プロローグ -1-

あれは、19の夏の事だった。
俺に運命があるとすれば、天下を取る事だけだと思い込んでいた。
まさか、あの出陣が、俺の伴侶や子供達の運命まで、俺の一生を決定づける出陣になろうとは思いもしなかった…。
今でも忘れられない、華やかで鮮やかだった俺の初恋の日々。
それとは別に異世界での俺の心の中の葛藤は、誰も、まだ知らない…。
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