プロローグ -2-

俺の背後に迫る敵兵を小十郎が斬った。

「ご油断召されますな、政宗様!!」
「Ah〜?俺の背中はお前が持つんじゃなかったのか?」
「もちろんです!」
「Ha!じゃあ、遅れずについて来いよ、小十郎!Here we go!」
「はっ!」

春日山城の裏手の森の中を小十郎と走る。
表は俺に扮した成実が軍を率いている。
敵将、つまり上杉謙信さえ落とせば戦は勝ちだ。
俺と小十郎は、少数精鋭を率いて敵の隙を突いて疾走していた。

「Shit!思ったより裏手は険しいな、小十郎」
「仕方がございません。春日山城は天然の要塞でございます。ここは、留守殿に任せて先を急ぎましょう」
「Okay!」

俺は、叔父上に背後の守りを任せて、小十郎と共に険しい山道を疾走した。
段々と森の木が密になって、獣道を一列に走ると、読み通り敵の斥候が馬を繋いで見張っている場面に出会した。
ひとなぎで3人の兵を倒すと俺達は馬を奪い、小十郎を先頭に走り出した。

「このまま突っ走るぜぇっ!」
「Yeah!」

しかし、野郎どもの歓声と共にいきなり俺は眩い光に包まれ、完全に視界が奪われた。

「!?何だ、この光は!?前が見えねぇっ!!」

次の瞬間、俺は落馬をし、転がった先で何とか立ち上がると頭を振って目を開けた。
その時の俺の驚きを何と表せばいいだろう。

まるで見たことのない、低めの天井まで白い部屋で、床が木なのに一目で偽物だと分かる作りの部屋で、目の前に、切長の大きな目をこれ以上はないほど見開いたcuteでかなりの美女、いや、今まで見た女で一番俺好みの美女が有り得ない薄着で床に座り込んで俺を見上げている。
驚き過ぎて、正直言って、言葉なんて出て来ない。
やっと出たセリフは、我ながらcheapだった。

「…What the hell…(一体、これは何なんだ…)?」

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