―*―



「不思議な子だったね」


あいつの姿が見えなくなってからぽつりと兄さんはそう呟いた。確かにあいつ晃は不思議なやつだった。森の向こうと言うことは貴族の養子と言うことは本当だったのだろう。


唯一気掛かりだとすれば、あいつから謝礼金を取れなかったことだがまぁいい。生きているのならばチャンスは幾らでも有る。


「さて、私達ももう帰ろうか」


夕日に照らされキラキラと輝く兄さんの銀糸に目を細めながら僕は頷く。


「あぁ、そう言えばあの森何時からあったんだっけ?」


その言葉にこてんと兄さんと首を傾げ合いながら、冷たい家への帰路についた。背後にあったはずの森が霧のように消えていた事に全く気づかずに。




―クロートーの気紛れ―

20150429 一部修正

あとがきと言う名の言い訳

KoNちゃんと相互企画と言うことでザクザクと書かせていただきました!
基本的に当宅の主人公戦わないんですけど戦闘描写書きたりするの好きなので戦わせてみました!(ただし短い上に上手いとは言っていない。)
良いですね、両手に華ですよ?じつにそこ代わっておくれ状態です。そして、ディオ様!安定の下衆さ!当サイトの純粋さはどこに置いてきたのでしょうね?猫かぶってただけ?そうでした!
Konちゃんのみ書き直し要求と返品とお持ち帰りを許可するぅ!!



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