侵略者
『嘘がまことになるとは』
「晃様ーっ」
「私今日の為にお風呂に頑張って入りましたのっ」
『おおーモフモフで可愛いねー』
雄雌関わらずにゃん子が集まる族に言う猫の集会にて、いつも一番高い所に案内される僕。
そしていつものように何気ないおしゃべりとにゃん子に癒されていると、泥だらけのエリナちゃんが泣きながら走ってきている姿が見えた。
ま、まさかジョナサン君とけ、けけ喧嘩した!?にゃん子っ達には急用が出来たと言って別れると、僕は急いでエリナの前に飛び降りた。
エリナ「きゃっ」
『ミュウゥー(エリナちゃんっどうしたのっ?)』
エリナ「あ・・・猫ちゃん・・・ふうっ、うぅっ」
エリナちゃんの足元にすり寄ると、エリナちゃんはしゃがみこんでしまった。
心配になって泥がつくのを気にせず、膝の上に前足を乗せると、エリナちゃんが抱きしめてきた。
大人しくしていると横にあるエリナちゃんの顔から泣き声が聞こえてきた。
あれからよく会いに行くけど、最近は泣く事もなくなってきたのに。
・・・ロリコンではないからな?
エリナ「ヒックッ・・・!慰めてくれるの?」
『ミュー(動物に顔なめられると元気になるよね)』
若干口の中が泥でじゃりじゃりするけど、流れてる涙を少し舐めとってあげると、エリナちゃんはびっくりしたのか涙が止まった。
断じて!ロリコンでは!・・・な、ないぞ!可愛いなくそう!
それからエリナちゃんの足元に寄り添って歩いて一緒にお家まで帰ってあげた。
別れる時に笑ってくれて、お家に来るかと聞かれたが、時間も遅くもう夕日が沈んでしまうので、首を横に振ってすぐに帰ることにした。
エリナちゃんも、僕には首輪もあるので無理には引き入れないのでまた明日にでも様子を見に来よう。
屋敷に帰ると丁度、おにーちゃんが一人でシャワーを浴びていたので、扉をガリガリして入れてもらった。
泥だらけで猫の姿の僕に驚いて、理由を聞かれたので人間に戻り、縄張りを増やすためと言えば納得してくれたがあまりこの姿でうろつかないよう注意された。
久しぶりにおにーちゃんとお風呂に入って、洗ってやると言われたのでキスの事を思い出して顔が赤くなって拒否したが、どうやらおにーちゃんもちょっとご機嫌斜めなので大人しくおにーちゃんに洗われた。
最近は混乱する事ばかりが周りで起こっているのだが、蚊帳の外感があるのは僕は物語にあまり関係していないってことかな?
後日、ジョナサン君とおにーちゃんが殴り合っているというもっと混乱する出来事が起こるのだが。