綺麗な心、汚れた体。(クロウ・ホーガン)
そっと、右頬に触れる。
昨日まではなかったマーカー。
私もこれで犯罪者という訳だ。
生きていくためには仕方ない、子供達を守るためにはこうするしかない。
それは、クロウも同じ。
「……痛むのか?
「ううん、クロウとお揃いだなって」
「馬鹿か!お前は女なんだから、女の顔にマーカーなんて……!」
「私がヘマしたんだから、クロウのせいじゃない」
「俺は、自分が情けねーよ。女1人守れないなんてよ」
そうやって自分よりも、他人のことを心から心配できるクロウは本当に優しい人だ。
でもね、私はクロウにそう言ってもらえるほど、綺麗な身体ではないの。
きっと貴方は知らないだろうけれど。
人を蹴落としたって、何をしたって生きていたい。
それがサテライトで生きる術を持たなかった私の処世術。
だから、真っ直ぐに生きるクロウが眩しく見える。
彼の隣にいる時だけは心と身体が洗われるような気がするから。
お願いだから、私を浄化して。
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