イギリスのハロウィンがこんなに盛大だったとは!!
はい、ジョースター邸にて、本日ハロウィンの開始準備中です!
とはいっても、前日に既に装飾はされており、後は主役である子供、つまり僕らが仮装をするだけなんですが・・・


ディオ「晃はこの黒猫が似合う!」

ジョナサン「いや、こっちの天使がいい!」

『あの、僕はスカートはちょっと』

ディオ・ジョナサン「「大丈夫似合うから」」

『そう言う問題と違う』


僕が何を着るかでおにー様御二人が絶賛喧嘩中です。
おにーちゃんが持っているのは赤いリボンで縁が飾られているハイネックとノースリーブと言う寒いのか熱いのかわからんデザインの、体にぴちっと来そうな素材で作られた、丈の短い真黒なワンピースのようなもの。
腰辺りから出ているしっぽと、足に履くであろう猫の足のようなニーハイブーツと、手首につけるモフモフしたものがついた金色のブレスレット。
へそ出しに背中がバックリ空いて腰のあたりも穴があるのだが、用意してくれたW字のように背中で裂けたマントを羽織ればなんとか隠して歩けるだろうか。

ジョナ兄さんが持っているのは、反対に真っ白で、フリルがふんだんに使われ、肩が開いたオフショルダータイプ。
背中にはこれまた可愛らしい天使の羽と、二の腕まである長さの手袋にはキラキラと宝石のようなものがついていて、靴もオペラと言われるペッたんこのパンプスのようなものにリボンが付いており、女の子なら絶対領域がまぶしいレースの靴下。
ふわふわのスカートは、何故かおにーちゃんと同じく丈が短いが、キュロットのようで、しかも大量のフリルのおかげで中は見えない構造。
リボンとフリルのヘッドドレスもご丁寧に用意してある。


『ちなみに、なんで丈が短い』

ディオ「晃は足も綺麗だから」
ジョナサン「足を見せないともったいないだろう?」


こういうところだけ意気投合しないでください。


ディオ「晃のイメージと言ったら、黒猫だろう!そこらのやからに簡単にへ―こらしない気高い姿勢と、気品ある振る舞い!愛らしさの中にもどこか溢れ出る色香!」

ジョナサン「晃のイメージは天使だ!誰にでも平等に優しい心に、純粋無垢な瞳!光があふれるような笑顔!」

ディオ「濡羽色の晃の髪には高貴なデザインの黒が似合う!それになんだそのフワフワとした貧弱なつくりはッ!」

ジョナサン「白雪のような晃の肌には純白の白の方が似合う!それに、君のデザインの方こそ露出が多すぎじゃないか!」

ディオ「ふん、美しいものを出して何が悪いっ!!他のやつらに見せるのはもったいないが、どうせマントで見えなくすればいい」

ジョナサン「それじゃあ折角の仮装の意味がないだろう!僕は可愛い晃を皆に見てもらいたいんだっ」

ディオ「ふんっ愛らしい晃を堪能できるのは屋敷内で十分!外に連れ出すのだって、晃が行きたいと言うから連れていくのだっ。でなければ他のやつに仮装した晃など見せるものかっ」

ジョナサン「外で一緒にお菓子をもらいに回ってこそのハロウィンだろう!僕だってずっと弟と、晃と一緒に回れるの楽しみだったんだ!皆だって晃を気にいるさ!」

ディオ「だから問題だと言っているんだマヌケがぁああ!!」

『(僕も二人みたいにかっこいい服がいいなぁ)』

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