朝の仕度に僕の部屋に来たメアリーさんと一緒に食卓に向かうため、お部屋を出たらびっくり!!
廊下には柊の葉と、赤と白の蝋燭が灯され、金の刺繍で紅いカーテンに雪化粧が施されている。
ロビーに行けば何とも大きなツリーが!!これまたレンガで造られた大きな鉢植えから生えており、使用人の人たちがせっせと飾り付けをしている。
その一つ一つに反応する僕が面白いのか、メアリーさんもニコニコしてはクリスマスについて色々説明してくれる。
今日は12月25日かと思いきや、まだまだ12月初めの頃で、25日だけでなくこの頃からすでにクリスマスを何度も祝うらしい。


『わぁ!おやしきぜんぶ!クリスマス!!きれい!!』

メアリー「はい坊ちゃん!ジョースター家では25日までに近所や貴族の方々を招いたクリスマスパーティが何度も開かれるんですよ?」

『くりすますぱーてぃなんどもするの?くりすます とうじつ も おそとのひと、くる?』

メアリー「当日は家族のみで過ごすのですよ?クリスマスをお祝いするのは初めてですか?」

『うん!だからね!とっても くりすます たのしみ です!!』


貧民街ではそんなのなかったからなークリスマスをネタにした商品を売るとかならしたけど。
あのお父さんがおにーちゃんにプレゼント渡すわけもないし、二人でこっそり祝ったり、些細なプレゼント交換したりも稼ぎ時で疲れちゃうからあまりできなかったし。


メアリ「はい!今年は晃坊ちゃまも、ディオ坊ちゃまもいますから、いつも以上に素敵なクリスマスになりますよっ!
いい子にしていましたから、晃坊ちゃまは必ずサンタさんからプレゼントを貰えますよ?」

『メアリーさん プレゼント、なにほしい?』

メアリー「え?私ですか?」

『うん!いいこ さんたさんくるんだよ?めありーさんも、もらえるよ!』

メアリー「まぁ!有難うございます!でも私は坊ちゃまにクリスマスを楽しんでいただけることが何よりのプレゼントですわ?」

『そう?そっか、じゃあメアリーさん、ぼく、プレゼントします!!たのしみ まっててね!?』

メアリー「はい!楽しみにお待ちしております!」

『つりーのよこのかれんだーはなに?』

ジョナサン「あれはねッ!アドヴェントカレンダーって言うんだよ!」


メアリーさんにいろいろ聞いているうちにジョナ兄さんも起きて来たらしい。
胸を張ってその・・・あどべんとカレンダーってのを教えてくれた。


『(なるほど、クリスマスまでの日付を書かれた小さい扉を開けて行くとその中に小さなおもちゃがあるのか。
ワクワクして面白いね!!)』

ジョナサン「いつも僕が担当なんだけどね、特別に晃が今日の分をめくっていいよ!」

『僕が あどべんと めくっていいの?』

ジョナサン「うん!///僕はもうおにーちゃんだからね!」

『えへへーありがと!ジョナ兄さん!!』

ジョナサン「!!///あとね!ファザー・クリスマスにお手紙を書くんだ!
晃はクリスマス初めてなんだよね?僕が色々教えてあげるから一緒に書こうッ!!///」

『かく! おねがいジョナにいさん! おしえてね?』


毎年やってるってことは今年も楽しみだったろうに、僕に譲ってくれるなんて優しいなー。
前の世界でもクリスマスってそこまでお祝いしないからすごく楽しみだ!!
僕はジョナサンに手を惹かれてジョナサンの部屋へと向かった。


ジョナサン「(一つ一つにこんなに喜んで!晃は可愛いなーっ!!)」

『カレンダー、いっしょにあけよ! ジョナ兄さんいっしょのほうが 僕もうえしい!』

ジョナサン「僕と一緒の方が嬉しいなんて、凄く僕も嬉しいよ!///
毎朝晃の部屋に迎えに行くねッ!!///」

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