優しくなんてしないでほしい
#ブルワーズのヒューマン・デブリ設定
暗礁宙域での戦闘後、アストンやデルマを始めブルワーズの生き残り組は鉄華団に引き取られたけれど、どうにも居心地が悪い。
団長のオルガを始め三日月も、まるで何事もなかったかのように私達に接してくる。
「貴方は私の弟達を殺した……そんな貴方達とすぐに打ち解けられると思ってるの?」
「殺さなきゃ、俺達が殺されてた。アンタだって分かってるだろ」
紛れもない真実だ。
私達は戦争をしていた。
これが組織の、自分達の行動の結果だということは分かっているから、ただ心を落ち着ける時間が欲しいだけなのに。
「別に今すぐ仲良くなろうなんて思ってないよ。でも、ここにいる以上は、俺達はもう家族なんだ」
ひどい人だ。
心の整理がつかない内から、甘い言葉で思い出を忘れさせようとしてくる。
普通なら、敗者の扱いなんてデブリ以下の筈なのに、鉄華団は家族として迎えると言う。
信じられない。
ついこの間まで敵だった人間を家族だと言い切る鉄華団はやはりどこかおかしい。
三日月の言葉が信じられず、この状況が心底恐ろしくなって、彼の大きな瞳を睨み返すことしか出来なかった。
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