2016/08/31 - ずっと、隣にいないで。
「髪、のびたね。」
あなたが言った
過去のわたしたちなら
そんなこと気付かないくらい
いつも一緒にいたのに
あなたの横顔
隣りで見てたのはわたしなのに
今は、違う
きっと、違う
それすらわからない今のわたし
もうずっと前から
あなたを忘れようとしていたのに
夢に出てきたあなた笑ってた
あのときの笑顔のままだった
もう現実では見ることもないだろうけど
わたしも、あなたも
お互いに別々の道を歩く時がきた
最初から何もなかったけど
やっと、道が見えた気がした
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2010.11.29
2016/08/31 - もう振り返れない明日
暖い風 そんな悪戯も 全部苦しい
僅かに残る あなたの匂い
少し 苦手だったけれど
今は 全部愛しくて 苦しい
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2010.08.16
2016/08/31 - 夜行列車
規則的な音たてて
どこまでも北へと走り続ける
車窓に流れる景色はどこまでも闇の中で
時折見せる光に雪が照らされる
まだ緩むことのないブレーキ
確実に北へと走り続ける
少し目を閉じようか
心地良い揺篭のような夜行列車
身も心も時間も全て委ねて
淡い光と夜明けのグラデーションが見える頃に目を醒ませばいい
長い長いわたしの旅はこれからだから
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2009.12.27
2016/08/31 - 歩幅
わたしはあなたの歩幅に追いつけない
いつだってそう
あなたはそうやってすぐわたしを置いてきぼりにする
わたしはあなたに追いつこうと必死に追いかける
それでも追いつけない
横に並びたい
だけど追いつけない
わたしはできればそっちに行きたい
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2008.12.02
2016/08/31 - 星屑
電車の窓から一瞬だけ見えるあなたの家。
本当に、一瞬だけ。
わたしはいつもそれを見ているだけ。
そこには行けない。
行き方すら、知らない。
あなたに贈りたい言葉が
ぽつりぽつりと星屑のように零れ落ちるけど
あなたはそれに耳を傾けることもない。
わたしの横で笑ったあなた。
本当に、一瞬だけ。
一瞬だけど、
その一瞬のすべてが、
わたしの大きな幸せになるんです。
あなたは気付いていないでしょうね。
今更になって耳にうるさいほど響く。
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2008.10.22
2016/08/31 - 真夏のホットレモンティー
先へ進む勇気が足りなくて
結局手前の駅で降りてしまう
そこにあるのはいつものお店
空っぽの頭と無意識に動く口
つい頼んでしまうのはホットレモンティー
今日も30℃超えの真夏日
あなたは今頃何していますか?
握る携帯 あなたのアドレスページ
先へと進めない
やっぱり途中下車
喉に染み込むかすかなレモンの香り
暑いはずなのに
どこか寒くて
そんなあたしの心の奥に暖かく広がるダージリン
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2008.08.27
2016/08/31 - 無題
ゆらゆらと揺れる街灯の光。
遠くなってゆくのがわかる。
あなたの熱はもう伝わらない。
心の中でもう振り向かないと呟いた。
全てが終わってしまう気がして、
夜空に瞬く星々に向かって、
まだ、ずっと、永遠に、終わらないでと願った。
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2008.07.11
2016/08/31 - 手袋
今日はあなたと帰れる日
あたしはわざと手袋を持って来ない
ねぇ あなたは気付いてる?
あなたの手のぬくもり確かめたいから
一緒に帰れる日だけ
あたしはわざと手袋を持って来ない
ねぇ あなたは気付いてる?
あたしの手袋は あなたの手
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2006.01.25
2016/08/31 - 友達以上恋人未満
あなたとあたしは友達以上恋人未満
わけもわからず 涙がこぼれた
あたしの隣で歩くあなた
でも手を繋ぐことはない
気持ちは充分通じ合ってるのに
付き合うことはない
何で? どうして?
あたしの頭には
ただクエスチョンマークが並ぶばかり
あたしがあなたを好きなこと
あなたがあたしを好きなこと
お互い充分承知してます
でも一緒になれないのは
きっと 今までの時間(とき)が長過ぎたから
こんなに…お互い好きなのにね
あなたとあたしは友達以上恋人未満
ふと見た空に 星がこぼれた
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2006.01.25
2016/08/31 - たからもの
絶対に、忘れないよ。
忘れられないよ。
たとえ、この先何があろうと…
大切で、特別な、たからもの。
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2008.09.22