首輪
あの日から数年。
少年もより美人になって、俺も少しは大きくなりましたよ!
猫のままだけども!!(゚皿゚ )
実はあの日からでお君と俺は一緒に組んでお仕事しています。
前にお母様にお会いした時に兄弟のような関係だとでお君が言ってくれたときには嬉しかったなぁ。
年齢的には僕が上なので僕が兄かなぁ。
話がそれました、
仕事とはいっても相手がイカサマしようものなら僕が鳴いて、でお君に知らせるぐらいで、
まさか猫が見ているとも知らないし、それがイカサマを知らせる合図とも思わないだろう。
後は簡単。イカサマさえなければでお君は負けない。
まぁ、後はほとんどでお君が一人で出掛けて、その間僕はお留守番か、家の近くのねこさんとお話ししてまーす。
迷子になる事も、この前みたいな目に遭う事も怖いので、基本この近くから出ません。
でお君についていって出掛けるときとか、時には刃物を持って襲ってくる奴もいるが、先に僕がひっかくなりすれば、その後も簡単にでお君が仕留めてくれる。
我が弟はたくましい(ほろり)
食事についても最近少し変わった。
最初の頃はその見た目にびくびくしていたこの町のにゃんこ達だが、実は話してみるといい猫(?)で、
こんな僕にもよく食べ物を恵んでくれる。
さすがに子犬やネズミの死骸はいらないので、果物やお金について教えると今度からは新鮮な物や、そこらへんに落ちているお金を持ってきてくれるようになった。
王様だとかボスだとか呼ばれるのは、きっとでお君が飼い主だからだと思うよ。
猫から見てもでお君美人なんだね。うん。
流石に僕一人では食べきれないが、育ち盛りのでお君には少し少ない。
それでも僕が持って行くたびに優しく撫でて褒めてくれるし、ちゃんと僕にも分けてくれる。
どうやって手に入れたのだとか最初の頃は聞かれていたものの、
どうやら日本語は通じないらしく、簡単な英単語でのみの会話となるためでお君にはうまくつたわらない。
聞いている分にはわかるのに、実際伝えるとなるとわからないという謎な会話だが、これは猫の特権なのだろうか。
でお君は「今まで人間の会話を聞いていてもスペルを学ぶ機会が無かったのだろう」と解釈し、
僕に簡単な言葉を教えてくれている。