プロローグ -1-
あの夏の優しい記憶を私は一生忘れないだろう。
夏の日差しのように眩く輝いて。身を焦がしそうなほど熱く。
そしてほろ苦く甘い記憶。
それは、夏休みのほんの一ヶ月半の間だけだったけれど。
あの時、私はもう一度輝くことが出来た。
心に深く刻まれた、愛しい思い出……。
多分、あんなに愛に溺れることはこの先ないだろう。
でも、私はこの記憶を抱き締めて、一生過ごしていける。
夏の花火のように、華やかで美しく、そしてすぐに散ってしまった儚い恋…。
しかし、その残像は心の中にいつまでも鮮やかに咲き誇る。
これからもずっと…。
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