ダブルクロスしようぜ!

【ロングチャット】

アメリカ→アルフレッド・F・ジョーンズ(おぼろ)
プロイセン→ギルベルト・バイルシュミット(ひかるさん)
ベラルーシ→ナターリヤ・アルロフスカヤ(ひかるさん)
リトアニア→トーリス・ロリナイティス(おぼろ)
ロマーノ→ロヴィーノ・ヴァルガス(おぼろ)
イタリア→フェリシアーノ・ヴァルガス(ひかるさん)
香港→ワン・ジァーロン(ひかるさん)
アイスランド→エミール・ボンネウィーク(おぼろ)

イギリス→アーサー・カークランド(ひかるさん)
日本→キク・ホンダ(おぼろ)
スペイン→アントーニョ・フェルナンデス・カリエド(ひかるさん)
ベルギー→ラウラ・ペータース(おぼろ)

*

「(ぐううっと間抜けな音がお腹から鳴り)あー…まじ腹ペコすぎて死ぬー。夕食までの道のり長すぎワロエナイ」
「さっきチョコバー食べてたでしょ。もう少し我慢しなよ(文庫本を片手にしながら)」
「いやいやそんなちゃちなもんで俺は満足しない…なぜなら俺、上昇志向な下克上ボーイですから(得意げな顔をエミールに向け)と、言うわけで帰りにマックとか寄らないか(意味深)」
「ロンの奢りならいいよ。……アップルパイとチーズバーガー食べたい」
「今日の俺はRichmanだから大海原のように懐が広いから奢ってやらなくもない的な。……と、おろ?(お目当ての店先で見た事のある銀髪の学生を見つけ)」
「なに、どうし……ああ(顔を上げると納得したように声を漏らし)」
「んあ?(自分に向けられた視線に気付き)おお、ワンとボンネウィークじゃねえか」
「こんなところで会うなんて奇遇だね。……と、そっちは(ギルベルトの後ろで注文している金髪を見ると目を細める)」

「ビックマック3つ、ポテトはLね!あとはナゲット15ピースとドリンクがコーラのLで……」

「どこかのTVチャンピオンかな??(注文の量に思わず真顔)」
「あれはシェアすると信じたい(真顔)」
「(くるりと振り向き)ギルベルト、番号札渡され……ん?どちら様だい?(ロンとエミールに気付いて小首を傾げ)」
「あー、俺の学校の同級生(親指で2人の方を指差し)」
「へー。あ、俺はアルフレッド!よろしくね!(ぱちんと音が聞こえてきそうなウインクを飛ばし)」
「何だかんだと言われたら答えてあげるのが世の情け(どこかのロケット団風にポーズを決め)俺はギルベルトの同級生にしてお笑い担当、ジァーロン。またの名を空前絶後のムードメイカー・ロン的な」
「意味わかんない(一蹴して溜息を吐き)……エミール。よろしく」
「2人はいつもこんなんだからな……ま、慣れたら面白い奴らだぞ。あとアルフレッドは別の学校で俺より1個年下だな」
「最近俺の後輩運が良いと巷で噂に(真顔)」
「何その運(真顔)」
「ギルベルトのガッコの人って初めて見……あっ、うん、初めてじゃないか。変わった人多いね、君の学校(番号札を持った方の肘でギルベルトの脇腹を小突きながら)」
「ん、否定はしねえ…(苦笑いを浮かべ)んで、お前らもここでメシ食うのか?(エミールとジァーロンの方に問いかけ)」
「ロンの奢りでね。チーズバーガーとアップルパイ(再度念を押しながら)」
「OK。じゃあ俺頼んでくるから席の方キープしくよろ(エミールに軽く敬礼しレジの方へと向かう)」
「はいはい(そう言いながらギルベルトとアルフレッドの方へ振り返り)……どうせなら一緒に食べる?」
「俺は構わねえけど…アルフレッド、いいか?」
「別に構わないよ。大勢で食べた方が楽しいしね!」
「うっし、なら4人で食うか。ワンは……うん、許可取らなくてもいいだろな(注文しているジァーロンの背中を見つめ)」
「どうせ言う前にそのつもりだったとか言うから問題ないよ(きょろきょろと客席を見渡し)……ああ、そこ空いてる」
「おお、ほんとだ。俺の注文もアルフレッドがやってくれてるし俺とボンネウィークとで席でもとっとくか。つーわけでアルフレッド、俺の分よろしく(アルフレッドの肩を叩くと空いている席の方へ向かう)」
「あいよー!ついでにさっきのに追加でシェイクも頼んでこーようっと!(踵を返すと列に並ぶ)」
「おいおい、あんま食いすぎると夕飯食えなくなる…いやならねえわ、お前の場合(呆れた様子でアルフレッドの方を見つめながら席にカバンを置き)」
「……毎回あんな食べるの(信じられないという眼差しでアルフレッドを見ながらカバンを机に置くと椅子に腰かけ)」
「(近くのテーブルを付け席を確保すると奥側に腰掛け)おう、いつも1人であんくらい…いやもっと食ってるな。食いすぎてよく怒られてるけどなー」
「へえ、保護者がきちんと監督してるんだ。……そういう風には見えなかったけど(頬杖を付きながらギルベルトに向き直り)……随分元気そうになったね」
「っつ、(エミールの問いかけに小さく震え)お、俺は元から元気だっつーの…(気まずそうに視線を逸らし)」
「そ。ならいいよ。……弟が不登校になってからふさぎ込んでると思ったけど、割と元気そうだったし(瞳から感情を読み取れないような凪いだ色を宿してギルベルトを見つめ)」

「なになにー。エミるんに心配されるとかギルベルト羨ましいんですけどー(トレーを片手に持ちながらエミールの隣の席に腰掛ける)」
「ヒーローに内緒で相談かい?俺も混ぜてくれよ!(両手にトレーを持ち、その上には溢れそうな程に食べ物を乗せている)」
「うわあ……明らかに2人分じゃない(アルフレッドのトレーを見るとドン引きしながら机の上に置いたカバンを除け)」
「べ、別にそういうんじゃねえよ(唇を尖らせながらアルフレッドの持ってきたトレーの中からホワイトウォーターを手に取り)」

「(ロンのトレーからチーズバーガーを取り)……学生って感じ」
「いや学生なうだけど俺達」
「いや、なんかこう……こうやって学校帰りに大勢でご飯食べる機会あんまりなかったから」
「あ、エミール。これ新作のキャラメル味のマックフルーリーだって。やばくない?このコラボ胸熱じゃない?(エミールの分と紙ナプキンを渡しながら)」
「……キャラメル?あ、それCMでやってたやつ?(当たり前のように紙ナプキンを受け取り)」
「そうそうそれそれ。去年シェイクだったのに奴はパワーアップして帰ってきた的な。これは食べるしかない流れデスヨネー、と。ほい(専用のスプーンでマックフルーリーをすくうとエミールの方に向け)」
「今チーズバーガー食べてるんだけど……(と言いながらもぱくりとスプーンからアイスを食べ)ん、甘い。……チーズバーガーとは合わない、けど美味しい」
「…(ふたりの様子をホワイトウォーターを啜りながら見つめ)…お前ら、相変わらず仲良いよな」
「?(距離感が分かっていないので首を傾げながらチーズバーガーを食べ始める)」
「それほどでもなくはない的な(ぱくりとマックフルーリーを口に放り込み)」

「(アルフレッドの方に耳打ちするように)こいつらさ、一時期学校で付き合ってるんじゃねえか説あったんだよ」
「……マジか。いや、そんな感じするけど(2個目のビックマックを開けながら)」
「まあふたりとも全否定してるしいつの間にか噂はぱたりと止んだけどな(ちらっとふたりを横目で見つめ)」
「(ビックマックに噛り付き)……ぱったり止むのもすごいね。普通、途中でもう1回出てもおかしくないのに」

「ちょっとーそこの男子ー。俺達を目の前にして内緒話とかひどくなーい?(ポテトを齧りながらふたりを見つめ)」
「いや、半分くらい聞こえてるんだけど。ふたりとも声潜めても大きいよ(呆れたようにチーズバーガーの包装紙を几帳面に折り畳みながら)」
「あ、あー…(バツが悪そうに頬を掻きながら)悪ぃ」
「別に。その噂、嘘だから今更蒸し返されても何も思わないし(アップルパイの箱を開けて軽く息を吹きかけ)」
「そうそう。割と面白かったしー?(思い出しているのか笑いがこみ上げている)」
「面白かった(真顔)」
「(もぐもぐとビックマックを咀嚼し)君たち、本当に変わってて面白いね!」
「いやいやそこのハンバーガーボーイの食いっぷりには負ける的な」
「さっきまで山盛りあったのに既に3分の1って……」
「俺はもう慣れたぜ…(悟りの表情)」
「みんなが少食すぎるんだぞ。これに業務用アイス食べてやっと腹6分目かなあ」
「意味わかんない(真顔)」
「ほんとそれな。っと(こくんと頷くとふとこちらの方へ歩いてくる2人組を見つけ)あれ、ロリナイティスだ」
「ん?あ、……ナターリヤ!(ビックマックを掴んでいない方の手をぶんぶんと振り)」

「…………(呼びかけられた事により眉間に皺を寄せ不機嫌さを露わにする)」
「げ(トーリスを確認すると思わず声を漏らし)」
「(ギルベルトの声を耳聡く聞くと眉間に皺を寄せ)……なんでバイルシュミットがいるんだよ」
「えー、そこのマブくてナウいJKはロリナイティスの彼女?彼女?(険悪な空気を気にしていない様子で)」
「かっかかかかか彼女とか!ワン、君何言って!(嬉しさと恥ずかしさで片手を振り)」
「は?(地を這う低い声でジァーロンを睨む)」
「おい、その彼女ってのが明らかに嫌そうな顔してんぞ(呆れた様子で肩肘をテーブルにつき)」
「え、ナターリヤってボーイフレンドいたのかい!?(空気を読めない発言)」
「(サラダに付属していたフォークの切っ先をアルフレッドの喉元に向け)貴様、殺されたいのか」
「殺されたくないけど他校にボーイフレンド作ってたのは驚きなんだぞ(降参するように両手を挙げ)」
「今のこの会話で未だに彼女扱いしてるの凄いよね(真顔)」
「ロリナイティスとその彼女ー。どういう経緯で付き合ったかお兄さんに教えてご覧(近くにあったテーブルを付け6人がけにセッティングしながら)」
「そりゃ俺の一目惚れd」
「付き合っていないと言ってるんだ。その耳は飾りか(どかりとセッティングされた椅子に腰掛け腕と脚を組み)」
「一刀両断されたね、ドンマイだよトーリス(慰める気なし)」
「塩対応なナターリヤちゃんが今日も素敵……(トレーを持っていない方の手で顔を覆い)」
「お前頭大丈夫かよ(真顔)」
「大丈夫に決まってるだろ(真顔)」

「ところでハンバーガーボーイはこの眩いJKと知り合い?(ナターリヤを指差し)」
「……(ぎろりとジァーロンを睨む)」
「ああ、同級生で同クラだよ。学園のマドンナーとか言われてるんだぞ(ビックマックを食べ終えてポテトに手を伸ばしながら)」
「マドンナってまじで居るんだ。アニメとか漫画とかしか見ないと思ってたからレアキャラ的な。ナンマイダー(拝むように手を合わせ)」
「ナンマイダージュウマイダー(指についた塩を舐めてから便乗するように手を合わせる)」
「目障りだ(びしゃりと躊躇いなく言いのけ)」
「お前、女の子なのにその言い方はどうなんだよ…(ポテトをアルフレッドのナゲットのソースにつけながら)」
「ナターリヤちゃんに文句付けるとかお前最低だな(ジト目でギルベルトを睨み)」
「いや完全に初対面であの口の悪さがいけねえだろ!(ツッコミ)」
「学校でもこんな感じなんだぞ(ナターリヤをポテトで指しながら)」
「ふん、私が愛嬌を振る舞うと言うのならそれは兄さんと姉さんだけだ(アイスティーを持ちながら)」
「つまりトーリスは対象外、と(頷きながら)」
「ドンマイティス(肩ポン)」
「ワン、全っ然上手くないからね?(震え声)」
「渾身のギャグだったのに解せぬ(真顔)…と、そのマブい彼女のお兄さんとお姉さんってやっぱ塩属性?それとも塩は塩でも塩バニラ属性?」
「兄さんと姉さんか?…ふたりはそう、私のすべてだ(うっとりとした表情でアイスティーのカップを両手で持ち)」
「トーリスに対する反応と真逆なんだぞ(コーラを啜りながら)」
「もしかして:ブラシスコン」
「もしかしなくても:ブラシスコン」
「ブラコンだのシスコンだの安っぽい言葉で片付けるな。兄さんと姉さんが望むものが私が望むもの。兄さんと姉さんが好きなものが私の好きなもの。そう、ふたりは私の生きる標というものだ(瞼を閉じ噛み締めるように言葉を紡ぎ)」
「うわあ、これは相当重症なんだぞ……つまり、そのお兄さんとお姉さんが君の生きるすべてってことだろう?疲れないかい?(純粋に心配そうな様子で目を瞬かせ)」
「疲れる?何を言っている貴様は。兄さんと姉さんは私のすべて。つまり私自身だ。何を疲れると言うのか(理解出来ないといった様子で髪をかきあげ)」
「君たちじゃ、ナターリヤちゃんの崇高な思考は理解できないよ。なにせ、俺の女神だから(いい笑顔)」
「ロリナイティスはそのごきょうだいさんとは知り合い?お兄さんお姉さん、貴方の妹さんを僕にくださいとか言っちゃう?」
「勿論知ってるよ。(ちらりとナターリヤを盗み見ると貼り付けたような笑みを浮かべ)……ふたりともいい人だよ、尊敬できる方々だからね」
「……嘘くさ(トーリスの笑みに本能的に受け入れられない何かを感じ呟く)」
「……(ぎろりとギルベルトを睨みつけ)」
「トムとジェリーがまた仲良く喧嘩する気配を察知ー(ふたりの頬をぶすりと指差し)」
「本当に仲いいよね、色んな意味で(突かれているふたりを頬杖で眺めながら)」
「ほいはめほ(ジァーロンの手を振り払う)」
「ひゃめて(むすっとして手を払い除ける)」
「何をしているんだ貴様らは(呆れた様子でサラダのレタスにフォークを刺し)」
「喧嘩するほどなんとやらって感じかい?(ナゲットにたっぷりとソースを絡めて口に放り込み)」

「(指を離しながら)ハンバーガーボーイはきょうだいとかいる系?一人っ子ならつい最近発足した一人っ子クラブへ参加とかDo?」
「兄弟?うん、双子の兄弟がいるんだぞ。クラス違うけど(にっこりと顔全体で笑いながら)」
「双子とかすごくね?じゃあ同じくらい食べるなら食費とか馬鹿にならなくね?親御さん咽び泣くやーつ?(ずいっと身を乗り出し向かいのアルフレッドにマイクのようにポテトを差し出し)」
「いやいや、マシューはそんなに食べないんだよ。……あ、マシューって俺の兄弟ね。親……うーん、親じゃないけど保護者は食べる量減らせ!って時々怒るかなあ(差し出されたポテトを半分千切ると口の中に放り込む)」
「当然だな。貴様の食べる量を見れば食費以前にその醜く肥え上がった豚のような腹を指摘するだろう(はんっと鼻で笑い)」
「うぐぐっ、俺は豚じゃなないんだぞ!最近結構筋肉も付いてきてナイスバディさ!(むきりと力こぶを作り)」
「なんだそれは。脂肪の塊か(さして興味の無い様子でアイスティーを啜る)」
「……どうでもいいけど、豚の体脂肪率って15%くらいしかないんだよね。女性のモデル並みってやつかな(コーラを飲みながら)」
「……(ぎろりとエミールを睨む)」
「(営業スマイルを貼り付け)豚は筋肉質だから、ある意味で褒め言葉だね」
「!!ギルベルトっ、俺褒められたって!!(ギルベルトの服を引っ張り)」
「アー、ヨカッタナアアルフレッド」
「棒読み下手すぎるだろ(真顔)」
「うるせえ(真顔)…そういやワンとボンネウィークってあんまり家のこと話してるの聞いたことねえな」
「別に話すことがないし(さらり)」
「え、俺のこと知ってどうするつもりなのバイルシュミット。えっちー(自身を抱きしめ)」
「おいやめろ気持ち悪い!興味本位だよ他意はねえからな!(必死)」
「ギルベルト……(真顔)」
「見境ないのだなそこの白髪は(蔑むような眼差し)」
「やっぱりお前はそういうやつなんだよね(見下すような眼差し)」
「誤解だああ!!(頭抱え)」

「……あれ、ロン。あれ(レジカウンターでもたもたとしている見覚えのある茶髪を指差し)」
「なになにエミる……ん(見覚えのありすぎる背中に目を瞬かせ)」

「おい、フェリシアーノ。これ、この硬貨か?やっぱりアタッシュケース持ってきた方が良かったのか?(おろおろと財布の中を漁り)」
「アタッシュケースは要らないよ兄ちゃん。最近はワンコインで買えるんだから。あ、すいませーんここで食べまーす(レジに向かって元気よく手を振り)」

「あれは確か……(フェリシアーノの姿に目を細め)」
「1個下のヴァルガスだよ、ナターリヤちゃん(聞かれていないのにナターリヤを振り返って説明)」
「どうでもいい(言葉通りさして興味ない様子でアイスティーを啜り)」
「横にいるのは顔似てるし兄弟か?つーか……(ちらりと店先の出口にいる怪しいふたりを横目で見つめ)」

「やったでラウラ。ちゃんとロヴィーノが買い物出来とるで!(店先の出口付近の電柱の柱に隠れ)」
「ほんまや……ロヴィーノ君、立派になったなあ……!(電柱の後ろでハンカチを取り出すと涙を拭い)」

「ねえギルベルト、知り合いなのかい?(ギルベルトの表情に首を傾げ)」
「(ゆっくりとアルフレッドの方へ視線を戻し)……俺の学校の下級生。んでルッツの友達」
「へー、あれがギルベルトの弟の友達かあ。ひょろっとしてるね。隣はギルベルトの言ってる通り兄弟かな?」
「多分なー。つーかワンがさっきから固まってるけど…」
「へ?(ロンの方を振り向き)」
「……(兄弟の前の客の方を視線に捉えたまま小さく震えている)」
「ロン、どうかしたの?(ロンの脇腹を指で突き)」
「?(ジァーロンの視線の先を見つめ)……あ、キクだ」
「キク?……え、いるかい?(目を凝らすが分からないのか眼鏡を上げて目を擦る)」

「……(ギルベルトと目が合い、見覚えのあるチャイニーズの姿で柔らかな笑みを浮かべると自分の指を唇に当てている)」

「!むぐっ(慌てて口を塞ぎ)」
「???……あっ、あれか!!(合点がいって思わず大声)」
「……っ先生じゃない(ぼそりと呟きながら震えが大きくなる)」
「先生?……養父のこと?いるの?(震えているロンの背を軽く撫で)」
「……(こくこくと頷くとがばりとエミールに抱きつき笑いを抑えるように顔を胸に埋める)」
「うわっ!な、なに?(噛み殺した笑い声が聞こえて目を瞬かせ)」
「おお!?なんだなんだあ?(ジァーロンの奇行に驚き)」
「ご乱心なう?(驚いているもののそこまでではなかった様子)」
「無理…笑い死…ぶふっ(笑い声を挙げないように顔は上げずに背中に腕を回し)」

「……!(一瞬見えたロンの姿に見覚えを感じて顔を伏せてそっと場所を移動する)」

「?(ジァーロンからキクの方へ視線を向けるとキクの様子に首を傾げ)」
「あれ、行っちゃった。……どうしたんだろう……って、あああ!?(驚きのあまり声が出るが慌てて自分の口を両手で塞ぐ)」
「さっきから騒がしいぞ貴様ら(深いため息を隠すことなく吐き出し)」
「周りの客に迷惑掛かってる辺り自覚してよね(同じように溜息を吐くと炭酸飲料を手に取る)」
「……アーサーがいた(ギルベルトにだけ聞こえるように声を絞り)」
「へあ?……あ(キクの方に歩み寄る金髪に気付き)」

「……(2人が居ることを認知していたのか目が合うと口パクで喋るなよと伝え)」

「何でいるんだいあのふたり……!(髪をぐしゃぐしゃと掻くと指でOKサインを作り)」
「わっかんねえ。……とりあえず、ロリナイティスとナターリヤ?だっけか。こいつらには気付かれねえようにしないと(アルフレッドの耳元に話しかけ)」
「そうだね。……何となくやばい(頷いて一瞬だけナターリヤとトーリスの方を確認する)」
「……ところでワンは大丈夫なのかよ」
「生きてるんじゃないかな(真顔でロンを見下ろし)」
「……(笑いの波がおさまらないのか未だに抱きついたまま震えている)」
「こんだけ煩くしてると怒られ……あ(此方へやってきたフェリシアーノと目が合う)」

「あー!ぴかぴかの人と雑伎団の人ー!(エミールとジァーロンの方へと駆け寄り)」
「おい待てって、これどこに置けばいいんだよ!(おっかなびっくりに2人分のセットが乗ったトレーを運びながら)」
「……雑伎団?」
「ぴかぴか……?」
「!ギルベルト!!(猫が毛を逆立てるような威嚇をして)」
「ギルベルト、君は彼に何かしたのかい?(威嚇するフェリシアーノを指差し)」
「……え、えっとヴァルガス。お前の知り合いが困ってるぞ(困ったように笑いながらロヴィーノを指差し)」
「あ、ごめん兄ちゃん!空いてる所座ろ(ロヴィーノの元へ駆け寄り自分の分のトレーを手に取り)」
「お、おう。……え、と……お前らフェリシアーノの友達?(首を傾げ)」
「ヴァルガスの友達っつーかなんつーか…」
「弟が世話になってるみたいだよな。えっと……ルートヴィッヒ、だっけ?そいつはどいつ?一番名前出るから挨拶してえんだけど(悪意なくここにいない男子生徒の名前を出し)」
「……ルートはここに居ないよ、兄ちゃん(寂しそうに微笑み)」
「あれ?……そっか、今日はいねえのか。じゃあまた今度いたら挨拶しねえとな(落ち着いた笑みを浮かべ)」
「…………っ(俯きながら自身の腕を強く掴み)」
「ギルベルト、落ち着いて深呼吸(ギルベルトの背を何度か叩き)」
「あ……ああ。……悪い(背中の温もりに心を落ち着けたのか腕の力を緩め力なく微笑み)」
「ん。……君たち、隣空いてるから一緒にどうだい?(隣の空席を指差し)」
「ほんと?えへへ、じゃあお言葉に甘えようかな(にへらと気の抜けた笑みを浮かべ)兄ちゃん、ここ座ろっ」
「おう、えっと……これ動かしていいんだよな?(テーブルにトレーを置くとずるずるとテーブルを引っ張って隣に並べてちょこんと座る)」
「そうそう!……所で雑伎団の人は大丈夫?お腹痛いの?(心配そうにエミールとジァーロンを見つめ)」
「…ギリ生きてる(そっとエミールの胸元から顔を離し)」
「雑伎団の人なんか変なところでツボっただけだから。……あと、その呼び方やめて(肩を竦め)」
「だめ?じゃあえっと……えっとお(名前を思い出そうと腕を組みながら唸り)」
「……エミール」
「ヤァ、僕ジァーロン!ハハッ(某ネズミ風に)」
「俺は学校違うからあれだよね!アルフレッドなんだぞ!(ウインク)」
「…………(名乗る気は全くない様子)」

「……(ぽかーん)」
「兄ちゃん!えっとねえ、アルフレッドとそこのベッラ以外は俺の学校の学生さんだよー」
「そ、そうなのか……弟が世話になってるみたいで……あっと、えーと……ロヴィーノだ(一般人と会話をすること自体が久し振りで挙動不審になりながら)」
「ロヴィノッチはフェリシアーノのドッペルゲンガー?それともクローン?(落ち着いたのかエミールから離れロヴィーノに向き合いながら)」
「ドッペルゲンガー……いや、こいつの兄貴だけど……(コーヒーの入ったプラスチックカップを握りしめ)」
「俺の兄ちゃんだよ!(えっへん)」
「なんでフェリシアーノの方がどや顔なの(真顔)」

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