ある朝目が覚めた私は一人だった。
お母さんもお父さんもいない、しんとした部屋に私は佇んでいた。
泣きそうになりながらふと見た机には「ごめんなさい」と書かれた紙と袋に入ったそこそこの量のお金が悲しげに机に添えられていた。
安心することに一人で過ごせる家事スキルはあった。料理も、裁縫も、掃除もできる。魔法で友達だって喚べる。困ることといえば食料が無くなることだった。
料理をしようにも材料がないことに気がついた私は両親が机に置いて行ったお金の入った袋を持ち、街に出て、食べ物を買いに行く事にした、私は街が山の麓にある事を知っていたので、うっそうとした森の奥にある家を出て、山道を友達の力を借り駆け下りた。街に着き何を買うか周りを見渡すと街の人たちが私をジロジロと見ていた。とても気分が良いとは言えなかった。野菜を売っていた店にいたふとっちょの女の人が私を見るなりこう言った。「まぁ、あの女の子悪魔の家の娘じゃないかい?全く親子揃って気味が悪いわぁ。なんで街に降りてきたかは知らないけれどさっさと山に帰ってくれないかしら。」
私はなぜ見知らぬ人に酷いことを言われるのか全くわからなかった、女の人の言葉でどんどん増える野次馬に私は怖くなり友達を喚んだ。すると野次馬達は何故か私の友達を見るなり怯え出し、走って逃げた、ふとっちょな女の人は私に向かって何かを叫び、そのあとに背中に激痛が走った、どうやら石を投げられたらしい。痛い、痛い!怖い!なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの?ただ料理がしたくて食料を買いに来ただけなのに!!意味がわからなくなった私は友達を連れて泣きながら街を飛び出だし、家に帰り石が当たった所の怪我の治療をした。
世界は私が思っているより残酷だったらしい。