クロートーの気紛れ
―*―
名前さんの冷えた声音にガクブルしながら耳も塞いでいたらいつの間にか終わっていたみたいで、悪い事を企んでいる時のディオ兄さんの様な表情を浮かべている名前さんをみてこの人は怒らせないようにしようと思いました。
「さて、思わぬ所で時間を食ってしまったね。早く君を家まで送らないと…」
茜色に染まり始めた空を見上げそう伝える名前さんの頬にある赤い液体については何も突っ込まない方針で以降と思います。
しかし、帰る家と言っても此処に僕の帰る家は有るのだろうか?もし、此処が過去の世界なのだとしたら、僕はまだディオ兄さんと出会っていないのだとしたら…そこまで考えてすっと背筋が冷たくなる。
「晃君?」
返答を返さない僕を不思議に思ったのか顔を覗き込まれる。
「あっ、あの、(と、とりあえず)森に行きたいです!」
「森?」
うわぁ!馬鹿!こんな所に森なんてあるわけ
「もしかて【境界の森】かの?」
あった!そして何処かのゲームに出てきそうな森の名前!!
「小説に出て来そうな名前の森だろ?でもね、ただ単に街と貧民街の堺にあるからそう呼ばれてるだけの何もない森じゃよ」
顔に出てたのか苦笑しながらそう伝えられる。少し恥ずかしくなりながらもそこに行きたいと伝えれば、ここから近いらしく森には十分程でついた。
名前さんの言った通り特になんの変哲もないただの森であったが、どことなく先程までいた森に似ている気がする。じっと森の方を見つめていれば、鳥の羽の羽ばたきが聞こえる。目を凝らしてみてみれば、あれは!鷹嬢ちゃん!!
『晃さまぁ!!やあっと見つけましたよぉ?』
「ご、ごめん!」
すっと腕を差し出し鷹嬢ちゃんを、腕に止める。
『全く!気が付いたら居なくなってるんですもの!肝が冷えたわぁ!!』
ぷんぷんと怒る鷹嬢ちゃんに謝罪を返し、ぽかんとこちらを見ている二人に声をかける。
「お迎えが来たので帰りますね!(本当は違うんだけど)ここまで送ってくれてありがとう!」
「鷹がお迎えとは…(もしかして、貴族のお坊ちゃんだったのかな。)気を付けて帰るんじゃよ」
片手を振る名前さんに背を向けて、僕は境界の森へ足を踏み入れた。ぐにゃりと視界が一瞬貧血の様に歪んだ気がしたが、気にせずに僕は歩を進めた。
さぁ行こう、ディオ兄さんの元へ
―*―
名前さんの冷えた声音にガクブルしながら耳も塞いでいたらいつの間にか終わっていたみたいで、悪い事を企んでいる時のディオ兄さんの様な表情を浮かべている名前さんをみてこの人は怒らせないようにしようと思いました。
「さて、思わぬ所で時間を食ってしまったね。早く君を家まで送らないと…」
茜色に染まり始めた空を見上げそう伝える名前さんの頬にある赤い液体については何も突っ込まない方針で以降と思います。
しかし、帰る家と言っても此処に僕の帰る家は有るのだろうか?もし、此処が過去の世界なのだとしたら、僕はまだディオ兄さんと出会っていないのだとしたら…そこまで考えてすっと背筋が冷たくなる。
「晃君?」
返答を返さない僕を不思議に思ったのか顔を覗き込まれる。
「あっ、あの、(と、とりあえず)森に行きたいです!」
「森?」
うわぁ!馬鹿!こんな所に森なんてあるわけ
「もしかて【境界の森】かの?」
あった!そして何処かのゲームに出てきそうな森の名前!!
「小説に出て来そうな名前の森だろ?でもね、ただ単に街と貧民街の堺にあるからそう呼ばれてるだけの何もない森じゃよ」
顔に出てたのか苦笑しながらそう伝えられる。少し恥ずかしくなりながらもそこに行きたいと伝えれば、ここから近いらしく森には十分程でついた。
名前さんの言った通り特になんの変哲もないただの森であったが、どことなく先程までいた森に似ている気がする。じっと森の方を見つめていれば、鳥の羽の羽ばたきが聞こえる。目を凝らしてみてみれば、あれは!鷹嬢ちゃん!!
『晃さまぁ!!やあっと見つけましたよぉ?』
「ご、ごめん!」
すっと腕を差し出し鷹嬢ちゃんを、腕に止める。
『全く!気が付いたら居なくなってるんですもの!肝が冷えたわぁ!!』
ぷんぷんと怒る鷹嬢ちゃんに謝罪を返し、ぽかんとこちらを見ている二人に声をかける。
「お迎えが来たので帰りますね!(本当は違うんだけど)ここまで送ってくれてありがとう!」
「鷹がお迎えとは…(もしかして、貴族のお坊ちゃんだったのかな。)気を付けて帰るんじゃよ」
片手を振る名前さんに背を向けて、僕は境界の森へ足を踏み入れた。ぐにゃりと視界が一瞬貧血の様に歪んだ気がしたが、気にせずに僕は歩を進めた。
さぁ行こう、ディオ兄さんの元へ
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