あの後、お父さんから言われた罰は、今日のディナー抜きと、一週間の外出禁止と今月のお小遣い無し。
そして一週間ディオと会わない事と・・・


ジョナサン「なっ!晃は関係ないじゃないかっなんでっ」

ジョージ「ジョジョ、君は晃を巻き込んだ事を自覚していないのかね」

ジョナサン「でも、あれは石仮面が」

ジョージ「あの仮面を良く確かめもせず、あんなところに置いた事は私にも責任がある。
ただ、君たちが喧嘩しなければ、晃は仮面からジョジョ、お前を庇う事もなかっただろう。
それでなくとも、君たちが喧嘩をすれば、誰が一番傷つくと思う。きっと、今一番心細い思いをしているのは晃だ」

ジョナサン「・・・」


父さんの言うとおりだ。あのまま仮面が落ちてこなかったとしても、晃なら僕らの間にはいて止めようとしただろうし、そんな彼を見て僕らがあの場で収まっていたとは限らない。
エリナの事、ディオの事が頭の中でいっぱいになって、晃の事まで考えていなかった。
僕の方から弟だと言ったのに。これじゃあ僕には兄を名乗る資格なんてないじゃないか。


父さんも執事も部屋から出て行くと、代わりにメアリーさんが来て僕の就寝の準備をしていた。
準備も終わって外に出る時に、晃の怪我の様子を聞くと、切り傷が多く血も出ていたがどの怪我も浅くてすでに血も止まっているそうで、お風呂も入っていたし、ただ念のため薬を塗って包帯を巻いているらしい。

その言葉に少しほっとして、窓から外を見てボーっとしていると、ココンコンコンと独特なリズムでノックが聞こえた。
不思議に思ってドアを開けると何かに当たった。
廊下に出ると、見覚えのある籠が置かれており、中に持って入って籠の中身を確認すると飴がいくつかと手紙が入っていた。


Dear ジョナ兄さん

お元気ですかっ僕は元気です。
怪我は大丈夫ですか?
会ってはいけないと言われました。
だから手紙を書きます。

元気出してください。
僕は二人の味方です。
だからジョナサン君の味方です。
兄弟仲良くしたいです。
頼りない弟だけど、辛い事があったら言ってください。

From 晃


その手紙を見た僕はすぐに机の中身を漁って手紙に使えそうな紙を出した。
書きたい事は沢山あったけど、時間も紙もないので、貰った飴を口に入れてコロコロと転がしながら、紙にかけるだけ書いて四つに折りたたんで籠の中に入れる。

晃の扉とさっきと同じリズムで叩いて籠を置き、その場にいたかったけどすぐに僕の部屋に戻って、窓へと行く。
顔を出して待っていると、すぐに晃が顔をのぞかせた。


ジョナサン「晃!」

『!!』

ジョナサン「晃、おやすみっ!」

『うん!おやすみジョナ兄さん!』


なんだか、もっと晃と近くなれた様な気がした。

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