04
サーシャはあっと声を上げた後、制服のポケットをごそごそと探って、
「これなら、位置がわかるよ!ね、ノエくん」
いつか俺がサーシャに渡した付箋を取り出した。……そういやそんなものがあったな!
「あー、なるほどな。こんなんもあったな、忘れてた。サーシャ、お手柄!」
俺が歯を見せて笑うと、サーシャはえへへと頭を掻いた。
「なにそれ?ただの付箋メモ、だよね?」
シュカが覗きこんで訊ねてくる。
サーシャが俺に代わって説明をする。役に立てたという喜びからか、少し頬に色がさしている。
「僕がいじめられてた時にね、ノエくんが対策として渡してくれたんだ。これを1枚破くとノエくんに髪の毛が抜けたみたいな痛みが走って、破かれた場所が分かる仕組みなんだって」
それから魔法の詳細を説明するサーシャ。シュカ、アルバ、リールはそれを興味深そうに聞いていた。
「なるほどー、その魔法を4人分重ねがけしたヤツを各々が持っといて、リールの機械で連絡すると同時に破けば分かるってわけだね!」
シュカはぱちぱちと拍手をしながら目を輝かせた。アルバも同意する。
「そうだな、皆、明日付箋を持ってきて、放課後に魔法を施そう」
しかし、これに関しては注意が必要だ。俺は沸き立つ4人に注意を促す。
「でもこれ、ちょっと注意しろよ。さっき『1枚破く』と言ったけど、うっかり全部破いたり丸ごと燃やしたりすると他の4人がめちゃくちゃ痛い思いをすることになるから。……まあ死にはしないと思うけど」
俺の言葉にシュカが頬を引き攣らせた。
「そ、それって使い方によっては超危険な魔法なんじゃ……」
「そうだな。昔は死の契約に使われてたらしい。『契約を破ると身が裂けて死ぬ』ってな具合に。加減を間違うと大変だよ」
頷いて答えればシュカはひええ、と震え上がった。
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