何故か泣きそうになった
※パラディン設定
私はエイリーク様のお供をさせていただくことになった。
初めてかもしれない、エフラム様のお側を離れるのは。
リグバルドの要塞には私以外の騎士が、それも優秀なカイルとフォルデが随行するからきっと問題はないはずだけれど。
それでも心配は拭えない。
エフラム様にもしものことがあったら――――。
ゼト将軍に同行を嘆願をしても聞き入れてもらえず、出立の日が来てしまった。
「エフラム様、どうかご無事で」
本当は付いて行きたい。
お側にいたい。
けれど、そんな事を口に出せる筈もない。
「セシルにはエイリークを守ってもらうため、あえて私の軍から外した」
エフラム様の言葉に胸が高鳴った。
騎士としてこれ以上の誉れがあるだろうか。
何にも変えがたい、主からの信頼の証。
でも、何故だろう。
じわりと目尻に涙が浮かんで、私の心にちくり、と永遠に抜けない棘が刺さったようだった。
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