六萬hit 恋人企画 2 Dozen
シーザー「君のような子が一人で観光かいシニョリーナ?よかったら俺が街案内してあげようか?」
今日はいつも忙しそうなスージーに変わって僕が何かできる事はないかという事で、食品の買い出しに街に出ております。
そんな僕を気遣ってか、シーザーが荷物持ちにと一緒に付いてきてくれたのですが、買い物の前に何やら地図を持ってウロウロしている女性を見つけ、僕が声をかけようとしたらシーザーに腕を前に出されて止められて、何かと思ったらシーザーが声をかけに行った。
流石シーザー!声のかけ方がてなれているっ!!
シーザー「どこに行きたいんだい?あぁここか・・・ここならあの船着き場で」
『(まぁ買い出しはもともと一人で行く予定だったし・・・。あの子はシーザーに任せて悪いけど僕は先に行かせてもらおう!)』
女の子も顔を赤くして迷惑そうにしている様子もないし、むしろ嬉しそうだからこのままシーザーに案内してもらう方がいいだろう。
僕も正直この町に詳しいわけではないし、船って聞こえたからきっと遠いところだろう。
どうしよう、シーザー晩御飯いるのかな・・・さすがに夜までには帰ってくるよね?
僕は二人に気づかれない様にそっとその場を後にして、買い物を済ませ、荷物は多少重かったが無事に御邸まで帰った。
Q「ありがとう晃っ!!あれ?シーザーと一緒じゃなかったの!?
私一緒だと思って沢山頼んじゃったのにっ!!ごめんねっ重くなかったぁ!?」
『これくらい大丈夫だよ?シーザーは、迷ってる人がいたから道案内に
ジョセフ「まさか、その迷ってる相手ってのは女じゃねぇよな?」
スージーが僕の両手から荷物を取ろうとしたので、こんな重たいもの持たせられないと後ろによけたら、いつの間にかいたジョセ兄さんに背後からひょいと荷物を持ち上げられてしまった。
スージーにはああいったものの、結構苦労して運んで来たものをそんなにも軽々しく持ち上げられると少し気づつくというか・・・まぁ有難いんですけども。
ジョセフ「おいおい、俺の好意に傷つくって顔するより先に、傷つくことあるだろう?」
『?』
ジョセフ「あ、これ本当にわかってない顔だわ〜いいよ、俺からシーザーちゃんに言っといてやるから」
『え?なんでシーザー?』
Q「そうよジョジョ!今日という今日はガツンと言ってやりましょう!!」
『スージーまで!?え!?何を!?シーザーは仕方なかったんだって!!』
い、いけない・・・何かよく解らないけど二人がシーザーに怒っている!?なにか二人とも仲良く顔合わせて相談してるし・・・。
まぁいいや、シーザー帰ってきたら助けてあげないと、それよりも帰るの遅くなっちゃったし早くご飯作らないとね!
『(あ、帰り遅くなるかもしれないし、シーザーの分ちゃんと取り分けておいておけるようにしないと)』
ジョセフ「おい、まさかあいつが遊んで帰って来た後のことまで考えてるのか!?
ほんと晃ちゃんってば・・・」
Q「愛されてるのねぇシーザー・・・」
その後、スージーと料理を作っていたら出来上がる前にシーザーが帰ってきたので、思ったより早かったなと考えているうちに、シーザーがジョセ兄さんに連れ去られ、スージーまでちょっと行ってくると言って行ってしまった。
なんだ二人ともシーザーに何か用があるのか・・・と思ったらそう言えば帰って来た時に言っていた気もする。
しばらくして料理も完成した頃、すっきりした顔のスージーも帰ってきて一緒に料理を運ぶ。
席には先程と打って変わって心配そうなジョセ兄さんと、帰って来た時は元気そうなのになぜかぐったり・・・いや、何かにショックを受けているように顔が蒼いシーザー。
お帰りといっても生返事しか返ってこない、リサリサ先生が食事にしましょうと言ったので、話を聞くのは後にして準備をし、食事が始まったのだけどシーザーが目の前の料理を見たまま動かない。
さすがに心配になったので声をかけてみると、バッと勢いよく顔をあげて何やら真剣そうな顔で僕を見た。
『シーザー!?大丈夫?ほんとうに、何かあったの?』
シーザー「晃・・・明日、開いているか?」
『え?うん・・・掃除は大体終わったし、買い出しもすんだし・・・選択さえ終われば特に予定はないけど?』
シーザー「俺とデートしようっ!!」
・・・食べ物を口に含んでいなくてよかったと思う。盛大に吹き出す所だった。