どじゃああん!晃君でーす!登場の時の効果音に意味はないよ!そして凄いデジャブな事を言っている気がするよ!さぁてそんなことより、みんな今僕がどこにいるか解るかな?ジョースター邸?エリナさんのおうち?ディオ兄さんと一緒にお買い物中?


ぶっぶー!!正解は貧民街の中でーす!


…何故?まさに今起こったありのままを話すぜ状態なんだけど、僕は確かディオ兄さんを止めにウィンドナイツロットに向かって森の中にいた筈なのに…うむむ、一先ず裏路地に入り猫の姿に戻ろうとするが、戻れない。えっ!?なんで!?いや、僕は元々人間だからこれでいいんだけどいやいやいや!!…どうしょう…僕まだ英語…不安が残ってるんだけど…


得体の知れない体験と言葉の通じにくい現状に晃の目尻に知らず知らずのうちに涙の膜ができる。猫の姿に成れば他の動物達に話を聞くことができるし最悪耳を生やせば会話に支障が出ることはない。しかし今の晃にはその二つの手段が完全に使えないのだ。どうにもならない現状に項垂れ肩を落とす晃の後ろから少し高い声が響く。



「Hey,That boy.」


「うりぃ?」


こぼれ落ちそうな涙を指で拭ってから晃が振り返れば、片手を軽くあげ自身に声を掛けたであろう銀の髪の少年とその少年とよく似た顔で警戒心を露にしたどこかで見たことのある金の髪の少年が立っていた。


「You seemed to cry, how did you do it?」


「Please acquire older brother mind. Possibly it may be a burglar.」


「Now now, it is Dio.Are you by any chance a lost child?


Do you know the place of the house?」


「……Oh, stare at a person」


既視感と聞きなれた名前を早すぎる英会話の中から拾いじっと思わず金髪髪の少年を見つめていると少年はその視線に気がつきじろりと睨み付けてくる。


「えっ、あっその…」


「?」


「!」


「Similar、Blond hair、My older brother…」


「Do I resemble your older brother?」


金髪の少年を指さしそう伝えれば怪訝な顔を返される。睨まれているようにも見えるそのキツイ視線に思わず視線を隣の少年に向ける。銀髪の少年は少し考え込むように顎に手を当ててから、じっとこちらを見詰め口を開く。



「Do you understand you English?」


「えっと、Only a little!」


先程と比べてゆっくりと話された英語に返事を返せば銀髪の少年は安心させるように笑を浮かべ再び口を開いた。


「Is it so…なら日本語、は?」


「!」


聞きなれた言葉で問いを投げかけられ、晃は大きな瞳を更に大きく見開いた。



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