ダブルクロスしようぜ!
【某ファストフード店前 駐車場】
「…まさかアルフレッドとバイルシュミットがここに居たとはな(自身のバイクに腰掛け携帯端末を睨みながら)」
「ええ、誤算でした。……帰りが遅いと連絡が来てたとはいえ鉢合わせるとは(例のチャイニーズの姿のまま近くの車止めブロックに腰掛けて深い溜息を吐き出し)」
「成程。あれだけ食べていればどれだけ運動メニューを増やしてもウエイトが減らないに決まってるな。さて、どうしたものか(携帯端末をズボンのポケットに入れながら深いため息を吐き出し)」
「……カリエドさんとペータースさんと合流するのは十分後。それまで適当に時間を潰しましょう(腕時計を確認して肩を竦め)」
「(バイクのハンドル部分に凭れながら)ところでホンダ、先程慌てていたようだが何かあったのか?」
「ああ……この姿の顧客の話、覚えていますか?(自身の顔を指差し)」
「確かお前の顧客でエキストラに関わらずお前の変装を見抜いたなかなかの観察眼を持っていた男か」
「ええ、その人です。……彼、養子がいまして。その片割れに見られました(苦笑しながら自身の前髪を払い除け)」
「(レンズの向こう側の目を細め)……気付かれたのか?」
「距離があったのでそこまでは。……ただ、仕草で勘のいい人は分かるものですよ」
「ふむ。その養子がどのような存在かは分からないが用心に越したことはないだろう。他の変装を検討することを勧めよう」
「ええ、ご忠告確かに受け取りました。他の顧客の姿も定期的に借りましょう(溜息と同時に光の外套が解けて元の姿に戻る)」
「……しかし、アルフレッド達と居た学生(唇を撫でながら何かを考え込み)」
「?学生……ああ、大量にいましたね。どうやらギルベルト君の学校の生徒が大多数を占めていましたが」
「制服からしてそのようだな。だが何故だろうな、あの学生達は何かがあると不本意だが俺の勘がそう告げている。…何となくという言葉は苦手なのだがな」
「ふふ、第六感と言うやつですかね?……流石に一般学生のプロフィールを漁るような無粋な真似はしたくありませんし、確証を得てから依頼してくださればそれ相応の働きは致しましょう(柔和な笑みを向け)」
「分かった。それと何となしにアルフレッドに同伴していた学生について聞いてみるか。…第六感、か。不確定なものではあるが時にその不確定が必要となるのは皮肉だな(不服そうに眉間にしわを寄せ)」
「そうですよ、第六感は侮れません。意外とそれが解決の糸口になったりしますし、情報捜査の際は案外お世話になりますから(くすくすと笑い声を零し)」
「(不服そうな顔のままキクの方を向き)…今のは笑う所なのか?」
「ええ、笑うところです。だって、漸くカークランドさんもそういう人間臭いところが増えてきたんですもの」
「人間臭い?確かに俺はオーヴァードに覚醒しエキストラ等から見れば化物と抽象されることはあるが(不思議そうに小首を傾げ)」
「(口元を手のひらで覆い隠して笑いを噛み殺し)そう、そうやって悩むところとか。最初に依頼してきた貴方、そういった感情なんて持ち合わせていなかったでしょう?」
「……どうだろうな。生憎自分の感情がどうだと意識したことはない。ホンダはその人間臭い俺は可笑しいのか?」
「いいえ。そうですね……羨ましいのかも。人間臭い貴方が、少しだけ(口元を覆っていた手を離すと困ったように眉根を寄せ)」
「…(バイクから降りキクの方へ歩み寄り)俺としてはホンダの方が可笑しいのだがな。人間らしくいようと自分に言い聞かせるように笑みを浮かべそれを知られたくないと自ら歩む姿勢を見せたかと思えば遠ざかる。…それは苦しくないのか?」
「……?苦しい……さあ、どうなんでしょうか。私にもよく分からないです。確かに人間らしく在りたいけれど、私は『人間だった』過去がない。だから、いまいち実感が湧かなくて(苦笑を浮かべて頬を掻き)」
「(ゆっくりとキクと視線が同じ位置までしゃがみこみ)…過去が、欲しいのか?」
「あればいいな、程度ですよ。過去があろうとなかろうと、私は私ですし。……まあ、時々皆さんが子供の頃の話をしている時はいいなあと思ったりはしますけれどね(視線が絡んで首を傾け)」
「そうか。なら…(然して同情した様子もなく無遠慮に顎を掴むと自身の方へ引き寄せ)過去なんてどうでも良くなるほどの今を俺がお前に導いてやろう(不敵な笑みを浮かべ)」
「ッ、(引き寄せられた衝撃で思わず眉根を寄せ)……ああ、ほら。そうやって貴方が甘やかすから私が調子に乗る。だから過去なんてどうでもよくなっちゃんですよ(肩を竦めてあっけらかんと笑い)」
「そうだな、どうでもいい。今に至る過程などそれこそ過ぎたことだ。それを蒸し返す時間の浪費は俺はする予定もつもりもない。…俺は今のキク・ホンダを好いているのだからな(指で顎の下を撫でながら)」
「ふ、ふふ……ふふふっ、あはは!!カークランドさん、貴方はいい意味で前向きですよね。ああ、なんだろう、凄く全部どうでもいいやって思っちゃいますよ。……アーサー・カークランド支部長は本当に変わった御方だ(顎を撫でられながらも涙が出る程に笑っている)」
「(目の前で大笑いされている事に目をぱちぱちと瞬かせ)俺は褒められているのか?」
「ええ、褒めていますよ。もう、これ程にないくらい(右手の人差し指で浮かんだ涙を払いながら)」
「(真似るようにキクの目尻を優しく親指の腹で擦り)ホンダの笑いのツボとやらは理解出来ないな」
「私も自分のツボ分かんないんですよ、面白い時は大笑いしちゃいますけれど……こんなに笑ったのはいつ以来でしょうね(擽ったそうに笑みを浮かべ)」
「笑う事は良いと医学的にも立証されている。たまにそうやって大笑いするということも良いだろう(こくんと頷き)」
「おや、医学的と来ましたか。合理的なのはカークランドさんの特徴ですね(くすくすと笑うがふと腕時計に目を落とし)……そろそろカリエドさんとペータースさんが来てもおかしくない頃合いですが……」
「いやあ、2人ともお疲れさんやったねえ(にこにこと人当たりの良い笑みを浮かべながら駐車場の入口から2人の元へ歩み寄る)」
「お陰でばっちり、ボスの初・フェリちゃんとふたりで外食のミッション達成できたで(嬉しさを隠さずに愛嬌のある笑みで2人の方へと歩み寄り)」
「任務を受けた時も疑問に思っていたがこれは俺達の力が果たして必要だったのか?(ゆっくりと立ち上がり)」
「ええ、本当に。……お二人とも、随分とロヴィーノ君に対して過保護なことで(同じように立ち上がると服についた砂を軽く払い)」
「せやかてロヴィーノは聞いた話によると昔からお付きの人がついて買い物したりな、こないな色んな人が集まる店は初めてらしいからほら…心配やろ?(困ったように笑いながら頭を掻き)」
「(こくこく頷き)ちいちゃい頃は、ウチが傍にいてもこういうお店怖くて行けんような子やで?過保護になるやろ?」
「……過保護ここに極まれり、ですかねえ」
「俺なら必要事項だけ伝えて初めてでもなんでも独りで行かせるがな(きっぱり)」
「!!あ、あかんて!独りとか危険やもん!!ボスの御身に何かあったら先代に示しが!!(あわあわと両手を振り)」
「せやなあ。何かあったらその原因燃やさなあかんもん。処理が大変やわあ(にこにこ)」
「過保護の度合いが両者おかしい方に振れている気がするのは私の気のせいでしょうか(思わず真顔)」
「先代はもう亡くなっているのだろう。何を気にすることがある。あと公衆の面前で力を奮おうとするな。せめてワーディングを張れ(びしゃり)」
「せやね、ワーディングは必要やんねえ」
「ワーディング張れば万事解決やね」
「えー……そういう問題ではないかと。エキストラを巻き込まないでください」
「あ、ところで報酬どないしたらええ?俺達2人で出すけど」
「私は向こう一週間の裏稼業周辺での情報をリークしていただければ、金銭は要求しませんよ。そこまで大袈裟な仕事ではありませんでしたし」
「俺も特に金は必要ない。…そうだな。件の学生についての情報は?」
「確かフェリちゃんの学友やっけ?それはこっちにもまだ情報入らんくてなー」
「なんでかその辺ブロック掛かってて、どうしても情報抜き出せなくてこっちもほとほと困ってるんやで(がっくり肩を落とし)」
「分かり次第こちらに情報を回してくれ。それで今回の依頼は無しにしてやろう」
「……(無意識に自身の腕をきつく握りしめて口惜しそうに唇を噛み)」
「……(握りしめている手にそっと自身の手を添え)」
「あ……す、すみません。私の力不足もあるので……(添えられた手に気付くと眉根を下げて微笑み)」
「……そっちも色々大変そうやねえ(ふたりを見つめながら)」
「フェリちゃんのお友達って、そっちの子の弟やったっけ?……早く見つかるといいなあ(目を細めて溜息を吐き)」
「そうですね。……情報屋の意地を掛けて探し出して見せますよ」
「(そっと唇から顎を指の腹で沿いながら)フェリシアーノ・ヴァルガスは何も言ってこないのか」
「……フェリちゃんは何も言わへんよ。いつも通りにいるのが一番の近道みたいに、いつも通り(複雑そうな表情で眉を顰め)」
「…何かあったのか?(ラウラの表情の変化を見抜き見つめたまま)」
「なーんにも。……逆にそれが引っ掛かって怖いんよ。フェリちゃん正義感強いし、変なところに首突っ込んでいかないか。そっちの方が心配や(アーサーを見ると深い溜息を零し)」
「お世辞にもフェリちゃんは喧嘩とか強ないからなあ。悪い奴らに絡まれたら思うと心配やんなあ(ぽんぽんとラウラの肩を叩いて)」
「……ああ、確かにフェリシアーノ君は一発殴られたら気絶しそうなひ弱さですよね(納得したように頷き)」
「むしろ逃げ足が早そうな気もするが(肩を竦め)」
「否定せんけど言い方も少しマイルドにしてほしかったなあ(真顔)」
「しかし、先程の様子を見ているとスイッチの切れたロヴィーノ君は本当に臆病ですね(学生に囲まれて挙動不審になっていたロヴィーノを思い出し)」
「臆病いうか少し恥ずかしがり屋さんなだけやで?(にこにこ)」
「恥ずかしがり屋(真顔)」
「どこをどう捉えればそうなる(真顔)」
「え、めっちゃ恥ずかしがり屋さんで可愛いボスやで?なあ?(アントーニョの方を向き)」
「うんうん。可愛くてかっこよくて綺麗で頼り甲斐のあるボスやで(しれっと)」
「色々付随してますがそれは(苦笑)」
「あかん?(小首を傾げ)」
「いえ、……本当に惚気全力ですね。良いと思いますよ(口元を隠しながら微笑みを浮かべ)」
「…………(キクの言葉に顔を上げ)そうか、これが俗に言う惚気か」
「ええ、これが俗にいう惚気というものです。しかも結構重症タイプの」
「?のろけ??」
「あはは、ふたりとも。アントーニョさん鈍感さんやからそういうの言うても反応こんなやでー(アントーニョを指差し)」
「ふむ。どうやら自覚がないようだぞ」
「無自覚同士となると先は長そうですね」
「ボスと幹部との恋愛とはまた何のボタンをかけ違えて起きたのだか」
「いやはや本当に。政略結婚の話題なども出てきてしかるべきなのですが……まあ彼の性格上突っ撥ねるのは目に見えていますね。此方の無駄な心配でしょう」
「ああ、そないに見合いの事押し付ける幹部居ったなあ。今は居らんけど(にこにこ)」
「ああ、おったねえ。謎の失踪ってことで終わっとるけど(さらり)」
「それはもしかしなくてもカリエd」
「知っちゃいけないことも、あるんやで?(にっこり)」
「……言わない方がいいのか?(キクの方に尋ね)」
「言わぬが花、と言う言葉もありますので。……カリエドさんに関しては下手に関与するとカークランドさんが消されますよ(肩を竦め)」
「まるで人を危険人物扱いすんのやめてくれへん?(けらけらと笑いながら前髪を掻きあげ)…ま、否定はせんけど(笑うその目はどろりと淀んだものが光る)」
「…マフィアでなければスカウトしていたんだがな(はあ、とため息)」
「(値踏みするようにアントーニョを見据えるものの普段の嫋やかな笑みを浮かべ)……カリエドさんのその無邪気な毒は素晴らしい才能ですよ。しかし、……くれぐれも表の世界で粗相をしないでくださいね?(笑顔の奥に氷のような感情をちらつかせ)」
「あはは。俺かて常識は持ち合わせとるよ。俺、燃え滓なるくらい燃やすの得意やから大丈夫やで。処理は任せて(悪意の無い純粋な笑みを浮かべながらくすくすと笑い声を漏らし)」
「まあ、我がヴァルガスファミリーの中にそんなヘマかます輩はおらんし。その辺は安心したって(にっこりと音がしそうな程に綺麗な笑みを浮かべ)」
「解釈違いが色々と生じているが…まあ、その安心というのが常識の域を超えるのなら俺としてもひとつ言わせてもらうからな(ふたりを見据えたまま眼鏡をかけ直し)」
「?(こてりと首を傾げ)」
「?(同じように首を傾げ)」
「そうだな、まず常識という言葉の意味を知っているか?『健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別』つまりお前達の使っている常識は健全とは遠く言い難く(ぺらぺらととめどなく語り出し)」
「……この人、マニュアル人間?(アーサーを指差しながらキクの方を向き)」
「半分程は否定出来ないかと(苦笑)」
「なあなあ、まだ終わらんのー?(終わることのない語りに困っている様子)」
「そもそも18世紀スコットランドに興ったイギリス啓蒙哲学の一派の常識哲学はバークリーの主観的観念論やヒュームの懐疑論に反対したことで…(つらつらつらつら)」
「……カークランドさん、程々に。もうお二人聞いてませんから(苦笑を浮かべたままふたりを指差し)」
「?まだ半分も常識について語ってはいないのだが……」
「多分そういった論理的な話は彼らには酷かと」
「常識の言葉の意味知っとるか?ってとこから全く何言っとるか分からんかったわ(苦笑いを浮かべ)」
「なんやよう分からん講義垂れ流されてもなあ(頭を掻きながら)」
「では掻い摘んで話すとしよう」
「もう勘弁してください(真顔)」
「難しい話嫌です(思わず敬語)」
「……いい加減場所を移動しないと悪目立ちしていますね(先程から通行人の視線を感じていたのか深い溜息を零し)」
「同行任務はこれで終わりでいいのか?」
「んー、帰りは流石に2人で行けるやろ。店内出たら特に問題なさそうやしねえ」
「せやね。あとはウチらがこっそり見守ってれば問題なさそうやで」
「ならこちらは引き上げるとするか。ホンダ(キクに向かってヘルメットを投げ)」
「っと(ヘルメットをキャッチすると被ってバイクの方に歩み寄り)……失礼します」
「また次の仕事でなー(ひらひらとふたりに手を振り)」
「次もよろしゅうー(同じようにひらひらと手を振り)」
「ええ、次回もよろしくお願いいたします(振り返ると微笑みを浮かべ)」
「(ハンドルにかけていたヘルメットを被りバイクに跨るとキーを差し込み)ヴァルガス兄弟の尾行が終わったらお前達は常識を1度勉強しろ(エンジンをかけながらふたりの方を睨み)」
「あ、ウチらの常識は別件なので結構です(敬語)」
「あ、まだそれ続いとったん(真顔)」
「(溜息をつきながらふと顔を上げ)…………(遠くのビルの方を見つめる)」
「?如何なさいましたか(アーサーの後ろに跨ると視線に気付き)」
「……いや、視線を感じた気がしたが……気のせいか(アクセルをかけるとふたりの前を駆け抜け駐車場を抜ける)」
「視線……ですか(バイクの勢いに飛ばされぬようにアーサーの腰にきちんと腕を回し)」
「前に廃ビルで感じたあの視線に似ている気がしたが…(前の車の間を縫うように走り)」
「(少し逡巡するように黙り込み)……視線の主は、ファルスハーツなのでしょうか?」
「どうだろうな。だがあの場にいた機械兵士とは違う感じもした」
「歯痒いですね。情報屋たる私が、得れぬ情報……もやもやします」
「あの時のナイフ、持ってるか?(信号待ちのためにゆっくりと速度を緩め)」
「ええ、一応肌身離さず。……ギルベルト君に知られるとまだ色々と厄介ですし(自身のショルダーバッグへ視線を移し)」
「そのナイフ、おそらくアルフレッドと同じモルフェウスの力で作ったものだと見解しているが……まるで俺達に早く見つけてみろと挑発しているようにも見えるな(とんとんとハンドルの上を指でノック)」
「モルフェウス……指紋などと違って、あれは形こそ特徴が出ますがそれだけでは誰が生み出したのか分からない。……ですが、売られた喧嘩は買いませんと。ねえ?(控えめな笑い声をあげ)」
「ああ。野蛮な事はあまり好ましくはないが相手が殴り掛かるのなら正当防衛は許されるだろう?(目の前の信号が青になると同時に発進し)」
「お、っと(再度アーサーの腰に回す腕の力を強め)……ええ、私の可愛い弟子の身内を取られているのです。正当防衛のひとつやふたつ、許してもらえねば割に合いません」
「……なんだ、ホンダも過保護だったか」
「おや、今更気付きましたか?……家族が心配になるのは、保護者として当然でしょう?」
「……家族(言葉を真似るように呟き)」
「ええ、家族。……記憶喪失で家族がいない私にとって、ギルベルト君は唯一の家族ですね。血は繋がっていないですけど」
「……なら俺にとっての家族はアルフレッドとマシュー、か」
「……ああ、カークランドさんもご家族を失っているんでしたっけ。そうですね、ジョーンズさんとウィリアムズさんが今の貴方の家族でしょう」
「あれらもそう思っているかは分からないがホンダの言う通りならそうなるんだろうな。……そうか、家族か(噛み締めるように言葉を紡ぎ)」
「家族……って不思議な言葉ですよね。別に血も何も繋がっていないのに、家族でありたいと思ってしまうんですから」
「………………そうだな」
「おや、その間は何ですかその間は。私今、ちょっといいこと言ったのに(アーサーの背に頭を預けてくすくすと笑い)」
「いや、だとすれば俺とホンダの関係はやはり家族のそれではないのだなと」
「……確かに家族という関係ではないでしょうね。言葉に表せば、パートナーという言葉が一番当てはまりそうですけれど」
「ふむ、パートナーか。言い得て妙だな(くすくすと可笑しそうに笑い)」
「パートナー、相棒、そんな感じですね。……ふふ、悪くないでしょう?」
「ああ。俺の戦略とお前の射撃。成程、確かにこれはまた勝利を重ねる事への安定性が向上するな」
「おやまあ、随分と私を買ってくださっていることで。……カークランドさんがいれば、勝利は確実ですよ。私はその勝利に一枚、羽根を添えるだけです(頭を預けたままに喉奥でくくっと楽しそうに笑い)」
「ふっ、そうだな勝利は当然のように俺の手にある。だがそれに色をつけるのはお前かもしれないな(普段通りの声色だが前を向くその顔は柔らかな笑みを浮かべている)」
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