この手を離さない
ぶつり、とワイヤーが切れる音がした。
途端に反転する視界。
地面への激突まであと数秒だったのに。
「セシル、大丈夫か?」
ライナーが私の腕をしっかりと掴んでくれていた。
「ありがと……うわっ!」
急に引き寄せられ、痛い程に抱きしめられた。
「頼むから、無茶はしないでくれ……」
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