数日後、学校の帰りにエリナを見かけた。
だけど僕はかける言葉が見つからなくて、すぐに木の陰に隠れてしまった。
きっとエリナもそうなんだろう。
まるで・・・
まるで気持ちを通さないガラスの壁を貼られたようだ!


ジョナサン「くそっディオ!お前のくだらないキスはこれを狙っていたのなら予想以上の効果を上げたぞッ!
こんなに落ち込む気持ち・・・初めて・・・だ」


学校から帰ると屋敷の執事たちと父さんがロビーに集まっていた。
ダニーが針金で鳴けないように口を縛られ、木箱に詰められ焼却炉に入れられていたのを、
偶然晃が気づいて助け出したと言うのだ。

執事がもし中を良く確認せず火を放っていたらと聞いただけで全身の血が凍りついてしまうかと思った。


ジョージ「たぶん、私の家に入って物を取ろうと考えた盗人が、番犬が邪魔でやった事だと警察は言っている・・・。
何故こんな惨いことをしたのか理解できんが、警戒を強めなければならん。
晃は、ダニーを助け出そうとした時に両手に怪我をしてしまってな。
また入学を伸ばすこととなった」


晃は実はあの後僕らの一学年下に入学する予定だった。
会話も慣れてきたし、勉強の方も僕らに追いついてきているが、年齢もあって学年は一つ下だ。
本当は年齢的にはもっと下かもしれないけど、晃にはこの方がちょうどいいという父の配慮だった。
僕もそれを聞いた時は、まだ罰を受けている期間中なのに今度から一緒に登校できるととても嬉しく思ったのに。


「大丈夫ですか?坊ちゃま」

ジョナサン「・・・・・・ディオ・・・」

「ディオさん?まだ学校から帰っておりませんが」


僕の頭にはディオの姿がよぎった。
まさか彼が・・・いや、でも晃を危険な目に、彼が会わせるはずがない事は見ていてわかる。
でも・・・。もし本当にあのまま火がついてしまったら・・・。

僕は一度に唯一の友達と最愛の弟を失い、本当に孤独になってしまっていただろう。



前へ | 次へ 2/3ページ

総合ページ 115/131ページ

↓URLリンク修正すること[戻る] [HOME]