急がなくていいよ(ブルーノ)
「ああもうっ、また勝てなかった!」
セシルのライフポイントを0まで削ると、彼女は悔しそうに膝をついた。
セシルは決闘初心者でもないけれど、これと言って強者という訳でもない。
勝利へのこだわりも、しもべへの愛も十分な彼女はきっとキッカケさえあれば化けるんだろうとボクは感じている。
「遊星もジャックもクロウもブルーノも強すぎるのよ!」
そう言って彼女は頬を膨らませて拗ねてしまった。
ボクはともかく、これだけの決闘者が周りにいればそう易々とは勝たせてくれないだろう。
でもボクは知ってるんだ。
普段は冷静を装っている君が、決闘をしている時はとっても楽しそうなこと。
君は確実に遊星達と同じ決闘者の領域に足を踏み入れている。
だから、待っているんだ。
君が君なりの決闘で、ボク達に敗北を味わわせてくれる時を。
きっとその時はとっても楽しい決闘になるんだろうなぁ。
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