝕値算出「ジェネシフト」
  4D10 = [1,3,2,9] = 15

侵蝕値
キク:35→50

日:あれー……?
諾(GM):今回はジェネシフトさんはお休みしてんのかもな
日:ぐぬぬ……ではメジャーアクションです。『小さな塵』『主の右腕』『光の裁き』と『コンセントレイト:エンジェルハィロゥ』。コンボ『崩壊の足音』、参ります!(ダイスを構えながら)
諾(GM):ん、達成値出せ

キク
達成値算出「崩壊の足音」
  19R+4@8 = [8,9,2,4,9,9,8,8,8,8,8,10,5,9,6,6,5,5,7][6,9,4,4,7,6,9,10,5,10,8][2,4,5,4,3]<クリティカル>+4 = 29

侵蝕値
キク:50→63

日:(チーン)
西:1足りんかったねえ
南:俺くらいダイス少なかったら分かるけどよ、19個振ってこれって……
日:グハッ(親分子分の発言がクリティカルヒット)
英:に、日本!まだダメージ!ダメージで大きな数値を出せばいいだろう!?(必死にフォロー)
日:そ、そうですね……グフッ、だ、ダメージ算出します……っ!(イギリスの言葉にダイスを握り直し)
諾(GM):ガンバレー(棒読み)

キク
ダメージ算出「崩壊の足音」
  3D10+52 = [9,8,7]+52 = 76

西:いやダメージおかしいやろ(真顔)
南:しかも出目気持ち悪ぃ(真顔)
英:これが日本の実力だ!(ドヤァ)
日:いやいや、イギリスさんの援護あってこそですから(どやぁ)
諾(GM):ナチュラルにイチャつくのやめろ(真顔)

「(ロヴィーノの雷撃を躱すと銃をきちんと構え)……光の弾丸です、たんと召し上がってくださいな!!(光を弾丸代わりに撃ち出すと光の羽根が舞い散る)」

「へえ、フェリちゃんから聞いとったぴかぴかの天使みたいーってのはこのことやね(掌に舞い落ちる羽根を受け止め)」
「こいつも遠距離かよ(興味なさそうに弾丸の軌跡を目で追い)」
「相変わらずの腕前。御見逸れする」
「それ程でも。……カークランドさんから頂いたこの銃のお陰ですからね(羽根を手で払い除け)」

「ん、(黒い霧の様子を見つめ)敵さんが何か仕掛けて来そうやで。構えて」
「チッ、わーったよ(帯電しながら)」

諾(GM):そう、待たせたな。黒い霧の攻撃だべ。まずはターゲットだ(コロコロ)

黒い霧
ターゲットロール
1アーサー、2アントーニョ、3キク、4ロヴィーノ
  1D4 = [4] = 4

諾(GM):黒い霧はロヴィーノを攻撃するべ
西:あーラウラが居らへんのが悔やまれるわー
南:あー、移動してねえからエフェクト使えねえ(がしがしと頭を掻き)……ガードしとくか
諾(GM):んと。黒い霧ば『マルチウェポン』『原初の赤:吼え猛る爪』『影の武具:光の銃』『コンセントレイト:ウロボロス』ば使ってロヴィーノに射撃攻撃すっべ。ほだら達成値…

黒い霧
達成値算出「マルチウェポン」「原初の赤:吼え猛る爪」「影の武具:光の銃」「コンセントレイト:ウロボロス」
  9R+18@8 = [9,9,1,1,10,5,2,4,8][6,7,1,2]<クリティカル>+18 = 35

南:無理無理。これは抜けねえ、ガードするぞ
諾(GM):おーけえ。続けてダメージ

黒い霧
ダメージ算出「マルチウェポン」「原初の赤:吼え猛る爪」「影の武具:光の銃」「コンセントレイト:ウロボロス」
  6D10+18 = [10,5,2,3,6,5]+18 = 49

南:あ、余裕で死んだわ(真顔)
西:こんなん受け止めて倒れんほうがおかしいわあ
日:ソードワールドならばスペインさんとドイツさんが余裕で行けますけれどね(くすくす笑いながら)
諾(GM):ロヴィーノは即死だな。続けてリザレクトすっが?
南:おう、行動出来ねえとかつまんねえしリザレクトするぜ
諾(GM):んだ。なら1d10ば振れ

ロヴィーノ
復活値算出「リザレクト」
  1D10 = [1] = 1

侵蝕値
ロヴィーノ:71→72

ロヴィーノ:HP0→1

南:最小値(白目)
英:いいじゃないか。侵蝕値がそこまで減ってないってことだろ
南:……そうだけどよお(唇を尖らせ)

「(眉間に激しい一撃を食らって吹き飛ばされ)……かはっ、げほっ!!」
「!ボス!!(ロヴィーノの方へ振り返り駆け寄ると背中を擦り)」
「くそっ、あいつ俺の脳天狙いやがった……殺す、殺す殺すッ!!!(アントーニョに擦られている満身創痍の身体を起き上がらせ)」
「ボス。いくら大きな力をその身に持っとる言うても無理はしたらあかんよ(手の甲にキスを落としぎらついた光を宿した目で見つめながら)この忠誠を誓った焔で貴方に仇なすあれを焦がしてみせましょう」
「ッ、(憎悪と嫌悪に満ちた瞳が揺蕩う水面のように揺れ)……命令だ、灰も残らず焼き尽くせ。俺に仇成す屑を、消し去れ(最後は吐息のように消えていく)」
「貴方の望むままに、ボス(その場に不似合いな綺麗な笑みを浮かべ)」

諾(GM):というRPを奴等は毎回してるわけだが(コーヒーを啜り)
日:私の聞き間違いでしょうか……なんだか普段と逆転している(ゲンドウポーズ)
英:ああ。だがスペインはとてもノリノリのように見えるが…
西:いやあ、なんか新鮮やん?せやったらノリに乗らな面白うないやん!
南:正直に言う。……めっちゃ楽しい(興奮を抑えながら)
諾(GM):だろうな。しかしこれと後島国が居ると思い返すと砂吐きそうだな。…辛いものが食いてえ
日:失礼な!(ぽこぽこ)
英:俺達はこいつら程でもねえだろ!(親分子分を指差し)
西:え、自分らにだけは言われとうないわー
南:おう、絶対お前らにだけは言われたくねえな
諾(GM):ああー、羨ましくも何ともねえけど無性に誰かに会ってこの気持ちを共有してえ(真顔)
日:……(表情を一転させ微笑ましそうにノルウェーを見ている)
諾(GM):……なんだ、日本(ひらひらと手を扇子のようにはためかせながら)
日:ふふ、いいえ。何でもありませんよ?……春ですねえ(微笑ましい笑みを浮かべたまま)
諾(GM):……(なにか言いたげに日本を睨むがふうとため息を一息)黒い霧の攻撃は終了だ。次はアーサーだ
英:マイナーアクションは放棄。メジャーアクションで『アドヴァイス』『弱点看破』を『戦場の魔術師』を使いアーサー以外の3人にかけるぞ

侵蝕値
アーサー:40→50

日:『戦場の魔術師』取得で一気に幅が広がりましたねえ
西:けど『弱点看破』って確かこのラウンドだけ有効なエフェクトやんなあ。となるとほかの2人が恩恵受けるんは『アドヴァイス』だけ?
諾(GM):そういうことだな。『アドヴァイス』はクリティカル値を−1、メジャーアクションでの判定ダイスを+1個。そんでこのラウンド……で行動してねえのはアントーニョだけだから『弱点看破』の攻撃力+3は行動済の2人にはかからねえな
南:行動値上げろよ……(ぼそっ)
英:何か言ったか?(にっこり)
南:言ってません!!(震え声)

「人外でも弱点というものは必ずある。それを見定めればほら、脅威などこの場にはない(薄い笑みを浮かべながら黒い霧をゆっくりとした動作で指さし)」

「ふむ、確かに仰る通り。……狙いを定めれば確実な致命傷がそこにある、というわけですね(銃を弄びながら)」
「弱点とかどこでもええよ。……すべて燃やせばそんなん関係ないしね(ロヴィーノの背中を優しく叩いた後に落ち着いた足取りで黒い霧に近づく)」
「……(ダメージが蓄積したままの不快そうな表情でアントーニョの後姿を見つめる)」

諾(GM):というわけで最後は補助効果もりもり乗ってるアントーニョだべ
西:ういういやでー!まずは7d10でジェネるでー
諾(GM):おう、ジェネれジェネれ

アントーニョ
侵蝕値算出「ジェネシフト」
  7D10 = [9,8,9,8,8,1,8] = 51

侵蝕値
アントーニョ:38→89

南:……(ポカーン)
日:いやいや、これは色々あうとですって(真顔)
英:……これ、エフェクトによっては100%行くんじゃないのか?
諾(GM):そうだな…おいスペイン。80%エフェクト使わなければなんとか100%超えねえが…
西:え、使うに決まっとるやん(きょとり)
日:経験点!経験点勿体ないですって!!(あわあわと手を振り)
西:せやけどーせっかく出たんやし使いたい気持ちはあるねんけどー
南:スペインが使いてえっていうならそれでいいじゃねえか。俺ァいいと思うぜ?
英:因みにアントーニョの衝動はなんだ?
西:吸血やけど?
日:ヒエッ
英:おい、厄介な衝動とってんじゃねえよ
西:いやあ、安心してえな!そこらへんは親分何とかするから!てなわけでマイナーアクションで『白熱』と『炎の加護』使うでー!

侵蝕値
アントーニョ:89→94

西:そいでコンボの『踊れ、終焉の焔の元』発動やで!
諾(GM):侵蝕値ボーナスでダイス+2個だ。それさ踏まえて振れ
西:んーと、こやろか?

アントーニョ
達成値算出「踊れ、終焉の焔の元」
  13R+2@7 = [7,10,10,10,8,1,10,10,2,1,8,6,3][4,4,4,6,3,3,4,9][1]<クリティカル>+2 = 23

侵蝕値
アントーニョ:94→102

西:あー腐ってもうたあ
日:それでもきっちり二個は確実に取ってくるスペインさんが恐ろしいです(真顔)
諾(GM):…ちなみに消費HPば?
西:ん?ああ、『終末の炎』のやね!もちろん最大値の20使うわー

アントーニョ:HP36→16

日:20(真顔)
英:まあDX3はHPなんて無いようなものではあるが……これは(真顔)
南:おーおー、こうなりゃヤケだ。スペイン、思いっきりぶっ放して来いよ!
諾(GM):『エターナルブレイズ』の12点、『常勝の天才』の28点、『弱点看破』の3点。そして『終末の炎』の20点で攻撃力ましましけ。……はあ、ダメージ

アントーニョ
ダメージ算出「踊れ、終焉の焔の元」
  5D10+76 = [10,1,5,6,2]+76 = 100

日:……(唖然)
西:1とか2の出目あるんが悔しいなあ
南:3桁行ってんだから充分だろ……
英:固定値が高いとやはり強いな(ふむっと感心したように頷き)
日:固定値は上げるべきですね……しかし狙いのエフェクトを取得すると経験点が……(考え込みながら唇を撫で)
諾(GM):…黒い霧はかろうじて形を残してる感じだな。ほぼ瀕死状態だが生きてはいる(真顔)
南:マジかよ、さっきので生きてんのかよ。どんだけしぶてえんだよ……
西:もう1度殴れるやん!やったなロマーノ(ウインク)
南:お、おう。そういや最初俺か!

「(スーツの襟に着いているピンにキスを落としそれを指で黒い霧へと弾くとそこから火柱が立ち上がり)……燃えろ。その魂まで塵をも残さずに(愉しそうに微笑み)」

「燃えろ……燃えちまえ……(一瞬怯えた色が瞳に滲むもののすぐにその色は消え失せる)」
「…まるでなんの感情もない炎だな(火の粉を払い)」
「仕入れた情報がその通りなら。……ふむふむ、感情が読み取れないのも納得ですね(ひらりと火の粉を躱し)」

「(よろりと立ち上がり)……トーニョ、退け。俺がやる」
「(ふっと火柱を鎮火させロヴィーノに道を開け)はいよ。……あとの始末はお願いします、ボス」

諾(GM):つうわけで1R目はこれで終了だ。続けて2R目に入るべ

【(黒い霧、アントーニョ)−10m−(アーサー、キク、ロヴィーノ)】

諾(GM):戦闘配置ば変わってんぞ。黒い霧とアントーニョ、そんでアーサー、キク、ロヴィーノがそれぞれエンゲージさ組んどるべ

[セットアッププロセスー2R−]

南:セットアップでエフェクト使うぞ!(挙手)
諾(GM):おう。何のエフェクトば使う?
南:Dロイスの『スピードスター』!これで行動値分のダメージ上乗せだぜ(どやぁ)

侵蝕値
ロヴィーノ:72→75

諾(GM):そろそろロヴィーノも下手すりゃアントーニョみたく侵蝕値100%なるかもだな。他は
西:アントーニョはまた『エターナルブレイズ』使っとくでー!

侵蝕値
アントーニョ:102→106

日:侵蝕値が激しく上がっていく……(ゲンドウ)
英:シナリオじゃなかったらお前ジャームまっしぐらだぞ
西:まあシナリオちゃうねんから大盤振る舞いしたってええやろ?
南:シナリオで出来ねえ分やりたくなるよな(頷きながら)
諾(GM):なんだ?そんなにジャーム化してえのか?(足を組み直しながら)
日:謹んでお断りいたします(震え声)
英:断る(切実)
諾(GM):つまんねえな。そんじゃイニシアチブプロセス入るべ

[イニシアチブプロセス]

諾(GM):つっても行動順はさっきと変わんねえけどな。てなわけでロヴィーノからだべ
南:おう。……の前に、一応確認しとくわ。コンボの分で80越えれるんだけどよ、先に80越えさせて80アップ使っていいんだよな?(心配そうに)
諾(GM):ん?そだなことか。別に構わねえべ
南:っし!
英:しかしどちらも80%エフェクト持ちか(紅茶を啜りながらさり気なく日本の腰に手を回し)
日:そのようですね。いやはや皆さん80エフェクトがお好きなようで(特に気にする様子もなくイギリスに寄り添う)
諾(GM):人が判定しどる時にいちゃつく島国さいるらしい(真顔)
南:……てめーらあとで絶対覚えてろよ(真顔になりながら電卓を叩いている)
英:ああ、これは失礼ヴァルガスファミリーのボス殿?(ティーカップをソーサーの上に置き日本の髪をすくいキスを落とし)
日:ふふ、いやですねえ(くすくす笑いながら擽ったそうに目を細め)
南:もうやだこいつら!(涙目)……クッソ、ほんと覚えてろよ!!計算終わった!!

侵蝕値
ロヴィーノ:75→85

諾(GM):……はあ。コンボ。コンボさ教えろロマーノ(頭をガシガシと掻き)
南:『コンセントレイト:ブラックドッグ』『雷の槍』『雷攻撃』に『MAXボルテージ』、さっきの『スピードスター』でコンボ『Sスピードリベラツィオーネ・デル・トォオーノ』だもうやだ色んな意味で!
諾(GM):ん。ならまずは達成値からだな

ロヴィーノ
達成値算出「Sスピードリベラツィオーネ・デル・トォオーノ」
  7R+3@7 = [4,3,3,2,7,8,1][1,3]<クリティカル>+3 = 16

南:知ってた(真顔)
英:ダイスの数の問題もあるな。チッ、せっかくエフェクトかけてやったというのに
南:ヒィッ!!(さっとスペインの後ろに隠れる)
西:まあまあ。ロヴィーノは攻撃力高いから次やろ次
日:ふふ、そうですね。侵蝕値のダイスも追加出来ますし、きっと倒せますって(宥めるように)
諾(GM):黒い霧はガード宣言だ。あ、ちなみにアントーニョの攻撃もガードしたべ。宣言してねえ?気のせいだろ(圧力)
南:圧力やめろ(真顔)……それっ

ロヴィーノ
ダメージ算出「Sスピードリベラツィオーネ・デル・トォオーノ」
  4D10+44 = [8,5,10,2]+44 = 69

英:なんだこいつ(褒め言葉)
日:いろいろおかしいですって(褒め言葉)
南:どやぁ
西:いやあ、これは流石にやったやんなあ(ロマーノの頭を撫でながら)
諾(GM):おう、完全にオーバーキルだ。おめでとさん
南:ふっ、俺に掛かればこんなもんだぜ!
西:お疲れさん!派手に攻撃出来たなあー

「(激しい雷鳴が室内に鳴り響き、ロヴィーノの身体に収まりきらなかった雷が迸り)……目障りだって言ったのが聞こえねえのか!?消え失せろッ!!!(雷が不完全な槍の形になって次々と黒い霧を襲う)」

「流石我が主(神々しさも感じる自身の主の姿にうっとりとした眼差しで見つめ)」
「これは、何と言いますか……想定外でしたね(無秩序に撃ち込まれる雷撃を数発避けながら)」
「ああ。あれがこちらに向けられるのなら問題ではあるが…(胸ポケットにしまった眼鏡をかけ)」
「っは、っは……(満身創痍の状態で激しい雷を放出して膝をつき)……くたばり、やがれ……っ!」
「ボス。無理はあかんよ(ロヴィーノの傍にしゃがみ優しく手を添えて支える)」
「……問題ねえ(呼吸を整えようと深く息を吸い込みながらもアントーニョの支えを大人しく受ける)」

諾(GM):と、言ったところで悪いな。ここで経験点やらの処理すんぞ
日:今回は……今回は無難な数字を出せました!(ガッツポーズ)

経験点内訳
・戦闘に勝利→4点
・侵蝕値31〜50→3点
・侵蝕値51〜70→4点
・侵蝕値71〜99→5点
・侵蝕値100〜→3点
・Sロイス相手が生存→5点

英:ふむ。アーサーは侵蝕値ボーナスは3点か
西:親分も100超えたし3点やね
南:ロヴィーノは最終が85%だから5点だな!やりぃ!
日:キクは……おお、4点!
諾(GM):あとはそうだな…初めての組み合わせでよくやったってこどで+2点経験点持ってけ
英:ならばアーサーは『アドヴァイス』と『戦場の魔術師』をレベル1ずつ上げておくか
南:ロヴィーノは新しいエフェクトの『真なる雷』取るぜ!
西:アントーニョは『エターナルブレイズ』をレベル5にしとくでー!これで最大レベル達成やんな!
日:皆さん個性が出ますねえ。キクは『幻影の騎士団』を取得です
諾(GM):全員無事成長だな。ほだら戦闘終了後の処理さ入るが……おいアントーニョばどうする
西:?ああ、衝動な!そこはRPの進め方次第やなあ
南:取り敢えずやってみっか?
諾(GM):んだな。黒い霧はロヴィーノの一撃で霧散したってとこでRP再開だな

*

「…(一点を見つめるとそこから空間が硝子のように割れ元のアジト部屋に戻る)さて、交渉の続きと行こう」
「そうですね。折角ですからご購入いただけるとありがたいですし、此方としてもヴァルガスファミリーから情報を購入したい次第です(人当たりのいい笑みを浮かべ)」

「……(天井をぼんやりと見つめている)」
「トーニョ、……おい、トーニョ。聞いてんのか?(アントーニョの脇腹を軽く爪先で突きながら)」
「(ロヴィーノの声が耳に届くとにっこりと笑を携えて振り返り)ボス、すまんけどちょっとだけ離席してええ?」
「はぁ?……誰が交渉すると思ってんだよ。俺はこういうの苦手だって言ってるだろ(苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ)」
「すまんなあ。ちょっとだけ、ちょっとだけ離れるだけやから(許可を受けずにそのまま部屋の出口へと向かい)あ、キクとアーサーやったっけ?二人も悪いな、ちょっと待ったってな(振り返らず2人に手を振ると退席する)」

「(扉の閉まる音を聞き届けながら)あれは野放しにしていいのか?」
「……あー、くそっ(がしがしと頭を掻き)お前ら、そこのソファ座ってろ。あのバカ引っ張ってくる。俺ァこういう商談苦手だって何度言ってると思ってんだよ(ぶつぶつと文句を言いながら部屋を飛び出す)」

「……(恐らく黒い霧の襲撃に殺られた部下の死体を見下ろすとその場にしゃがみ込み)赤……赤が、あかが足りん(死体の腕を掴むその表情は俯いてい伺えない)」
「おい!トーニョ、アントーニョっ!(追い付くも息を切らせる様子なく壁に凭れ、アントーニョの姿を見下ろす)」
「あか……たりひん……あか、まっかなあか……あかがあかあか(声が届いていないのか呟きながら死体の腕を口元まで運び)」
「……(目を細めるとアントーニョの肩に手を置き耳元へ唇を寄せ)命令だ。こっちを向け」
「……(声に反応したのか小さく震えゆっくりとロヴィーノの方へと振り返り)」
「……そんなもんで自分を汚すな。……いや、そんなもんは失礼だな。こいつらは俺を守ろうとしたんだ。……そんな奴らを、食い荒らすな(慈愛と怒りが綯交ぜになった視線でアントーニョを射抜き続ける)」
「(ロヴィーノをゆっくり見上げるとその目はきらきらと母親を見つけた子供のような輝きを宿し)あ、ああ……おった、おるんやった……きれいな、きれいな、あか(飛びつくようにロヴィーノを床に押し倒し)」
「って!?(押し倒された衝撃で強かに頭を打って痛みに眉を寄せ)……トーニョ、おま、え……」
「もっと、もっと見せておれの大好きな赤。おれの、好きな……んっ(ロヴィーノの露わになっている鎖骨の上に歯を立てて)」
「ッ!!(立てられた歯にびくりと身体が跳ね)……こ、怖くねえからな……大丈夫、大丈夫だから……(アントーニョの頭を抱え込んで抱きしめ)」
「んっ……ふ(歯を立てた箇所に無我夢中で溢れる血を吸い取り、手はロヴィーノの両腕を頭の上にまとめるように拘束)」
「ひ、ぅ……っ、あ……っ(両手を塞がれた恐怖で涙を零すものの逃げる様子は見られない)」
「っ、は……(顔を上げロヴィーノの表情を見つめながら飲みきれなかった唇についた血を舐め)…ああ、やっぱりきれいや(脚の間に片足の膝で股の間を押し上げ)」
「っふ!?(目を見開いたことで瞳に溜まっていた涙が落ち)トーニョ、おま、なに……!?」
「あんな、知ってる?赤いのってな、こうふんしたりするともっときれいな赤になんねん。…なあ、きれいなロヴィーノ。もっと、それ見せて?(拘束していない手でロヴィーノの顎を掴み上に向けるとそのまま噛み付くように口を塞ぐ)」
「んむっ、ぷぁ、(口を塞がれて僅かな隙間から必死に呼吸しようとしながら)と、にょ……っ!」
「ん、……ふ、(ロヴィーノの様子に目を細め)ああ、なんてきれいな……(恍惚さも感じられる甘い声色を漏らすもすぐに角度を変えて口を塞ぎ)」
「(酸欠でぼうっとした表情に変わっていき)……ふ、ぁ、ん……っ、(溶けそうな思考のままにおずおずと舌を差し出し)」
「ふ、…ん、っ(差し出された舌に噛みつきちろちろと溢れる鮮血を吸い上げる)」
「っ、あ(噛み付かれ血を吸われることで痛みを感じて大きく体を震わせ)い、た……っ、い……っ」
「んんっ(体にロヴィーノの血が流れ込むと快感のようなものが背筋を震わせ)…ぁ、あかをもっと、んんっ、もっ…(逃がさないと言わんばかりに後頭部に手を添えて)」
「いた、いたい……っ、トーニョ、いた……っ!(酸欠と失血と吸われ過ぎの痺れて回らない舌を必死に動かすも、快感に抵抗は次第に薄くなる)」
「……ん、(銀糸を垂らし唇を離すと目の前の光景を見て冷静になったのか目を見開き)……あ」
「とー、にょ……?(ぼうっとした眼差しでアントーニョを見上げ)」
「あ、はは……おれ、やってもた…(自嘲気味に笑うとロヴィーノからゆっくり後退して離れ壁にもたれ込むように座り)……ごめん、ロヴィーノ。ごめん(顔を手で覆い)」
「(アントーニョの様子を見つめるとゆっくりと近付いてその身体を抱きしめ)……大丈夫、嫌わねえよ。俺の右腕を、俺が嫌うわけないだろ?」
「(抱き締められたまま胸に顔をゆっくりと埋め)あかんねん、俺暴走すると抑えられんくらいに赤いもの欲しなって。それでボス…ロヴィーノを傷つけるとか、また、またこんなんしてしまうかもしれんのやったら離れた方が…」
「俺のこと、嫌いじゃないなら離れないでくれよ。俺、お前がいないのは……やだ。……そりゃ、俺の顔見たくねえくらい嫌いなら、俺も我慢するけど……(年相応の幼さを滲ませ)」
「嫌いやないよ。好きやから……好きすぎるからかなわんのや。一目見た時からお前に惹かれてこうして信用されて……それやのにそれを崩してしまう自分が嫌なんや(ぶんぶんと首を横に振り)」
「……っ!!(アントーニョから離れて自分の手のひらを見下ろすと小さな静電気を起こし、自分の手のひらに小さな傷を作る)」
「ロヴィー、ノ?何をして…(ロヴィーノの様子にただ呆然と見上げ)」
「ほら、これだよな?(自分の手のひらから滴る血をアントーニョの唇に寄せ)……崩してやんねえ。俺、ビビりだけど……絶対お前のこと離してやんねえ」
「……(突発的な行動に言葉が出ない)」
「勿体ねえから飲んでいいぞ。……それに、お前の初めてのそれにびっくりしただけだから(手のひらを押し付け)」
「んむっ!?(押し付けられた温もりに変な声が出るが大人しくその傷口を舐め)」
「……美味いか?(不安そうにアントーニョの瞳を覗き込み)」
「鉄の味……やけど、あかくて、きれいなん……入ってくのは好き、や(艶やかな笑みを浮かべて傷口にキスを落とし)」
「〜〜っ!!(反対側の手で恥ずかしさのあまり口元を覆い隠し)」
「ロヴィーノ?どないしたん?(不思議そうにロヴィーノを見つめ)」
「な、ななな、なんでもねえよ!(耳まで真っ赤になり)……キクと……アーサーだっけ?あいつら待たせてるから戻るぞ!俺は難しいこと分かんねえんだし、支えてくれよな(ぼそぼそと小声になっていく)」
「はは、了解(ゆっくりと立ち上がり)ロヴィーノ、ありがとうな。あと、痛い目合わせてごめんな」
「!!……ぶ、部下を守るのがボスの仕事だからな!気にすんな!!(恥ずかしいのかふいっと視線を逸らし)」

「……なあ、ロヴィーノ。俺、もう一つお前に謝らなあかんわ(ゆっくりとロヴィーノの元に歩み寄り)」
「もうひとつ?なんだよ(くるりと振り向き)」
「あんなロヴィーノ。俺、好きやのうて大好き通り越してお前のこと愛しとるんかもしれん(目を細めて柔らかい笑みを向けて)」
「!?(目を見開き、口をぱくぱくと開閉させ)……お、おう。……俺も、好きだぜ(一気に顔まで真っ赤になり)」
「好き?(顔を近づけ覗き込むように)」
「(こくこくと何度も頷き)……えっと、その、多分、俺も……トーニョ、と同じ……だと思う(恥ずかしさと居た堪れなさで俯き)」
「……っ、おおきに。俺を好きなってくれて、おおきにな。ロヴィーノっ(昂る感情を抑えきれずそのまま抱き締め)…この心、この体、この力は全部ぜんぶお前のもんやで。ロヴィーノ」
「わわっ!?(驚くもののぎゅうっと抱きしめ返し)……俺だけのもんだ。だから、離れないでくれよ……?」

*

「……(ロヴィーノが出ていった扉を眺めて溜息を吐き)そういえば、毎回来る度に対応してくださったのはカリエドさんでしたね(肩を竦め)」
「そうか。まああの気性ではなかなかに交渉など行えるタマではないだろう(ふーっと長いため息を吐き出し)」
「ふふ、そういうところが面白くて可愛らしいですけれどね。……彼の弟と遊んでいた方がよっぽど面白いのですけれど(くすくす笑いながら支持されたソファに腰掛ける)」
「弟。あれの弟ということはそいつもファミリーの一員か(同じくソファーに腰掛け足を組み)」
「うーん、まだ学生さんのようなので正式なファミリーの一員かは分かりませんが。お手玉や、あやとりを教えてあげると喜ぶんですよ(思い出すとほっこりとした表情を浮かべる)」
「……まるで孫とその祖父のようだな(ふむっと自身の顎に手を添え)」
「おやまあ。趣味が爺さんなのは否定しませんけれどね(口元を押さえて微笑みを浮かべ)」
「しかしホンダがそんな表情をして思い出す相手だ。さぞ心を許している相手なんだろうな。……ん?(不思議そうに小首を傾げ)」
「?どうかなされましたか(アーサーの様子に目を瞬かせ)」
「(何かに納得した様子でキクの方を向き)ホンダ。どうやら俺はその弟に嫉妬という感情を抱いているようだ」
「嫉妬?……え?嫉妬って、あの嫉妬ですか?……えええ!?(驚きに目を見開く)」
「ああ。今僅かに苛立ちに似たものを先刻の話で覚えたが(表情は無表情のまま)」
「……苛立ちポイントありましたっけ?(思い返すように思考を巡らせ)」
「恐らくお前が弟と何をして遊ぶかと話すところからだな。しかしこれが嫉妬か。なるほど(うんうんと頷き)」
「……そ、そうですか。意外です、カークランドさんもそういった感情がどんどん芽生えているのですね……しかし、そうですね。私もそういう話をされたら嫉妬はしそうです(納得した様子で唇を撫で)」
「ほう。ホンダもか。だが俺はあやとりやお手玉は生憎教えた事も経験したこともないが」
「ああ、いえそうではなくて。……他の人の話を嬉しそうにされたら、私も拗ねてしまいそうということです(苦笑しながら)」
「そうか。質問するがそれはアルフレッドやバイルシュミットも対象か?(指折り数えるように)」
「あー……ギルベルト君は大丈夫ですけれど……ジョーンズさんは貴方、ひとつ屋根の下で一緒に暮らしているでしょう?気にはなりますよ(肩を竦め)」
「屋根の下に一緒に暮らしているから…(オウム返しのように呟きながらキクの手の上に自分の手を重ね近付き)なら、俺も同じだな」
「同じ?……どういう意味ですか?(目を瞬かせ)」
「確かに俺もホンダがアルフレッドに抱くようにバイルシュミットにはそういった感情を抱えているな(唇に軽くキス)」
「!?(驚きのあまり目を見開いたままにキスを受け)……は、はは……ギルベルト君とは清い師弟関係ですよ……」
「確かにあれは今は弟探しに執心しているが万が一ということもある。その過ちを起こすというのならこちらも色々対策を考えなくてはな(満足げにキクの顔中にキス)」
「ギルベルト君の弟が見つからないのは私の力不足ですから……過ちも何もないですって(所在なさげに視線を彷徨わせ)」
「まあ心配は極わずかだ。なぜなら俺はホンダ、お前を満足させられている自信はある。浮気に走るのは満足感がないから走ると聞くしな(目を細めて自信に溢れた笑みを小さく浮かべ)」
「……なんとまあ。ふふ、そうですね。貴方との関係性は非常に満足のいくものです。……無論、私も貴方を悦ばせ満足してもらっていると自負しておりますが?(穏やかな笑みで表情を彩り)」
「ああ、その自信はそのまま持っていていい。…俺の手で乱れ感じるお前はまた格別に俺を悦ばせる(耳にリップ音をたててキス)」
「!!(耳元で直接響くリップ音に身体を震わせ)……貴方好みにされておりますから。オーダーメイド、産地直送です(恥ずかしさから視線を逸らし)」
「……成程。これが愛らしい、というものか。今日は沢山勉強出来るな(興味深けに目を細め)」
「カークランドさんが人間らしい感情を増やしてくださって喜ばしい限りです。……恥ずかしいですが(ぼそり)」
「?何か言ったかホンダ(不思議そうに小首を傾げ)」
「いえ、なにも(即座に綺麗な笑みを作りながら)」
「何も無いならそれでいいが……と、帰ってきたか?(控えめなノック音に振り返り)」
「随分と遅かったですねえ(同じように振り返り)」

「失礼します!ボスは……(頭を深く下げた後部屋の中をキョロキョロと見渡す)」
「ボスもその右腕も今は不在だぞ」
「先程、カリエドさんを追って出て行っちゃいましたからねえ。我々は彼ら待ちです」
「そうですか。…これはまずいことになりました(困ったように片腕をぐっと掴み)」
「困ったこと?(首を傾げ)」
「以前アジトに来襲した化け物2体から出てきた変な砂とか……あー、所謂遺留品って奴ですか?それをアントーニョさんの指示で保管していたのですが…つい先程保管室を確認するとなくなっているんですよ」
「なくなっている?(目を細め)」
「管理がずさんですね。鍵は掛けていましたか?(興味深そうに部下を見つめ)」
「もちろん!鍵番のものが居ますがそいつは保管室から離れていました!保管していた部屋の金庫もちょっとのことでは壊れない代物ですし!……だからおかしいんですよ」
「……オーヴァードの仕業?(唇に指を当てて情報を精査し)」
「金庫を荒らされた形跡。あと金庫の中を確認はしていたのか?」
「そうなんですよ!金庫は荒らされた様子もなく鍵穴にも傷一つない!中身の確認はボス達の指示で定期的に確認はしているんです!……つまりボス達と同じすげえ力の持ち主の仕業ですか?」
「その可能性は充分に考えられるかと。……鍵がないのに内部に侵入出来るとなると、犯人はエグザイル辺りに目星がつきますかね……」
「警備の数には寄るがエグザイルだとしても誰かに気付かれずにに侵入は可能か?……いや、先ほどの戦闘中で侵入したか」
「そうですね。……先程の混乱に乗じて乗り込んできたか、もしくは意識を攪乱するエフェクトを持つ者か……」
「……俺の力を持ってしても恐らく証拠など現場には残っては居ないだろうな(どことなく苛立ちを含んだような声色で)」
「(アーサーの様子に苦笑して部下に視線を向け)……もう少ししたらロヴィーノ君も戻ってくるでしょう。もう少し待っていてはどうですか?」
「は、はい。……ああ、ボスに怒られる(しょんぼり)」

「…………(眉根を寄せて考え込み)」
「カークランドさん?何か浮かびましたか?」
「……分からないという事がこんなにも忌々しいと今理解した所だ(レンズ越しの目つきは悪いが拗ねたような声色)」
「ぶっ(アーサーの様子に思わず吹き出し)……失礼、カークランドさんも意外と子供らしい……」
「笑う所ではないぞホンダ。…あってはならない事だ。俺の知らないことを野放しにするなど。やはり現場に行って…(ソファーから立ち上がり思案するように部屋を歩き回る)」

「悪ぃ、戻った(自ら扉を開け、襟を正しながら入室する)」
「ごめんなー。遅れてもう……なにこれ(アーサーと部下の様子に目を瞬かせ)」
「お帰りなさい、お二人とも。取り敢えず彼の話をどうぞ(部下をちらりと見て微笑みながら)」
「ぼ、ボボボボス!!申し訳ねえありません!お命だけは!!(勢いよく床に正座し土下座)」
「……話聞くから顔上げろ。処罰はそれからだ(どっかりと椅子に腰かけ)」
「は、はひ!!えっとですね……(キクに話した内容を話し出す)」
「……(段々眉間に皺が寄っていく)」
「どうどう(にこにこと笑いながらロヴィーノを抑える)」
「(アントーニョの宥めで深い溜息を吐き)……他に盗まれたモンは?」
「それ以外は盗まれてはいませんが……すみません、すみません(何度も頭を下げ)」
「……警備を徹底しろ。買い出しから戻り次第、ラウラにも伝えてあいつに指揮を執らせる。処罰は追って通達する。……トーニョ、ラウラと連携取ってこの案件を片付けろ(アントーニョの方へと視線を向け)」
「了解やで。あーあ、そない顔色悪うして。大丈夫やで、この件は自分らでは荷が重いから処罰言うても指切るくらいやって(けらけらと笑って)」
「よかった……指を切るくらいですか」
「……指を切るくらいで納得するんですか(真顔)」
「マフィアの価値観も理解し難いな」

「あー、あと予定変更だ。キク、敵対勢力の情報じゃなくて今回の情報を売ってくれ。あとは……アーサーも知ってる情報あればくれ。場合によっては裏側からお前らの身の保証してやるよ」
「毎度ありがとうございます(満足そうに笑い)……先程よりも随分ボスらしさが見えますね」
「退席してから何かあったのか?」
「何もねえよ(肩を竦め)……強いて言うなら、手離せねえもんがひとつ大きくなったくらいだ」
「ボスの強さに惚れ直したってくらいなことは?」
「本当に何があったんだ(眼鏡を指で押し上げながら)」
「ふふ、成程。愛は偉大、ということでしょう(口元を覆い隠してくすくすと笑い)」

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