待ち望んでいたのは私を除く友人達だけれど。
このまま大学の忙しさに紛れて何も考えたくない。
ずっと大学が続けばいいのに。
ほうっと溜め息をついて、帰る支度をしていると、前の席に座っていた美紀が振り向いた。
「遙はこのあとどうするの?アメリカ、今年は行かないんだもんね…。本当は明日出発の予定だったのに」
心配そうな美紀の台詞に私は小さく頷いた。
「うん…」
美紀は、しばらく思案していたようだったけれど、思いついたようにぽんと手を打った。
「そうだ!この後パーッと遊びに行かない?折角の夏休みだもん」
「そうだね。でも、いいの?彼氏は?」
「彼氏とはいつでも遊べるし。遙の方が心配だよ。このまま家に帰ってずっと塞ぎこむような気がして…」
美紀の心遣いが嬉しい。
私は小さく笑った。
まだ、上手く笑うことが出来ないけど。
「ありがと…。じゃあ、今日は美紀と遊ぶことにするよ」
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